ぽてちの「人とはちがうモノ」日記

「人と同じことはしない」ぽてちが選んだ、いろいろなモノたちのお話。

2021年7月~12月に読んだ本&今年のベスト

2021-12-27 15:10:46 | 読みモノ

読むたびに短く感想をメモしておけばいいのに、またまたアマゾンのレビューを虎の巻に半年分まとめて書くハメになってしまった。

 

 

「見習い警官殺し」(レイフ・GW・ペーション)  トンデモ警部、ベックストレームが捜査の指揮をとり、

終わり良ければ総て良しの解決をするという、ある意味爽快なおはなし。

 

「凍る夏」( T・ジェファーソン・パーカー)  あ、これ、レビュー読みかえしても全く記憶にないわ。ゴメン。

 

「靄の旋律」(アルネ・ダール)  捜査班の刑事たちがおのおの個性豊かでおもしろかった。

 

「父の詫び状」(向田邦子)  エッセイの名手なので文章は上手い。けど、この時代の家族とか社会が今とこんなにかけ離れていたのか、と

驚く。差別に近い書きぶりが気になって楽しく読めない。今の時代に生きてて良かったと思えた本。

 

「パリのアパルトマン」(ギヨーム・ミュッソ)  ダブルブッキングから共同でアパートの元住人のことを探り出すことになった元刑事(女)と作家(男)。

やがて児童誘拐事件へ。最後はハートフルな結末で、感動もの。

 

「平凡すぎる犠牲者」(レイフ・GW・ペーション) またベックストレームに笑かしてもらった。他の刑事も曲者ぞろいで楽しめます。

 

「デセプション・ポイント」(ダン・ブラウン) 大統領選挙と地球外生命体の発見(?)が同時進行します。最近こういう奇をてらった系はちょっと

なじまなくなってきたぽてち。アメリカ製だから?

 

「晴れた日の森に死す」(カーリン・フォッスム) ノルウェーの作家は初めてです。内容は正直…あまり覚えてない。

 

「チェスナットマン」(セーアン・スヴァイストロプ)  最近、脚本家から小説家に転身して成功している人が多い。こちらもいかにもドラマになりそうな

お話で(実際なったけど)、650ページを超える大作だけど、読んじゃうんだなぁ。ウマい。

 

「オリジン」(ダン・ブラウン)  こちらは宗教と人工知能だ。図らずもまた読んでしまった。

 

「グッド・ドーター」(カリン・スローター)  銃乱射事件。ほら、アメリカものだからねぇ。あんまり共感できないのよねぇ。

 

「狩られる者たち」(アルネ・ダール)  「時計仕掛けの歪んだ罠」の続編。刑事と公安の男女のコンビによる、どんでん返し満載のおはなし。

これもドラマ化を意識してますなぁ。

 

「クララとお月さま」(カズオ・イシグロ) イアン・マキューアンの、「恋するアダム」と読み比べるとおもしろいかも。こちらの方が心情に訴える内容かな。

マキューアンの方はドライです。

 

「苦悩する男」(ヘニング・マンケル)  刑事ヴァランダーシリーズ最終巻。作家もヴァランダーも亡くなり、ただただ寂しさを感じる。

 

「フェイバリット・ワン」(林真理子)  今どきの子の今どきのお話。

 

「パーキングエリア」(テイラー・アダムス) なんかどんどん人が殺されていく話だった気がする。それしか記憶にない。

 

「女のいない男たち」(村上春樹) 映画化された「ドライブ・マイ・カー」が収録されている。批判を承知で言うと、村上春樹ってそんなにスゴい作家?

 

「熊と踊れ」(アンデシュ・ルースルンド ステファン・トゥンベリ)

「兄弟の血」(    〃    )  父親に支配された一家の悲劇。家族の絆、ではなく、呪縛。

 

「見知らぬ人」(エリー・グリフィス)  久々に秀逸なイギリスミステリを読めた。皮肉たっぷりな文とヘンな人たち。こういうの大好き。

 

「その裁きは死」(アンソニー・ホロヴィッツ)  この人も脚本家。探偵役のアンソニー・ホロヴィッツとして登場。他にも実名でいろいろ登場するので、

どこまでがフィクションなのか分からなくなる。読ませる術に長けてますな。

 

「殺人者の手記」(ホーカン・ネッセル)  文芸色の強いミステリだった。中年の危機にある刑事。謎めいた手記。美しい情景の描写。おすすめ。

 

「北海に消えた少女」(ローネ・タイルス) デンマークの作家。出来はまずまずかな。

 

「闇という名の娘」(ラグナル・ヨナソン) 

「喪われた少女」 (  〃  )

「閉じ込められた女」  (  〃  )64歳の女性警部が主人公。とにかく暗い!そしてなによりラストがねぇ、救いがないのです。

三部作でどんどん時をさかのぼる。いやー、おもしろかった。カタルシスがなくても。

 

「夏への扉」(ロバート・A・ハインライン) 伝説的SFらしいです。表紙のかわいらしさから、ファンタジーかと思いきや、結構ドロドロしたリベンジものでしたわ。

 

「1984」(ジョージ・オーウェル)  こちらも伝説的小説ですが、こんなに政治色が強いストーリーとは知らなかった。

 

「木曜殺人クラブ」(リチャード・オスマン) やっぱりイギリスミステリ、好きです。一癖も二癖もある人物造形が楽しいのよ。最後の謎解きもよくできているし。

 

「弁護士アイゼンベルク」(アンドレアス・フェーア) ドイツミステリ。女性弁護士が主人公。傑作ミステリという触れ込みだが、うーん、でした。

 

「最初の刑事」(ケイト・サマースケイル) ヴィクトリア時代の事件を描いた、なんとノンフィクション。このロードヒルハウスの事件は、イギリスではジャックザリッパーと

同じくらい有名なんだそうだ。ノンフィクションとは思えない猟奇的な事件でした。

 

「ヨルガオ殺人事件」(アンソニー・ホロヴィッツ)  あぁ、またホロヴィッツを読んでしまった。ぽてち的には「カササギ」の方が良かった。

 

「特捜部Q アサドの祈り」(ユッシ・エーズラ・オールスン)  あのラクダジョークのアサドがねぇ。壮絶な過去があったのね。今回はひたすらアサドが中心でした。

 

「地の告発」(アン・クリーヴス)  今読んでます。GYAOのドラマも観ているので、ごっちゃになります。それほどドラマの出来がいいということですな。

 

で、今回は、初!今年ぽてちが読んだ本のベスト7を発表しますぞ。(読んだ順)

1.ボンベイ、マラバー・ヒルの未亡人たち   インドの女性たちの事情がよくわかった。ためになった。

2.パリのアパルトマン  ギヨーム・ミュッソ、上手い。

3.チェスナットマン  皆さんの評判通り、おもしろいです。

4.見知らぬ人  ぽてち好みのイギリスミステリ

5.殺人者の手記  読みどころの多いミステリだった

6.闇という名の娘 他2部  近頃ないダークさ。異色のミステリ

7.木曜殺人クラブ  ぽてち好みのイギリスミステリ

  以上。

  来年こそ読んだ本の内容をメモします。