(なんか自動バックアップがあると思っていたのに書いた記事が消えていて、頭真っ白なぽてち…数時間損した…)
気を取り直して…
オビドスへ向かう朝ですが、サン・ロケ教会を再訪します。「光の街、リスボンを歩く」を読んで、全く見るべきところを見てなかったことに気付きました。今また行かないと一生行けないかもしれない。
ここは、かの天正少年遣欧使節団が滞在した教会です。千々石ミゲル、伊東マンショ、中浦ジュリアン、原マチルノの4人、なつかしい名前。もう500年近く前になるのですね。
まずはおなじみ、フランシスコ・ザビエルです。王に謁見の様子。
こちらはペスト除けの聖人、ロケと足元にはパンをくわえたワンちゃん。パンをロケに運んで命を助けたそうです。
主祭壇には聖母子の両側にザビエルとロヨラ。
そして壁画には長崎で殉教した日本人イエズス会の修道士が描かれているらしいのですが、よくわかりませんでした。
それより上段の二人が日本人っぽく見えたなぁ。
こちらの洗礼者ヨハネの礼拝堂はすごいですよー。イタリアから芸術家を呼んで、6年かけて作らせた祭壇で、黄金(もちろんブラジルから持ってきたもの)、
めのう、ラピスラズリ、アメシストなどをふんだんにつかってあるそうです。そしてこの絵、実は絵ではなく、細密モザイク画なんです。暗くて遠くて全く分かりませんでした。
みどころ満載ですので、リスボンにお出かけの際にはぜひ!
さて気が済んだところで、オビドスに向かいます。中世の香りが残る城壁に囲まれた人口800人ほどの町。ぽてちの大好物!
地下鉄でカンポ・グランデ駅へ行き、バスターミナルへ。
オビドス行はこんな停留所ですけどね。ここで待っている間、天気が急変し、土砂降りになりました。イスに座っていても吹き込んできて濡れてしまった。
思えばこの辺からカゼ気味になりました。バスに乗っても暖房もしてないし。
1時間ほどでオビドス着。そしてまた急に雨。ホテルを探してうろうろ。
普通の民家のようなエントランス。分かりにくい。カサール・ダ・エイラ・ブランカ・オビドスです。一泊8,000円くらい。
次の間。
廊下。
共有スペース。
部屋は20㎡くらいで広く、雰囲気は田舎の家そのもので、すごく素敵。ポルトガルは家具もなかなかです。返す返すももうちょっと暖かい時期だと良かった。
エアコンが効かず(すき間が多い)、毛布を掛けてしのいでいました。
お昼を過ぎていたので、さっそく出かけます。タスカ・トルタという、宿の人に教えてもらった店。
(サッポロじゃないよね?)珍しく、黒ビール。
またバカリャウ。
ケバブと書いてあったが、チキン。そして大量のご飯。ポルトガルでは付け合わせとしてではなく、主食のようにしてご飯を食べるみたい。
どちらもおいしかった。
さて、街歩きです。
青と黄色が特徴的なかわいらしい街並み。
通りではところどころでオビドス名物のジンジャをチョコレートのカップに入れて飲ませてくれます。1.5ユーロくらい。チョコレートボンボンみたい。
ジンジャはサクランボから作る、20度の、強くて甘ーいお酒です。
サンタ・マリア教会に行ってみました。
内部のアズレージョは17世紀のものだそうです。
城壁の外には古代ローマの水道橋もあります。
城壁の上に登ってみました。町が一望できます。城壁はぐるっと取り巻いていて、以前は歩いて一周できたようですが、事故があったとかで、現在は通行止めで一部しか歩けません。
足がすくむほどのすごい高さですよー。向こうにお城が見えますね。
ポザーダ(お城を改築してホテルにしたもの)です。ぽてちは高額で泊りませんでしたが、自分のホテルのほうが良かったかな、と思います。
ポザーダは一部開放されていて、上れます。景色はいいですね。遠くの煙は何かを焼いて料理しているもので、とってもいい匂いがしました。
いい匂いに誘われて、夕食です。
プリメイロ・デゼンブロ。家庭料理の店として有名みたいですね。宿でもイチオシとのことでした。入ったときは貸し切り状態でしたけど、次々とお客さんが入ってきました。
給仕のおじさんが常ににこにこしてて、英語はそれほど通じないけど、とっても感じがいいんです。ポルトガル人は親切で温厚な人が多いと感じました。
あまり大声出したりしないし、店も呼び込みはほとんどない。観光地で値段がボラレていることもないし。体格も小柄で、日本人にはなじみやすい。
さて、ぽてち待望のイワシの塩焼きです。アジくらいの大きさのが4尾。うまーい。魚だけでお腹いっぱいでした。
イカのオリーブ炒め。クスクス添え(多分)。おいしかったそうです。ほんと、ハズレないです。お値段も安い。10ユーロ前後です。
さぁ、冷えた体も中からあったまったし、ホテルへ戻るとするか。と表へ出ると、また雨。勘弁してほしい。
シャワーではあったまらず、毛布を掛けても寒くてしばらく寝付けませんでした。明日はコインブラへ行くのに。
今私が読んでいる新聞の連載小説にちょうど長崎のキリスト教殉教者の記載があります。壮絶だったようですね。信仰心のない私にはなかなか理解できません。
この教会はきらびやかで、圧倒されますね。
ホテルはしゃれたお家のようですね。写真だけ見るとそんなに寒そうな感じがしませんが、雨がよくなかったのでしょうね。想像しただけで、ブルッ!
またまたおいしそうなお食事、イカの足が巨大に見えます。
気温はたいしたことなかったかも。それより一日外を歩き回って冷えたんでしょうね。今回は無理せず控えたつもりですが、ついついいろいろ行ってみたくなる貧乏性なぽてちです。