ポルトガル到着後、どうも天気が悪く、しばしば雨に降られてしかも寒い。今日は隣町のシントラへ出かけて宮殿めぐりをしてこようと思っていたのだが、
予報を見ると昼から雨、風が猛烈になるらしい。いったんリスボンを離れてしまうと、途中でホテルに避難、ということもできないので、今回はシントラ行きを断念し、
プランBにしました。残念至極。レガレイラ宮殿のリアルRPGの世界を体験したかったなぁ。
と、悔やみつつ、有名なリスボン水族館へ行ってみることにしました。トリップアドバイザーでは世界1とされているそうだ。
時間も早いので(とにかく旅行中は早起きなぽてちです)、先にグロリア線ケーブルカーに乗り、サン・ロケ教会を目指します。
リスボアカードは24時間を過ぎたので、近くのロシオ駅で新たなカードを購入します。
ヴィヴァ・ヴィアジェムカードという交通機関なんでも使えるカード。24時間券で6ユーロくらいだったと思う。24時間使い切った後、チャージ式に変えても使えるらしいのですが、
うまくいかず、次の日結局もう1枚買ってしまった。でも0.5ユーロで発券できるのです。
ケーブルカー(カード使えます)内部は白く塗られていますがやはり木造。
まわりは落書きだらけで、グロリア線は昨日のビッカ線とは大違い。
電車も落書き。
降りるとすぐにサン・ペドロ・デ・アルカンタラ展望台があります。一番有名な展望台で、昔、ミゲル少年が、「ショーシューリキー!」と歌い上げていた場所です。
こんな眺め。天気が悪くてイマイチ。真ん中の木が固まった高台が昨日行ったセニョーラ・ド・モンテ展望台です。こちらは西側、向こうは東です。
ちょっと歩いてサン・ロケ教会へ。
ここはワケあって、明日もういちど訪れるので、詳細は明日。
シアード地区のこれまたすごい坂を下り(遠くに川が見えます)、地下鉄のバイシャ・シアード駅を目指します。
バイシャとシアードを結ぶ駅で、すごい高低差をエレベーターで下ります。
いくつ乗り継いだかなぁ。地元の人はこれで丘を登るらしい、っていうか、あとは徒歩しかないか。
地下鉄を乗り継ぎ、市北東部のオリエンテ駅を目指します。
オリエンテ駅周辺は、以前万博が開かれたそうで、水族館も広々した敷地内にあります。リスボン旧市街とはまったく雰囲気の異なる地域です。
中に入ると保育園児らしい、かわいい来場者がたくさんいましたよ。暗いので迷子にならないで。
天野尚さんというアクアリストの追悼展示らしきものが企画として行われていました。
巨大な横長の水槽で、大きな魚はいないのですが、とても美しかった。
リスボン水族館は大阪の海遊館を設計したピーター・シャーメイフという人が設計したそうです。これは中央部分の巨大水槽。
ペンギン、ラッコ、鳥も飛んでました。
カエルなんかもいました。
多分、水族館の数は海外にはそれほど多くないのではないか。正直、日本の水族館の方が規模は大きそうな気がする。というか、日本は水族館だらけなんでしょうね。
歩き回ってお腹もすいたので、駅前のヴァスコ・ダ・ガマショッピングセンターで昼食です。
ショッピングセンター内ではありますが、なかなかどうして、ウマいのですよ、これが。
こちらはとっても薄味のスープ。ポルトガル料理はスープは薄味です。ポテトポタージュにいろいろな具を入れるパターンで、こちらはキャベツ。
向こうにあるのは突き出しで、豚バラ(骨と皮が付いてるようだった)のカリカリ揚げ。おいしいがすっごく硬くてあまり食べられず。
バカリャウの焼いたものが下にある。
ポークステーキ。ポルトガルでは牛肉はあまり食べないみたい。この骨付き肉、サイコーにおいしかった。今まで食べた豚肉でベスト3に入る。サラダはフランスパンと大豆入り。
いやー、量も質もすごかったね、といいつつ、旧市街へ戻り、国立古美術館というところに行きました。
あれ、ちょっとヘタ?
南蛮屏風があります。この美術館以外にも何か所かにあるらしい。
こんなのも。
またホテルで小休止。美術館で降りる停留所を間違え、さらに雨に降られてクタクタ、ボロボロです。でもせっかくなので、ホテル並びにある教会に行ってみることにした。
サン・ドミンゴス教会。「~歩き方」には載ってません。
昨日のカルモ教会のように、壮絶な内部です。1755年の地震で倒壊し、さらに70年前、火災にも見舞われたそうです。
それでも再建され、この荘厳な、というより鬼気迫る雰囲気。
柱の傷も生々しい。宗教の力を見た思いがしました。ぜひ皆さんも訪れてみてください。
さて、まだサン・ジョルジェ城へ行ってないので、エレベーターで行ってみます。
バイシャ地区には無料のエレベーターがあるのです。
さらに奥に見える、スーパー、ピンゴドーセのエレベーターを乗り継いで、城のふもとまで行きます(さらに坂を上るけどね)。
お城からは眺めはいいです。
ちなみに真ん中奥に見える、黄色の上にぴょこっとペントハウス的なものが乗っているのが泊まってるゲストハウスです。
城壁の上に登れます。
なぜかクジャクが数羽います。大人気。
帰りに通った道沿いのビルにはアズレージョで絵が描かれてました。
食品店。ちなみにバカリャウはこの、大きな氷下魚(こまい)みたいなヤツ。戻すの大変そう。
ピンゴドーセでお世話になったので、買い物をして帰りました。スーパーのお惣菜もこれまた薄味でウマい。フランスより全然いいです。安いし。
これ全部で2000円しなかったんじゃないかな。フランスだと3000円超えそう。今回、スーパーで買って食べたものの写真はこれだけ。手抜きですな。
今日も天気が悪く、また2万歩超えたりで、徐々に疲れがたまっていく。そして次の日からぽてちは体調不良になったのでした。
傷だらけの教会、生々しいですね。こういうところはあまりないのでは?
お食事は美味しそう〜ショッピングセンターでこのレベルとはすごい!ボリュームありますね。食べごたえのありそうなお肉、いいなぁ。
やっぱり緊張とか、疲労とか、気候の違いで堪えます。
過去には繁栄を極め、地震と津波で大変な被害を出したポルトガル。奇しくも日本と共通点を感じます。人々も他のヨーロッパよりは親近感あります。食事も日本人好み。おすすめの国です。