国際情勢の分析と予測

地政学・歴史・地理・経済などの切り口から国際情勢を分析・予測。シャンティ・フーラによる記事の引用・転載は禁止。

済州島海軍基地建設と反対運動

2011年09月04日 | 済州島
韓国が鎮海という良港の他に済州島にも海軍基地を建設中であることは実に不思議である。基地建設が親北朝鮮の盧武鉉大統領によって開始されたことを考えると、建設開始時の意図は、北朝鮮による半島統一を前提として、その際に韓国人の一部を済州島の脱出させるための基地というのが主目的と思われる。また、北朝鮮による半島統一後に、海上自衛隊の艦船が済州島に寄港して防衛に参加することも目的の一つかと思われる。反北朝鮮、反日、反中の李明博政権としては、主目的は日中両国の海軍に対抗して地政学的要地の済州島を要塞化することが主目的であり、第二の目的は、李明博政権の希望に反して半島が北朝鮮によって統一された場合の韓国海軍艦船及び韓国支配階層の避難先確保であろう。 これに対する反対派は盧武鉉政権の支持層であった民主党系の活動家であり、親北朝鮮の立場であると思われる。彼らは韓国海軍の強化に対抗するだけではなく、半島が北朝鮮によって統一されて韓国支配階層が済州島に脱出してきた時の為に備えて、済州島国家の主導権を反韓国支配階層の勢力が握ることが目標であろう。台湾における外省人と本省人の対立に類似している。済州島国家の反韓国支配階層とは、韓国建国直後の済州島四・三事件の深い恨みを忘れない人々や、差別された全羅道出身者などが挙げられる。済州島人の多くは日本に亡命済みであり、彼らは韓国政府への深い恨みから朝鮮総連に加盟しているのではないかと私は想像している。 済州島国家の主導権を反韓国支配階層の勢力が握ることは日本の国益に繋がる。従って、日本政府は沖縄米軍基地反対運動家との連携を通じて済州島の反海軍基地運動を支援していくべきであると考える。 . . . 本文を読む
コメント (17)