マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

リズムが基本

2013-06-26 23:35:59 | 日記
最近…と言うか以前からですけど、レッスンをしていて思うのは、リズムの大切さをいかに理解してもらうか…ということです。
リズム感というのは、天性のものなので、等速感を持っていない人にはなかなか理解しがたいことかもしれません。
大人でも子供でも同じですね。
子供の場合、易しい曲を弾いてるうちから、エレクトーンのリズムに合わせて弾くようにしています。
オート伴奏機能を使って、リズムばかりでなくハーモニーも付けた伴奏を入れて、それに合わせて弾けたら合格という風にしています。
初めのうち、全然合わなかった子も、最近では合わせられるようになりましたが、基本的にリズム感が少し弱い子は、合わせていても危ういものがありますね。
この先どうなるか…長い目で見ないとどう変化するか読めませんね。
苦労しない子は全然苦労しないのですけどねぇ…。
子供の場合は吸収力があるので、この先いい方向に行ってくれることを期待してはいますが。

大人は、さらに難しいです。
音楽は時間の芸術なのですよ。
音符の間違いは指摘すればわかりますが、リズムは、特に連弾などをしてうまく合わない時、それを理解してもらうのはなかなか難しい。
リズム感の問題だからです。
時間を合わせないと、いい音楽にはなりません。
特にピアノは、一人で完成された楽器なので、一人で弾くことが多く、独りよがりになる人もけっこういます。
私が高校の頃指導を受けた先生は、もう亡くなったのですけど、アンサンブルの重要性をすごくおっしゃっていました。
その影響もあって、ずっと以前から連弾や2台ピアノ、エレクトーンとのアンサンブル、若いころは合唱伴奏や声楽の伴奏など、とにかくたくさんしていましたね。
でも、もっとさかのぼると、子供の頃から家で連弾をしていたのです。
姉もピアノをやっていましたから、連弾曲集を買ってきて、やりたい曲を曲ごとにどちらがプリモをするかセカンドをするか決めて、折に触れて一緒に弾いていましたね。
誰かにやるように言われたわけではありませんが、何かやっていましたねぇ。
そういう経験があって、自然に、合わせるということを身に付けたのでしょうか。
生徒さんにも、発表会では必ずソロと連弾をさせるるようにしています。
アンサンブルは楽しいですしね。
ちょっと話題がずれた…か。