マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ショパンのワルツ遺作

2013-11-28 23:48:10 | ラ・プロムナード・ミュジカル
やっと体調が少し戻ったような気がします。
実家から帰って、なんとなくしんどい…そんな感じが続いていたのです。
やっぱり疲れが回復するには時間が必要…。
12月、1月と続くコンサートに向けてかなり真剣に練習しないといけないのですが、やっと集中できるようになってきました。
相変わらずやるべきことは多く、こなせていないのですけど、とにかく練習はしないと…。

12/15のプロムナード、今回は出演者がバラエティに富んでいて、私が弾くのはいつもより少なめです。
とは言え、合計では25分くらい弾く…ことになります。
最後に弾くのは、ラフマニノフの前奏曲集から3曲ですが、ここ最近続けているショパンのワルツは、いよいよ最後の3曲になりました。
他に、チラシに載せていなかった曲で短いものをもう2曲弾くことにしました。

さて、ショパンのワルツですが、全部で19曲あるうちの最後の3曲です。
いずれもショパンの生前には出版されなかった、遺作です。

日本版の楽譜では、17番までしかないかも…最近の楽譜は持っていないので…。
今回は、ヘンレ版で弾きます。
遺作なので、区別するためにモーリス・ブラウンによる整理番号、ブラウン・インデックス(B.)番号を付けておきます。
17番変ホ長調B.46は、ショパンの作曲の先生だったユゼフ・エルスネルの娘エミリーが持っていたアルバムから1902年に発見されました。
10代の終わりごろにかかれたものです。
右手がオクターブで移動する音域が広く、少し華やかな感じになっています。
18番変ホ長調B.133は、1840年、ショパン30歳の時の作品です。
タイトルに「ワルツ」ではなく「ソステヌート」と記載されているため、ワルツに分類されないこともありますが、緩やかな4分の3拍子のため、今回はワルツとして演奏します。
19番イ短調B.150は、33歳の年に書かれたと思われる作品。
ポーランドの舞曲を思わせるもので、シンプルですが、深い趣のある曲です。
3曲とも短い曲なので、全部で6分弱…かな。
音の少ないシンプルな曲ほど、弾くのは神経を使うものですが、ていねいに弾きたいものです。