マスミンのピアノの小部屋

ピアニスト兼ピアノ指導者松尾益民が、ピアノや教育、世の中の出来事など日々感じることを、徒然なるままに綴ります。

ショパンのピアノ・ソナタ第3番2、3、4楽章について

2023-07-08 16:19:38 | ラ・プロムナード・ミュジカル
曲全体については、以前の記事で。

第2楽章はスケルツォです。
ショパンの4曲あるスケルツォは、3曲が短調で、重苦しくもあり、感情の起伏に富んだ速いテンポの曲…という感じですが、このスケルツォは明るく、玉を転がしているかのような音形の主部に対して、中間部はコラールかと思えるような穏やかで甘美な曲調となっています。
第3番のソナタはロ短調であり、変ホ長調という調性は遠隔調ではありますが、変ホ音を同じ鍵盤上の読み替えの嬰ニ音としてロ長調に転調するという手法を使って中間部を書いているので、ショパンにとっては全くの関係ない調性という認識はなかったのでしょう。
ロ長調は、1楽章でもロ短調で初めてロ長調で終わることで使われているし、4楽章も同様です。

第3楽章はラルゴで、夜想曲(ノクターン)を思わせるかのような甘く美しいメロディが連綿と続く中に、ふと心の揺れを表すかのようなフレーズが挿入されます。
ロ長調で、中間部はホ長調に転調します。

第4楽章はプレストで、簡単に言えば、ABABAコーダというロンド形式で作られています。
ただ、細かく見れば、単純なロンド形式ではなく、転調もし変奏もしという複雑な作りではあります。
情熱的に駆け抜けるとでも言いましょうか、6/8拍子独特の軽快なリズム感を持つ流れるようなメロディは、ドラマティックでもあり爽快感もあり‥と言ったところでしょうか。
転ばないよう駆け抜けたいと思ってますが…。


ショパンの夜想曲(ノクターン)作品9−2について

2023-07-08 13:34:16 | ラ・プロムナード・ミュジカル
明日のプロムナード・コンサートの後半で演奏する曲は、ショパンです。
前回演奏したピアノ・ソナタ第3番の1楽章につづいて、今回は残りの2、3、4楽章です。
2楽章はテンポの速いスケルツォなのですが、いきなり弾くのも…という自分の都合で、ノクターンを入れました。
よく知られた曲ということもありますが、変ホ長調で、スケルツォもちょうど変ホ長調なので、まぁその繋がりもあります。

さて、ノクターンというのは、19世紀ロマン派の時代に急速に増えた性格的小品と言われる曲の一つです。
この時代、ピアノの性能が向上したこともあり、ピアノの小品がたくさん書かれました。
シューベルトの即興曲もその一つ。
ノクターンという曲名は、イギリスの作曲家ジョン・フィールドによって初めて使われた名前と言われています。
左手の伴奏の上に右手が叙情的なメロディを奏でるという形でした。
ショパンは、このフィールドのスタイルを受け継ぎ、さらにそれを発展させるようにして、21曲のノクターンを作曲しました。
作品9はその最初のノクターンで、フィールドのスタイルそのままに、左手が伴奏、右手が美しいメロディという形でしたが、フィールドに比べると表現がより多面的で豊かなもの…のようです。
ノクターンは数曲ずつまとめて出版され、作品9も3曲あります。
1930〜31年ごろの作で、マリー・プレイエルに献呈されています。
第2曲変ホ長調は、ノクターンの中でも最も知られて曲ですが、甘美なメロディが少しずつ変奏されて繰り返されるだけで、特に優れているというわけではありませんが、思わずうっとりとして心に残るこの曲は、ショパンならではと言えるでしょう。
形式はロンド形式で、ABABAコーダとなっています。


フランスの短編小説を読む講座でした

2023-07-08 12:14:50 | 日記
昨日は、朝日カルチャーの講座の日。
毎月奇数週の2回なのですが、前回が5週目だったので、今週も続けてでした。
今回は当番ではなかったので、何もしないで行きました。
練習とドレス制作で余裕がなかったので。
ドレスはなんとか手縫いの部分を残して、昨夜…と言うか今日と言うか…仕上げました。
フランス語の方、内容が19世紀前半の話なので、社会情勢と言うか男女の関係と言うかなかなか理解しがたいところがあり、いろいろ議論を戦わせることになりました。
ちょうどお昼の時間帯の講座なので、終わるとすっかりお腹が減ってしまいます。
13時をすぎてもレストラン街は結構混み合っていたので、すぐ入れるところということです、やっぱり黒ぶたや。
お蕎麦のセットにしようと思っていたのに、7月に入ってそのセットはやめたとのことで、残念でした。
なので、月見うどんのセット。
うどんは、一見すると結構少なそうですが、意外に量があった。
早めに切り上げて、成城石井で買い物をして帰りました。
500円のクーポンが昨日までだったので、使わないと…と。
あとは練習とドレス…。