明日演奏するプーランク(1899~1963)の曲、「アルバムの綴り」ですが、そもそも綴りって何?…という感じですね。
アルバムというのは数ページからなるわけで綴ってあるわけですからね。
原タイトルにある feuille の意味は、葉とか紙の1枚とか書類とかという意味で、Feuillets d'album のタイトルとしては、「アルバムのページ」みたいな意味だと思っています。
この曲は3曲から成り、それぞれ別の人に贈られているので、プーランクの曲のアルバムにある中からのあるページのこと…かな…と。
作曲されたのは、1933年で、歌曲や室内楽などの創作が中心となっていて、ピアノ曲は、友人への献呈の機会などで即興的に弾かれる曲が中心となっていました。
なので、この曲集もそういう曲を集めたものではないかと思われます。
あまり詳しい情報がないのです。
第1曲はアリエットでカノンの手法も使われているかわいらしい曲。
第2曲はrêve(レーヴ)で夢、夢想という意味があります。
どちらかと言えば、夢想の方が近いかなという感じの曲です。
第3曲はジーグでバロック期に流行ったテンポの速い舞曲のことで、軽快なテンポで駆け回るような曲です。
この曲集は、何とも不思議な感じの曲で、いつも思うのは、プーランクの音使いや発想の豊富さと言うか、よくこんな音考えられるな…ということです。
この音並びは実は理解不能なのですけどね。