臨時休業中に届いた大きな荷物。
箱から出てきたのは…

第二次大戦から朝鮮戦争までの間に使用された、
米軍用ランタン、コールマン 252A 通称GIランタンであります。
民生品であるコールマンの220Bをベースに開発されたのが初代モデル252(1943~45)。
この252Aはその次モデルであります。
・ポンプストロークがロング。
・タンクに予備パーツを収納できる小物入れがある。
・ホワイトガソリンの他に無鉛ガソリンも利用可能。

中でもこれは、一体型のホヤ(ガラスの風防)なので1950年代の前期型
(後期型は破損時のダメージ軽減を考慮し4分割のホヤとなります。)
タンクにある刻印を見るとこの個体は1952年製、
時代的には、朝鮮戦争真っただ中!
で、日本ではその特需景気で沸きあがり、ジプシー・ローズが大人気だった頃ですね。
(さすがにその時代は生まれていないけれど…)
ということは…

分解が少々厄介なんですよ…
というわけで、ここからは私の覚書兼用の分解手順。
①ジェネレイターの取り外し。

バルブとの接合部のジャムナットを緩め、全体を上に持ち上げるとすぽっと抜けます。
②上部バルブの抜きとり

まず上部バルブ下部にあるナットを緩め、フレームの動きをフリーにする。

上部ナットを引き抜くのですが、
このようにバイスを利用しタンクを回すと作業が楽で確実です。

これでフレームとタンクが分離できました。
③下部バルブの抜き取り&分解

上部同様バイスで固定しタンクを回します。
全体的に言えますが、ねじを緩める前に接合部をトーチで炙ると作業性がよく、
特にこのタンクとの接合部は接着時アが塗布してあるのd絵、そのままでは回りません。
ですので、トーチで接着剤を確実に焼いてから作業に入るように。

無事抜けました。
チューブは予想通り青錆が付いておりますが、全体的には状態は悪くない感じ。
抜き取ったバルブは順番いばらして洗浄の準備に入ります。

こまごました感じになるので絵トレーは必須。
で、この時ジェネレイターからニップルを外そうとして気がついた。

これアルミ製やん!
うっかりまとめて洗浄液につけて溶かしてしまうという、
以前のブスのような失敗を繰り返すところでした。
あぶない!あぶない!

というわけで、ここは別に清掃&磨き上げ。
このモデルはクリーニングニードルというデリケートな部品がないので気を使わなくて済む♪
内部を覗くと綿のようなものが詰まっているけど、これは多分石綿で、
ウイックのような働きをするのではないかな?

そしてほかのパーツも洗浄完了!
錆び錆びだった も頑張ってさびを落としたので、

黒光りして美しい♪
そういうわけで、フレームのさびも落とし、
タンクは幸い内部がひどくなかったので洗浄と汚れ落としを住まえ、
これで一応組付け準備ができました。

そうそう、実は今回タンクの中を見てみたら、

古いガソリンがこんなにも入っておりました!
まあ、全てのキャップなどがガチガチに固着して外しにくかったこともありますが、
よくもまあ、この状態で海を渡って運んでこれたものだと…
しかし、そのおかげでしょうか、前述にようにタンク内部のさびがかなりの経度。
これはつまり、かなり長い期間放置されていたにもかかわらず、
燃料がそこそこ入っていて、なおかつキッチリ密閉されていたので、
内部に結露などの水がたまりにくかったからということではないでしょうか?
ですので、よくストーブ好きの間で、
「長期間使用しない場合は燃料を抜くか否か」
という話題が出るのですが、個人的にはある程度入れておくのもありかなとも…
ただ、保管状態や、パッキンの状態によっては危険が危ないので、
そう考えると、不安な場合は燃料を抜いた後CRCなどをしゅっとひと吹きしておくのがベストかな?
てなわけで、サクサクと組み上げて、…

いざテスト点灯!
手順通り点火しようとしたものの、レストア直後はなかなかバルブまで燃料が上がってこないので、
最初は空気が出てくるだけd絵なかなか火が付きません。
ですので、出てきた空気の分だけ、ポンプでシュッシュと加圧をしていると、
やがて、「シュー」という空気漏れの音が、
「チリチリ…」と液漏れの音に変わり出すので、そうなるともうOK!

ほら光った!
後はホヤと屋根を乗っければ…

うんうん良い感じ♪
その後しばらく連続点灯させておりましたが、
こういう灯りはいつまで眺めていても飽きないので退屈しない。
昔は、照明は実用品だとそう思っていた頃もありましたが、
最近は、照明はモウインテリアだなとそう感じるので、
こういうランタンの明かりはもちろんのこと、
電灯でも実用以外で趣味の明かりをともらせて遊んでおります。
こういう感じですね。(GIランタン、ブロートーチランタン、SVEAランタン)
ですので、このランタンも、本来はフィールドでこそ生えるのでしょうが、
案外室内でともしていても非常に楽しいものなのですよ♪

これにて無事作業完了!
ヽ(^∀^)ノ
*動画*
GIランタン(Coleman 252A 前期型)のレストア
箱から出てきたのは…

第二次大戦から朝鮮戦争までの間に使用された、
米軍用ランタン、コールマン 252A 通称GIランタンであります。
民生品であるコールマンの220Bをベースに開発されたのが初代モデル252(1943~45)。
この252Aはその次モデルであります。
・ポンプストロークがロング。
・タンクに予備パーツを収納できる小物入れがある。
・ホワイトガソリンの他に無鉛ガソリンも利用可能。

中でもこれは、一体型のホヤ(ガラスの風防)なので1950年代の前期型
(後期型は破損時のダメージ軽減を考慮し4分割のホヤとなります。)
タンクにある刻印を見るとこの個体は1952年製、
時代的には、朝鮮戦争真っただ中!
で、日本ではその特需景気で沸きあがり、ジプシー・ローズが大人気だった頃ですね。
(さすがにその時代は生まれていないけれど…)
ということは…

分解が少々厄介なんですよ…
というわけで、ここからは私の覚書兼用の分解手順。
①ジェネレイターの取り外し。

バルブとの接合部のジャムナットを緩め、全体を上に持ち上げるとすぽっと抜けます。
②上部バルブの抜きとり

まず上部バルブ下部にあるナットを緩め、フレームの動きをフリーにする。

上部ナットを引き抜くのですが、
このようにバイスを利用しタンクを回すと作業が楽で確実です。

これでフレームとタンクが分離できました。
③下部バルブの抜き取り&分解

上部同様バイスで固定しタンクを回します。
全体的に言えますが、ねじを緩める前に接合部をトーチで炙ると作業性がよく、
特にこのタンクとの接合部は接着時アが塗布してあるのd絵、そのままでは回りません。
ですので、トーチで接着剤を確実に焼いてから作業に入るように。

無事抜けました。
チューブは予想通り青錆が付いておりますが、全体的には状態は悪くない感じ。
抜き取ったバルブは順番いばらして洗浄の準備に入ります。

こまごました感じになるので絵トレーは必須。
で、この時ジェネレイターからニップルを外そうとして気がついた。

これアルミ製やん!
うっかりまとめて洗浄液につけて溶かしてしまうという、
以前のブスのような失敗を繰り返すところでした。
あぶない!あぶない!

というわけで、ここは別に清掃&磨き上げ。
このモデルはクリーニングニードルというデリケートな部品がないので気を使わなくて済む♪
内部を覗くと綿のようなものが詰まっているけど、これは多分石綿で、
ウイックのような働きをするのではないかな?

そしてほかのパーツも洗浄完了!
錆び錆びだった も頑張ってさびを落としたので、

黒光りして美しい♪
そういうわけで、フレームのさびも落とし、
タンクは幸い内部がひどくなかったので洗浄と汚れ落としを住まえ、
これで一応組付け準備ができました。

そうそう、実は今回タンクの中を見てみたら、

古いガソリンがこんなにも入っておりました!
まあ、全てのキャップなどがガチガチに固着して外しにくかったこともありますが、
よくもまあ、この状態で海を渡って運んでこれたものだと…
しかし、そのおかげでしょうか、前述にようにタンク内部のさびがかなりの経度。
これはつまり、かなり長い期間放置されていたにもかかわらず、
燃料がそこそこ入っていて、なおかつキッチリ密閉されていたので、
内部に結露などの水がたまりにくかったからということではないでしょうか?
ですので、よくストーブ好きの間で、
「長期間使用しない場合は燃料を抜くか否か」
という話題が出るのですが、個人的にはある程度入れておくのもありかなとも…
ただ、保管状態や、パッキンの状態によっては危険が危ないので、
そう考えると、不安な場合は燃料を抜いた後CRCなどをしゅっとひと吹きしておくのがベストかな?
てなわけで、サクサクと組み上げて、…

いざテスト点灯!
手順通り点火しようとしたものの、レストア直後はなかなかバルブまで燃料が上がってこないので、
最初は空気が出てくるだけd絵なかなか火が付きません。
ですので、出てきた空気の分だけ、ポンプでシュッシュと加圧をしていると、
やがて、「シュー」という空気漏れの音が、
「チリチリ…」と液漏れの音に変わり出すので、そうなるともうOK!

ほら光った!
後はホヤと屋根を乗っければ…

うんうん良い感じ♪
その後しばらく連続点灯させておりましたが、
こういう灯りはいつまで眺めていても飽きないので退屈しない。
昔は、照明は実用品だとそう思っていた頃もありましたが、
最近は、照明はモウインテリアだなとそう感じるので、
こういうランタンの明かりはもちろんのこと、
電灯でも実用以外で趣味の明かりをともらせて遊んでおります。
こういう感じですね。(GIランタン、ブロートーチランタン、SVEAランタン)
ですので、このランタンも、本来はフィールドでこそ生えるのでしょうが、
案外室内でともしていても非常に楽しいものなのですよ♪

これにて無事作業完了!
ヽ(^∀^)ノ
*動画*
GIランタン(Coleman 252A 前期型)のレストア
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