街の灯ジェネオン エンタテインメントこのアイテムの詳細を見る |
泣きました。激しく泣いてしまいました。はじめてみた映画じゃないのに・・・・こんなに切なく悲しい・・・でも美しい映画はない!と思います。
こういう映画を見ると、やっぱり映画も選んでみないといけないと思います。でも明日からはまた適当に見ますけど…
最後も、大泣きしましたが、でも、すっきりしたハッピーエンドといっていいのかどうかわからない終わり方です。いや、単純にハッピーエンドともいえるのかもしれませんが、そこにも、人間の見た目に対する偏見があるわけですよね。
あの女性だって彼と気付くまではばかにしていたわけですから。そこのすっきりしなさ加減がまた涙を誘うんです。
最後、チャップリンが彼女に気付いて、変な顔してじっと見つめるシーンも嬉しいんだけど悲しいです。だって、会いたかった、元気になった彼女を目してとまっちゃったわけですけど、そのままいればいるほど、周りから見たらこっけいに見えるわけです。自分のみすぼらしい姿を彼女にさらすわけです。でも、そこから動けなくなったくらい嬉しいわけです。この微妙な駆け引きがなんともすばらしい。
金持ちと貧乏人、かっこいい人とかっこ悪い人、きれいな人とそうでない人、一方でうらやましい環境にいる人がいて、もう一方で、そこに恵まれない人がいて、それはいくら心が美しくたってまず、そこがものさしになるわけです。
そして、そこで相手をさげすむことで自分を優位に立たせたいという見栄もあるだろうし・・・
彼女にあえて、金持ちに恋をさせて、現実を見せて、そこで彼女がどんな行動に出るか、ここにはチャップリンの人間に対する思いというか、希望というか・・・「目先の判断で、本当に美しいものを見逃してはいけないよ」というメッセージが込められているのかもしれないとも思いました。
でも、女性は美しかったですけどね。いや、見た目の美しさに、心の美しさが重なるからさらに美しく見えるのでしょう。
書いていてまた涙が出てきちゃいましたよ。もうすぐ37歳になってしまいます。年をとると涙もろくなって・…でも、年をとるのも悪くない…何を言っているのでしょうか・…
話を戻して、街の灯の話です。
今見ると、笑うところは古くてどうかと思いましたが、心配することありません。ちゃんとツボにはまります。これも不思議でした。そして、チャップリンのしぐさを見て、なにか見たことがあると思ったら、落語を見ている感覚に近いのかもしれないと思いました。リズムとかが計算されていて、ちゃんとわらわせてくれるんです。ここに何か人が笑う普遍性とでも言うのか、あるような気がしました。
ざん新でなければ笑わせられないとかじゃなくって、何か王道的な笑いです。時代を超えた世代を超えた笑い。それは、人間を描くことでのみ可能なのかも。
何を知った風なことを言っているのでしょうか。それは、自分のブログだからです。
チャップリンが自分が手に持っている銃に気付いて顔を後ろにのけぞらせるシーンは「すごい!」と思いました。銃は固定してるんです。そこが計算されていると思いました。
また恋愛の話に戻りますが、彼女を家に送って別れたあとに、2人がそれぞれ思いを表現するシーンも泣けました。
で、さいごに・・気になるのは2人のこの先です。結婚して幸せに暮らしましたとさ。という終わり方が一番のぞむところではありますが…そうはならない気もしてしまうんです。そこがやっぱり最初に言ったスッキリしないところなんでしょうが・・・でも、そうですよね。そんな心配は必要ないのです。チャップリン自身が最後に彼女に気付かせてあげて終わらせたのは、さっきも言ったように、人間のもつ美しい心に信頼してだと思うから、そこの希望をおしすすめれば、幸せになるしかない!!ああ、そうか、この映画は希望の映画なんだ!
これは絶対見てほしい映画です。おすすめです。
いや、見ないなら見ないでいいですけど・・・・(またこの落ちです)