唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

街の灯 / チャップリン

2006年12月02日 | 好きな映画・良かった映画
街の灯

ジェネオン エンタテインメント

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泣きました。激しく泣いてしまいました。はじめてみた映画じゃないのに・・・・こんなに切なく悲しい・・・でも美しい映画はない!と思います。
こういう映画を見ると、やっぱり映画も選んでみないといけないと思います。でも明日からはまた適当に見ますけど…

最後も、大泣きしましたが、でも、すっきりしたハッピーエンドといっていいのかどうかわからない終わり方です。いや、単純にハッピーエンドともいえるのかもしれませんが、そこにも、人間の見た目に対する偏見があるわけですよね。
あの女性だって彼と気付くまではばかにしていたわけですから。そこのすっきりしなさ加減がまた涙を誘うんです。

最後、チャップリンが彼女に気付いて、変な顔してじっと見つめるシーンも嬉しいんだけど悲しいです。だって、会いたかった、元気になった彼女を目してとまっちゃったわけですけど、そのままいればいるほど、周りから見たらこっけいに見えるわけです。自分のみすぼらしい姿を彼女にさらすわけです。でも、そこから動けなくなったくらい嬉しいわけです。この微妙な駆け引きがなんともすばらしい。

金持ちと貧乏人、かっこいい人とかっこ悪い人、きれいな人とそうでない人、一方でうらやましい環境にいる人がいて、もう一方で、そこに恵まれない人がいて、それはいくら心が美しくたってまず、そこがものさしになるわけです。

そして、そこで相手をさげすむことで自分を優位に立たせたいという見栄もあるだろうし・・・

彼女にあえて、金持ちに恋をさせて、現実を見せて、そこで彼女がどんな行動に出るか、ここにはチャップリンの人間に対する思いというか、希望というか・・・「目先の判断で、本当に美しいものを見逃してはいけないよ」というメッセージが込められているのかもしれないとも思いました。

でも、女性は美しかったですけどね。いや、見た目の美しさに、心の美しさが重なるからさらに美しく見えるのでしょう。

書いていてまた涙が出てきちゃいましたよ。もうすぐ37歳になってしまいます。年をとると涙もろくなって・…でも、年をとるのも悪くない…何を言っているのでしょうか・…

話を戻して、街の灯の話です。
今見ると、笑うところは古くてどうかと思いましたが、心配することありません。ちゃんとツボにはまります。これも不思議でした。そして、チャップリンのしぐさを見て、なにか見たことがあると思ったら、落語を見ている感覚に近いのかもしれないと思いました。リズムとかが計算されていて、ちゃんとわらわせてくれるんです。ここに何か人が笑う普遍性とでも言うのか、あるような気がしました。

ざん新でなければ笑わせられないとかじゃなくって、何か王道的な笑いです。時代を超えた世代を超えた笑い。それは、人間を描くことでのみ可能なのかも。

何を知った風なことを言っているのでしょうか。それは、自分のブログだからです。

チャップリンが自分が手に持っている銃に気付いて顔を後ろにのけぞらせるシーンは「すごい!」と思いました。銃は固定してるんです。そこが計算されていると思いました。

また恋愛の話に戻りますが、彼女を家に送って別れたあとに、2人がそれぞれ思いを表現するシーンも泣けました。

で、さいごに・・気になるのは2人のこの先です。結婚して幸せに暮らしましたとさ。という終わり方が一番のぞむところではありますが…そうはならない気もしてしまうんです。そこがやっぱり最初に言ったスッキリしないところなんでしょうが・・・でも、そうですよね。そんな心配は必要ないのです。チャップリン自身が最後に彼女に気付かせてあげて終わらせたのは、さっきも言ったように、人間のもつ美しい心に信頼してだと思うから、そこの希望をおしすすめれば、幸せになるしかない!!ああ、そうか、この映画は希望の映画なんだ!

これは絶対見てほしい映画です。おすすめです。
いや、見ないなら見ないでいいですけど・・・・(またこの落ちです)

ボウリング フォー コロンバイン

2006年12月02日 | 好きな映画・良かった映画
ボウリング・フォー・コロンバイン

ジェネオン エンタテインメント

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2004/09/03 00:26

なぜアメリカは銃の犯罪が多いのか。たたかうムーアさん

音楽や編集などがユーモアがあってアメリカの現実を茶化しているような雰囲気を漂わせながら、でも、本当は大真面目に本質を鋭く突いていて、説得力もあります。
華氏911を観た後なので、なんか、その続編を見ているようにつながっていくような気がしました。

銃犯罪がアメリカで多いのは、歴史的に暴力的な歴史だったからか、銃の数が多いからか、多くの人種がいるからなのか。いろんな角度から銃社会を見つめ、本当に銃が国民に安心をもたらすものなのか、少年が犯罪に及んだ背景なども紹介して、アメリカ社会を正面から見つめています。

銃社会や、戦争国家を維持するために、国民に恐怖を植えつける操作をしているという指摘はなるほどと思いました。

小泉さんは、自衛隊海外派兵を強行するときにそれへの批判に対して、「じゃあ、テロからどうやって国を守るんですか」と叫んでいた。一事が万事そうですね。不安と恐怖をあおり、「安全のためなら仕方がない」と国民の我慢を強いる。自衛隊や安保の存在を肯定するためにも同じことがやられます。「ソ連が攻めてきたらどうする?」ソ連がなくなっちゃったら、「北朝鮮が攻めてきたらどうする?」連日北朝鮮の「恐怖」の映像がたれ流しにされています。そして、「テロがおきたらどうする?」どこからかの恐怖を国民に植えつけて今の支配を続けようとしています。
消費税増税や年金問題だって、国民に将来の不安をあおって「仕方がない」と思わせる点では、同じような気がしました。
またずれた。

チャールトンへストンって・・猿の惑星の人か!