唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

柳家三三独演会

2006年12月06日 | 落語
知り合いにチケット譲り受けて・・・(ただでいいのかなあ・・・)柳家三三(さすがにさんざじゃ変換できないですね)の独演会に行ってまいりました。
その知り合いというのは、三三さんがお気に入りで、メールなんかでもやり取りをしているようです。たまに三三さんの手書きの会報みたいのもくれたりします。かなりいろいろみているみたいです。

鼻水がだらだらたれる中、ティッシュで鼻を押さえながら、気を使いながらでしたので、ちょっと万全ではなかったのですが・・・

最初に柳家ろべえさんという人が初天神をやりまして、そして三三三が・・・おい!さんが三に変換されちゃったじゃないか!三三さんが、鰍沢、そして中入り後に宿屋仇をやりまして・・・やっぱり三三さんはうまいなあ・・・というのが印象でした。妙に落ち着きすぎてる気もしますが・・・・

場所が文化放送のビルの中で、会場に行くにはエレベーターしかないという不便で良くわからないところでやってましたが、それはそれとして、会場は小さいところだったので演者と近いという点ではいいんですが・・・ちょっと舞台というのかな?が高くって、ちょっと見上げる感じになって観づらかったです。

初天神は何度もみたことがあるおなじみの話でしたが、こんな近くから客にギロッと見つめられてやるのはやる方もやりづらいだろうなあなんて思いながらみていました。なんでも、ろべえさんは喜多八さんの弟子だそうで、そういわれてみれば、そんな雰囲気も・・・あったかな??・・・よくわかりませんが、でも、若いというのは、落語にとって必ずしもいいもんじゃないというのは感じました。肝が据わってるかどうかもあるんでしょうけど、やっぱり、若いというだけで違和感がある。三三さんのようにしわがあるぐらいじゃないと、おとっつぁんやくなんかもあまりなじんでこない気がしました。間の取り方とかもあるんでしょうが・・・なかなかに面白いんだけど、どっと笑ってこないのはやっぱり間の取り方なんでしょうか。笑いそうでちょっと止まってしまうというか・・・


「鰍沢」は三三さんのをビデオで一度みたことがあったので、話は知っていました。鰍沢という場所も知っています。というのも、身延山に仕事で数ヶ月いたことがあったので、情景もなんとなくわかります。

マクラは、ろべえさんと同じように名前の由来とかを面白おかしくやってました。
マクラから本題に入る前にその知り合いが鰍沢をやるよって耳打ちをしてくれました。そのマクラのところで大体何をやるのかがわかっちゃうんですねえ・・・

雪の情景・・・寒そうです。でも、おれは暖房もきいていたので汗をかいてました。火にあたるところもあったかそう・・・わかります。雪で近々にからだが冷え切って、手足も痛いぐらいになっているときに温かい火にあたる・・・体から何かがすっと抜けていくように気持ちいい疲れが出てきて・・・上手だなあ・・・自分もちょっとイスに座って見上げる格好だったんで腰が疲れてきました。ちっとも心地よくない。(ちょっと早く終わってほしいと思ってしまいました)

会場の中まで雪に埋もれた家の中にいるようにシーンと静まり返っています。玉子酒がほんとにあったまりそうで・・・おいしそうに飲みますなあ・・・
それからの展開はあっという間でした。自分の気持ちが通じたのかも。

(中入り)

「宿屋仇」は、たしか、DVDで桂枝雀さんのを見たこともあるし、他にも何度か、みた記憶がある話でしたが・・・なかなか絶妙な笑いを取ります。やっぱり間の取り方がうまいのでしょうね。思わず笑っちゃうというところが何度もありました。
祖しかも、鰍沢をやったあとなのでその話もちょこっとおりまぜたりして、これは、この会場にいないとわからない笑いですよね。そういうちょっとしたサービスもうれしいじゃありませんか。お客さんとのキャッチボールを楽しんでいるかのようで・・・

呼んだ芸者が「若いだけじゃだめだでも、わざわざ年寄りを連れてくるな。要は腕のいいげんしゃを!」という話をして・・・芸者と遊んでいるときは何もそこがでてこないんですが、散々楽しんだ最後に、「こういう事情だからお開きだ」ってなったときに、最後に「孫を大事にしろよ」とか、一言付け足すんです。そこでまた笑っちゃう。

抜け雀でもそうでしたが、何度も同じことを繰り返し言って刷り込ませて、またいおうとしたら、相手がそれを覚えちゃって言い返すみたいな落語の笑いの取り方のひとつなんでしょうけど、そういうところも笑っちゃいます。

まあ、笑っちゃったところを書いていたらきりが無いか。

そういうわけで、情景を楽しむ落語と、思いっきり笑える落語を楽しませていただきました。




武士の一分とチャングム

2006年12月06日 | ほか
昨日チャングムを見ていて、王様に仕える女性達の立場の低さを感じたわけで・・・王様の女であること、他の男と愛し合ってはいけない・・・そういう立場に身をおくことでもあるわけで、今の時代では考えられないような女性観があったのでしょう。そういう意味では、客観的にこんな女性蔑視の物語は無いわけです。

でも、そういう社会の中で必死に自分の信念を貫こうとする人たち・・・その思いが、一族の掟により挫折する人もいますが・・・そこが描かれているから共感をもってみていられるのでしょう。

武士の一分でも、夫婦の関係では絶対的に男が上で女が下の関係です。今なら、女性がはたらくのは当たり前になっていますが、武家社会で女性が働くということ自体が一家の恥だったのでしょう。会話的にも上下関係ははっきりしています。
客観的にはやっぱり女性蔑視の物語なのですが・・・

2人の夫婦のやり取りが気持ちがいいのは、そんな中での平等感とでもいうのでしょうか・・お互いを気遣い、支えあおうとする姿はまったく上下が無くて・・・そこが気持ちがいいところです。だから感情移入できるのだと思いました。

映画なんかは時代を的確に映すというのはとても大事です。その時代の制約を恐れて何でも現代風にアレンジしてしまったら、薄っぺらな作品になってしまうのでしょう。
時代の制約をきちんと描いて、その中で必死に生きるたちを描く。それでこそ現代人も共感できる「人間」が浮かび上がってくるのでしょう。


トレインスポッティング

2006年12月06日 | 映画 た行
2004/06/09 00:51

よくわかんないんだけど、なんか、むなしいですね。でも、最後のシーンはいいです。

ユワンマクレガーってすごい人ですねえ。

汚いシーンは本当に汚い!

あの喧嘩っ早い人は本当ににくったらしい。

破滅に向かっていく感じがおしゃれ。音楽がとてもあってる




アイアム サム

2006年12月06日 | 映画 あ行
2004/06/17 01:11

泣いてください

人にやさしくなれる映画です。
人間の価値って何でしょうか。子どもの親権をめぐっていろいろ考えさせられる映画です。

人間が勝手な基準で人を裁くことができるのでしょうか。

子どもの証言をモニターで見ているシーンが印象的で、かれは、嘘をついている子どもに対して、真実を言いなさいと訴えるわけです。自分に有利な嘘をつくことをいけないことだと。真実を話せばそれで良いんだと。自分の私利私欲で嘘をつき続ける政治家たちに聞かせてあげたいせりふです。

弁護士さんが少しずつサムと心を通わせていくのがまたいいんです。ネクタイを締めるシーンは、とても美しいシーンです。ミッシェルファイファーってきれいですねえ・・・

そしてなんといっても、ショーンペンがすごいです。

Uターン

2006年12月06日 | 映画 ま・や・ら・わ行
2004/06/19 01:20

ふんだりけったり

ここまでふんだりけったりだと困っちゃいますね。

逃げるんだったら、黒い車でで2人きりになったときに逃げちゃえばよかったのに・・・

本当に信じあえる人に出会ったと思いながら、今までの経験から、本当にそう思っていいのだろうか・・・という、疑いの気持ちが、あの結末を迎えるきっかけになったのだろうか・・・

それとも、お互いに利用しようとして、金を手に入れて逃げてしまおうと言う裏切りからそうなってしまったのだろうか・・・

そこの微妙なところが面白いと思いました。

一人一人の言葉のどこまでが真実でどこまでが嘘なのか、わからないところが狙いなんでしょうけどねえ・・・実際、言葉って心を伝える手段でもありつつ、心をごまかすための手段でもあるから・・・

2人の真実は、死体に見せ付けるようにファッOしたところにあるのかな?そう思いたいですねえ・・・




ディープエンド オブ オーシャン

2006年12月06日 | 映画 た行
2004/06/19 01:30

誘拐された子どもが9年後の見つかって・・・子どもの本当の幸せとは・・・

連れ戻された子どもの心の居場所のなさ・・また、迎えるほうの子どもの違和感・・・なんかわかるなあ・・・
子どものころはいろんなことを気にして、気を使ってましたもんねえ・・・

私の家にも、だんなと喧嘩したと言って、子どもと一緒に何ヶ月も家にいた親戚の人がいたけれども・・・子どもと本当は仲良くしなければいけないし、仲良くなりたいと思っていながら、でも、やっぱり邪魔だったりして、結局心を通わせないままさよならしたけれど・・・それは、結構今でも傷ですよ。たぶん、相手の子どもにとっても大きな傷になっていることでしょう。居場所をつくってあげられなかったのは、本当に悪いことをしたなあ・・・

家って、親のもんであって、子どものものではないのかもしれない・・・
引っ越すのを決めるのも親。別れるのも親。子どもは親を選べないのだ。

兄弟の絆、結果的にお兄さんが家族を結ぶ役割を果たしたところが何ともいい話だと思います。一番家族を乱していると思われていたのに・・・

おやじは馬鹿だねえ。

ロスト イン ラマンチャ

2006年12月06日 | 映画 ま・や・ら・わ行
2004/06/19 23:51

未完の大作?のドキュメンタリー。アンメイキングとの解説

最初、特典コーナーを再生したと思って本編再生を探したり、2枚組みDVDのおまけかとおもって、レンタルビデオやでかえてもらおうと思っちゃったりで、真実に気づいたのは、最後に予告編を見たときでした。

なんか、映画づくりって大変ですね。自分の思い通りの作品ができる人って、案外少ないのかもしれないですね。


17歳のカルテ

2006年12月06日 | 映画 さ行
2004/06/22 02:01

何が正常で何が異常か・・・

強烈なメッセージはないけど、漠然とこういうことかな?ということを考えさせてくれます。

この映画を見て、頭に浮かんだのが、フロムヘルの学会のシーン・・・まだ発達していない医学の中で、金持ちの道楽のような理論が先端を行っていて・・・そういうものと、この病院は、どこか似たようなところがあるような・・・
 心理学だか精神学というのか知りませんけど、人間が人間を異常と診断する。そこの基準は何なんでしょうか。
 でも、今の医学はもっとちゃんとしているのでしょうけど・・

 最後のほうのいろんな決め台詞がいいです。
 
 「死んでいるから誰も背中を押さない・・」
 「私は死んでいない・・・」
 「社会も嘘だらけ・・・でも、そこで生きていく」とか何とか・・・
 いろいろ欠点があるけど、友だちだった・・・
 
 人それぞれに欠点があって、そういう人たちが集まって社会をつくっているわけで、この欠点を異常と見るのかどうかだけの違いのような気もしてきます。欠点と言う言葉は良いと思いました。

 でも、そういう病気のこと知らないもんなあ・・・

 そうそう。知らないだけで、脳みその中で考えていることなんかは実は病院ものだったりして・・

 この映画は、どういうふうに観ればいいのでしょうか・・・


ペイ フォワード

2006年12月06日 | 映画 は行
2004/06/29 01:55

成績なんてどうでもいい。世界が変わるのが見たかっただけ。なんていい台詞でしょうか。

でも、子どもを殺しちゃうのは反則だよね。そりゃ誰だって泣くでしょう。最後、外に出ると、大勢の人が集まってきている。これは感動ではありますし、実際泣いてしまうわけですが、なんかつくられてる感じもしてちょっとすっきりしない。

お互いに心に傷を持つおとなの恋はいいですねえ。愛があれば何でも超えられるんです。それはほんとのことです。正解です。

・・・しかし、殺すことないでしょうに・・・ああ、Gベイビーは何で死んでしまったのでしょうか。(違う話になってしまいました)

社会の仕組みとは関係なく、人間の良心のみに訴えて世界を変わるわけないですけれど、そういう気持ちが大切ですね。

さあ、歴史がまた重大な岐路に・・・・


ミスティックリバー

2006年12月06日 | 映画 ま・や・ら・わ行
2004/07/13 20:15

娘を殺したのは昔の友達か?

解説を聞いてなるほどと思いました。

子どもの頃、嘘をついた子どもたちは助かって、正直に答えた子だけ車に乗せられた。
それから、その正直な子どもは、大人になってうそしか言わなくなり、そして真実を話した時にも疑われ、やっぱり嘘をついて生き延びようとしたら殺されてしまった。

嘘をついたり、悪いことをやっても生き延びる人もこの世の中にはたくさんいるし、逆に正直の正しく生きているのに傷つけられる人もたくさんいる。この現実を描いたところがいいです。

印象的なシーンは、死体からどんどんひいていくシーン。ただ一つ横たわる少女の姿に何ともいえない悲しみが映し出されています。

刑事さんのしゃべらない奥さんとのやり取りも良いです

あとは、最後のパレードのシーン。映画は終わっちゃっても、それぞれの人の人生もこれから続くんですよ。と言っているようで・・・一人一人の心の動きが無言の中にも出ていていいです。

怪盗ルビィ

2006年12月06日 | 映画 か行
2004/06/07 00:58

もうさせない・・・うっきー!

最後のキスシーン・・・いやあ、もうどきどきでした。
「もうさせない」と言ったときの小泉今日子の顔がもう・・・寒気しました。感動的なキスシーンです。いやあ、かわいいですねえ。

真田広之さん、ものすごい演技です。ブシドーですなあ・・・脇役の人たちもすごいです。

変身パワーズ

2006年12月06日 | 映画 は行
2004/07/13 23:07

変装家族

オースティンパワーズを想像させる題名。これは邦題が勝手にもじっただけのようですが、空気はオースティンパワーズに似ている感じがします。よく考えたら、ウェインズワールドのもう片方の人が主演と言うことで、当たり前かもしれませんが・・・

最初はあの声にちょっと違和感もあるし、話があほらしくてついていかれないところもありますが、カメ人間とか、イギリスの紳士とか、南米の人とか、出てくると、思わず笑ってしまいます。
敵のボスが高笑いをしておならをするとちょっとときまずそうにするシーンも回を重ねることに面白くなってきました。

日本では公開されなかったのかな?




チャングムの誓い/9話最初の料理 10話のろいの札 11話真相究明

2006年12月06日 | ほか
やっと続きを見ることができました。

女官の試験を落ちちゃってどうなることかと思いきや・…なんの引っ張りもせずに取り消され…でも、ここからが苦難の日々だったんですねえ・…
なんか、毒やのろいに振り回された3つの話です。

ハンさんにもうちょっとで言いかけたのに・・邪魔しちゃって・…でも、ハンさんのチャングムへの思いを感じる時、ただ涙するしかなかったのであります。
親友を救えなかった(救ったけど・・・)後悔の念がずっと引きずっているんですねえ…いい人だなあ…厳しくもあり、優しくもあり・・・素晴らしい人であります。

で、チャングムのしゃべらない思いを語るときも涙ですね。自分の愚かさを・・・やっぱり後悔の念をずっと心に秘めて生きてきたんですねえ…でも、後悔してるわりにはあまり学んでないような行動もとるところが・・・・また・・・どきどきさせますねえ…

そして、チェゴサングンの正しい姿勢を貫こうとする姿勢、そして、無実のチャングムを救うために自分の信念を曲げたところがまたいいじゃないですか。

この事件で、それぞれ自分のが生きる道・・・生き抜く道を決めました。腹を固めました。