唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

BLUES GUITAR WOMEN

2007年01月21日 | 音楽
ブルース・ギター・ウーマン
Algia Mae Hinton, Alice Stuart, Ana Popovic, Beverly“Guitar”Watkins, Carolyn Wonderland, Elvie Thomas, Etta Baker, Gaye Adegbalola, Lara Price Band, Laura Chavez
インディペンデントレーベル

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ブルースギターウーマンという名のとおり、ギターを弾くブルースの女の人をいろいろ集めた2枚ぐみのCDです。

新しい曲も入っているのでとてもききやすいし、ギターが前面に押し出されているのでかっこいいです。それでおしゃれな感じです。映画なんかで使ったらいいかも!という曲が何個もあります。

いきなりギターばっかりでやっと歌に入ったのかな?とおもったら、すぐまたすぐギターばっかりになってそのまま終わっちゃったりとか(LALA PRICE BAND)かっこいい曲(SUE FOLEY)とか、くせになるかもしれません。2枚組みで2500円ぐらいだったかな?「RUF RECOADS」って言うのはドイツのレコード会社なのでしょうか。

このCDを流していれば、「お!しぶいの聴いているね」といわれること間違いなし!だと思います。

毛皮ができるまでの衝撃的な映像

2007年01月19日 | ほか
動物愛護のための映像を見せてもらいました。

中国で、狸や狐の毛皮を剥ぐ映像です。

生きたまま、足を持って地面に叩きつけて意識がもうろううとしている間に生きたまま足をなたで切断して、そこから皮を剥いでいくんです。

何で生きたままやるんでしょうか。たぶん、生きている状態のが皮を剥ぎやすいとかあるのかもしれません。

当然生きたままですから意識が戻ってきて暴れようとしますが、それを棒で殴ったり足で踏みつけたりしてまた弱らせます。

後の両足がむけたら、足を縛ってさかさまにつるしてどんどん頭に向かって剥いでいきます。胴、前足、頭・・・それでもまだ狸は生きています。

全部剥ぎ終わっても、狸は生きています。映像では、皮を剥ぎ取られた状態で頭を起こしてあたりを見回す姿もありました。

あまりにも悲惨な映像でした。

それで、やっぱり毛皮を身につけるのはよくないという結論になるわけですけれど・・・

これについては、よくわかりません。
例えば、魚をさばいてもなんとも思わないし、活きづくりなんていって、生きたままでも食べちゃったりするわけですから。魚なら。肉も食べます。だから、映像が悲惨だからそれがいけないのかというと、そこは正直なところわからないところもあるわけです。
人間が生きていくために必要であればそれもしかたがないことだと思います。

ただ、毛皮がなければ人間は身にまとうものがないという時代ではありません。趣味とかぜいたく品ですよね。
そこまでして毛皮を着なければいけないのか・・・ということです。

そして、昨日のナイルパーチの話のように、別にその作業をしている人が身につけるものではなくて、お金がある人のところにそれが売られて行くわけですよね。

自分は着ない人ですから、毛皮がなくなってもある意味どうでもいいといえばどうでもです。だから、すぐにでもそんなことで動物にひどいことをするのは止めてもらいたい・・・と思います。毛皮が好きな人の意見でないので無責任ではありますが・・・

それで、やっぱり、この映像はみた方がいいと思います。現実を見ることは大事です。

この映像でも言っていました。「それでもあなたは毛皮を着ますか?」
それでも着るというなら着ればいいと思います。
この映像でもいっているように一つの毛皮には一つの動物の苦しみがあることを忘れないできてもらいたいものです。そして皮を剥がされもがき苦しんでいる狸を思いうかべてその狸に感謝しながら着てくれればいいのではないでしょうか。

着ない自分の立場から言えば、着ることが恥ずかしくなるような世論になればいいとも思います。

この観点から行くと、豚肉や牛肉がどのように市場に並ぶのかも目で見ていかないといけないかも知れませんね。

話はちょっと飛躍しますが、マクドナルドの肉がどうやってできるのかとか、吉野家とか松屋の肉の加工現場とかも見てみたいものです。

それでも俺は肉を食べますか?となるわけですね。

ランド・オブ・プレンティ

2007年01月18日 | 好きな映画・良かった映画
ランド・オブ・プレンティ スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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9.11以来、伯父さんはテロリストを見つけるために毎日を生きています。アラブ系の人をみると追跡して、不審な紙袋を見かけては調べようとして・・・おじさんいわく「ベトナムでもアメリカが勝ったんだ!共産主義の蔓延を防いだ」と言い切ります。おじさんの生き方はブッシュの演説のようにみる人から見ればこっけいなんですけど、彼は本気でアメリカを救いたいと思ってるわけです。9.11から2年が経ち、テロに対する警戒心が薄れていると嘆きます。

不審なアラブ人を追いかけますが、その人が殺されて、調べ上げるうちにとうとうアジトを発見したぞ!となるわけですけれども・・・その結果は・・・まあ、ようは目論見が違ったわけですけれども・・・
と言うわけで、その結果、自分のしてきたことはなんだったのか・・・となるわけです。そのときのおじさんの遠くを見つめる姿には涙が出てきました。

彼は、アメリカという国家に利用された被害者だったわけですね。
それは、実はそのおじさんはベトナム戦争の後遺症に苦しんでいることからもそうです。でも、アメリカの正義はのために日夜努力しているわけです。
おじさんはアメリカの象徴でもあるような気がしました。(最近象徴が好きね)
この映画のいいところは、そんなへんなおじさんをただ単にいやな人と終わらせていないところなのでしょう。世界の流れから取り残された彼(ら)はある意味悲しい人たちですから。そんなアメリカの悲しさを描いているようにも見えます。

で、かわいい女の子、多国籍な顔が良いんですけど、彼女は素直に貧困を救いたいと思っています。閉鎖されたアメリカの象徴がおじさんなら、この女の子はイスラエルからきたアフリカ育ちと言う経歴もある、まさに世界なのかもしれません。アメリカが他国に与えた傷・・・アメリカを外から見てきました。誰に対してもやさしい偏見のない目をもっています。

9.11のビルの崩壊を2人は違う場所で違う見方で見ているわけです。その報道で一般庶民が歓声をあげたということがおじさんは信じられません。「罪もない人々がそれで殺されたのに」と。

結局アメリカと言う小さな枠の中でした物事を見れていないわけです。たしかに罪もない人を殺すテロは許されないことだし悲しい事件ではありますが、ようはそこしかみていないわけですね。

アメリカが世界でやっている蛮行は知らされないし、アフガニスタンやイラクのときのでも、その戦争をしたときは、相手の顔が見えていないわけです。テロリストの顔しか。殺されているのが罪のない人たちであることなんかちっとも知らないのでしょう。

おじさんの「ベトナム戦争でアメリカは勝った」という話は印象的です。
「共産主義」にするかどうかなんて、その国の人が決めればいいことで、アメリカが押し付けることでないということ。そして、そこで殺した人たちは何の罪のない人たちであるということ。アメリカ的に言えば罪があるとすれば「『共産主義』を目指したから」となるのかもしれませんが・・・それで大量殺戮が許されるのかということですよね。

おじさんにとってベトナム戦争は自分にとって「誇り」であり、存在意義だったのかもしれません。

アメリカは傷ついています。
孤立して世界からおいていかれてしまっています。
車にはためくアメリカ国旗はどこか寂しい・・・

ダーウィンの悪夢

2007年01月17日 | 映画 た行
ヴィクトリア湖に放たれたナイルパーチという外来魚をとおして地球の抱えている問題を正面からとりあげているドキュメンタリー映画です。

といっても、日本でもブラックバスが放流されて日本から古く生息している魚が減ってしまったとか、そんな小さな(と言ってはよくないんですけど・・・)問題だけではなく、南北問題や、貧困、戦争、社会の荒廃いろいろなものが見えてきます。

・外来魚のナイルパーチがヴィクトリア湖の自然環境を狂わせたけれど、ナイルパーチ漁が街の産業に発展・・・でも、たくさんとれるナイルパーチが工場で加工されて切り身の部分はヨーロッパや日本などにすべて輸出され、現地の人たちに残されるのはその残りかすだけと言う事実・・・アフリカという大陸が抱えている大きな問題。いわゆる北の資本主義国がアフリカ独自の文化を壊し、北向けの産業を長年にわたって押し付けた結果、国として経済的に独立することが難しくなっている現実があるのだと思います。ナイルパーチはそういう意味では、アフリカの文化、生活形態を壊した、資本主義の象徴でもあるのかもしれません。

安い賃金で働かされる人、失業、ストリートチルドレン、売春など、このナイルパーチの産業の発展が街の人たちに還元されているわけではありません。売春はエイズを蔓延させ、ストリートチルドレンを増やしと、悪循環に陥っています。
ナイルパーチの残りかすが運ばれた村でそれが山積みになっているのをいろいろなんかやってるんですけど、その光景はまさに悪夢としかいいようのない光景でした。

最初に売春婦がタンザニアの歌をうたうんですが・・・その人はオーストラリア人にナイフで刺されてなくなってしまいます。あとでまたそのうたっている映像が流されます。彼女のそのときに見せたちょっと恥じらいながら見せる笑顔がなんか突き刺さってきます。
子どもがナイルパーチの梱包材を溶かして麻薬のように使っている姿や、食べ物をみんなで取り合ったり、タバコをすったり・・町が荒廃して、そこから抜け出せない人たちの姿があります。
1日1ドル程度で夜警の仕事をして、前任はナイフで切り刻まれて殺されて自分が職を得たと言い、泥棒が入ったら毒がついた矢で殺すと言う。で、戦争がおきれば貧困が解決すると言い・・・

何から何までその悪循環の中で展望が見えてきません。

じっさいに、それを見た人たちが何ができるか・・・自分は何もできない無力感だけがのこりました。誰かが何かをやればどうなるというような生易しい問題ではない気がします。誰かが正義感でボランティアにいったって、個人が募金したって・・・広いアフリカの景色を見ていたら何にもならない気がしました。

これは地球の抱えている矛盾です。一部に富が集中して貧困を根深いものにする・・・儲け本意の資本主義社会が抱える問題を解決しない限りどうにもならない気がします。

アフリカの現実をみせつけられました。でも、みせつけられただけです。この問題に対して何かをしようという気にはなりません。

輸入された魚をたべなければ良いとも思わないし、日本でおこっている問題を棚にあげてアフリカの問題を叫ぶことも違うと思う。(・・・それが間違いと言うつもりはないけれど・・・違うと言うのは、自分にとって違うということ)
もし、自分にできることがあるとすれば、日本の社会を変えることなのでしょう。遠回りのようでも、それが一番近道なのだと思います。

・・・というわけで、いろいろ考えさせられる映画でしたが、途中でちょっと眠くなってうとうとしてしまいました。まさに悪夢になってしまいました。

タンザニアの歌はまだ頭をぐるぐる回っています。




スタートレック VGR / 亜空間制圧戦争

2007年01月17日 | スタートレック
ジェンウェイ艦長がボイジャーと言うときの発音が良いですね。

星の歴史にはさまざまあるんですねえ・・・
侵略を続けていた種族が900年の眠りからさめて、当時と同じ意識で事を起こそうとする・・・自民・公明、民主が法律で愛国心を強要するかのように・・・

世界のの認識は発展しているのだよ。その900年の間に・・・



スタートレック TNG / 浮遊機会都市ボーグ(前・後編)

2007年01月17日 | スタートレック
前に見たことある話でした。

ボーグの脅威がいよいよ地球に押し寄せてくるという話です。
しかも、ピカードがつかまって同化されてしまいます。このあとにこの前みた故郷に帰る話になるんですね。

強大な力をもった相手に戦いを挑むわけです。ほぼ99%負けは確実です。でも、人類の存亡を賭けて戦います。たとえ自分たちがそこで宇宙の塵になっても、そのたたかいが人類の生き残る何かのきっかけでも与えたならそれでいいのだという決意でもあるのでしょう。

たとえ人類がボーグの侵略によって絶滅の危機に陥ったとしても、何千年かかろうが必ず再建できるというようなことをガイナンが言うわけです。
この辺のやり取りは感動ですね。ここでエンタープライズが破壊されることが人類の滅亡ではないわけです。生き物のしぶとさです。生き抜くために適応して、新たな道を切り開くわけですね。そうやって人類は発展してきたのだから、ゼロになってしまうわけではないのです。

とはいえ、結果的には淘汰されるときが来るのかもしれません。でも、それも自然の摂理です。そうやって、生成と消滅を繰り返しさらに新しい歴史が刻まれるのです。

もう、すごい話ですね。

データがボーグの意識にアクセスするところは面白いです。ロキュータスが機械の手を向けるのをデータが腕をつかんで押さえて壊しちゃうんですけど、次にピカードの意識になったときに手でデータの手をつかむんです。ここの対比とでも言うのでしょうか。での使い方でピカードとデータの気持ちをあらわしているような気がしました。


スタートレック DS9 /がんばれナイナーズ! 

2007年01月16日 | スタートレック
スタートレックなのに野球の試合。マンガなんかで必ず息抜き的にありますよね。めぞん一刻とか、はじめの一歩とか・・・あと、思い浮かびませんが・・・なにかにつけて野球です。

しかし、これは野球ではありません。ベースボールです。でも、真剣に野球をするなら、もっと真剣なメンバーをそろえてほしかったなあ・・・できればもうちょっとほんわかとしたお話にしてもらえると良かったかも。

バルカンのライバルとの因縁の対決なんてねえ・・・スタートレックならそんなライバルとも最後は仲良くなりました・・・みたいな終わり方にしてほしかったなあ・・・

広い球場で試合ができるのは幸せですね。俺も野球をやりたくなりました。

たまに登場するきらさんが輝いていましたね。


シュウシュウの季節

2007年01月14日 | 映画 さ行
シュウシュウの季節

パラマウント・ホーム・エンタテインメント・ジャパン

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悲しいお話です。
中国の文化大革命の悲劇です。
文化大革命そのものもそうですが、それを利用して人を傷つける男どもが憎い!国が歪むと人間も歪むのかも。

国に縛られ、土地に縛られ、故郷に帰りたい気持ちを男に利用され体を汚されてしまいます。最後、国に帰るために足を銃で撃とうとしますがそれもできず、老金に銃をゆだねます。そして・・・この結末は、故郷に帰っても、もとの自分には戻れないということなのかもしれません。
結果は納得いかないけど、もう、そうするしかないぐらい、何の展望もない気がしました。あれだけ広い土地にいるのに2人には自由がないのです。身も心も自由にしたいのなら、ああするより仕方がない・・・・のでしょう。

シュウシュウを抱きかかえる老金の涙に涙するしかないですね。彼女に対する思いやりの気持ちもあるでしょうが、そうやって傷ついていく彼女に何にもすることができない自分に対する怒りもあるのでしょう。
そして、最後のみつあみにするところでまた涙が・・・
お互いの心が純粋なだけに傷も深いよなあ・・・こっちまで傷ついてしまいます。きつい話です。

最後のキスシーンは、自分の欲望のためにシュウシュウを利用した男達とは違うという、老金の気持ちが表れてました。そんな老金にお願いをするためにキスをするシュウシュウも悲しい・・・

でも、悲劇で終わるので後味が悪いです。女の子がかわいいだけによけいつらい。子どもっぽさと世の中を知ってしまった大人の顔がなんだか恐かったです。

へこむ映画です

夜空にはあんなに星が煌いているのに・・・・


モダンタイムス

2007年01月13日 | 映画 ま・や・ら・わ行
モダン・タイムス

ジェネオン エンタテインメント

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この映画は昔大好きでした。
工場が機械化されて人間も効率的に機械と同じように扱われている姿がわかりやすいぐらい描かれていますが、いやみな感じがしないところが良いです。(いやみか・・・)

一番好きなシーンは、トラックが落としていった旗を拾ってトラックを追いかけていたら、後からデモの集団がやってきて、デモのリーダーと勘違いされてつかまってしまうシーンです。

最後、女の子は何をやってもだめだ・・・とあきらめかけたときに、チャップリンが何とかなりよ大丈夫だよ!と励ますシーンはすばらしいです。最後2人が手をつないでまっすぐな道を歩いていくシーンは名シーンです。希望があってとても好きです。

彼女を見ればわかること

2007年01月12日 | 映画 か行
彼女を見ればわかること

日活

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昨日観た「美しい人」が頭から離れなくて、ついついDVDを買ってしまいました。

彼女を見ればわかること・・・・
最初に出てくる女性の自殺死体、そこから彼女のの何がわかるのか、心の奥底まではわからないのです。というお話でした。・・・違います。そんな話ではありません。でも、物語とは直接関係ない女性の死体がこの映画の象徴のように思えました。刑事の姉さんから聞いた話で推理する妹の言葉がとても切ないのです。

妹さんは最初は自殺なんかしてバカだ!と言っていましたが・・・きっと目の見えて仕事のできるお姉さんへの嫉妬を、自分が男の人とデートして見せびらかすことで優越感をもちたかったのだろうと思いますが、結局、捨てられたとわかったときに、一人で自殺した女性と自分が重なったのでしょうね。盲目の女の子の言葉はショックですよね。浮かれていた心を冷静に見透かされていたようで・・・

最初のお医者さんとか、刑事さんもそうかな?職場と家にいるときの別の顔ぶりが良いです。
銀行の人はある意味仕事の顔と家での顔は一緒だったのかもしれません。どちらも同じように心を閉ざしてそれで自分を守ってきたのでしょう。でも、そのことで自分が傷ついてしまっていたわけですね。悲しいですね。

みんな心が休まる場所を探しているのに、それを見つけ出すのは難しい・・・
占いや変なおばさんや子どもに一番の自分の気持ちを見抜かれちゃうというのも重要です。そういう心から頼れる人とか、自分の気持ちをわかってくれる人が近くにいないということだし。で、何のつながりもない人に言い当てられちゃうんだから。

きっと何度も観たくなる映画です。その時々でいろんな発見がありそうな気がします。

この映画も5つのお話から構成されています。でもちゃんとどこかでつながっているところは美しい人と同じです。

ここでやっぱり、人と人というのは、それぞれ知らないところでつながっていて、でも、つながっているだけではその人のことはわからないわけですね。

たとえば、コンビニのレジにいたかわいいあの子(なんじゃそりゃ)、買い物にいけば会えるけど、彼女は彼女の人生を生きてきたわけで、自分との接点はコンビニのレジだけなわけです。自分はその人の人生はわからない。そして、自分の人生のこともその彼女はわからないわけですね。
また、たとえば、一緒に暮らしている兄がいたとしてですね、同じ家で生活しているわけだから、ずっとながっているはずなんだけど、実はこころは重なっていない平行線だったりするわけですね。だから、相手の人生を見れる立場にいても結びつこうとしなければ相手のことはわからないわけですね。
さらに、たとえば、あの薬屋で薬を選んでいたきれいな女の子が、実はコンビニの女の子と知り合いだったなんてこともありうるわけです。実はそこの薬屋のおじさんは自分のお父さんだったり・・・
事実としてはそういうつながりはあるけれど、自分の人生にとって、それは何の関係もないことなんです。あとで重要な関係になるかもしれませんが・・・
人間のつながりなんてそういうものだということですね。

それぞれの人が心の安らぎを求めていて、信頼しあえる心をゆるせる相手を求めているんですねえ・・・そして俺も求めているんですねえ・・・

あと、ところどころででてくる意地が悪いところもいいです。人間はすべてがいい人なんていないし、意地が悪かったり欠点や弱いところがあるからこそ、その人が見せる本音の部分が美しく感じるような気がしました。光あるところに影というか、影があるからこそ光が鮮やかになると言うか・・・なんでもいいか。

そういう、人と人とのつながりの面白さを感じることができる話です。

薬指の標本

2007年01月10日 | 映画 か行
原作は小川洋子さんという人らしいです。

炭酸工場の事故で薬指を落としてしまった女のひと。炭酸のビンの中に薬指が入って標本の一丁上がりというわけですが、そういう話ではありません。

そこの職場をやめて港の近くに住み、舟で街に出て標本づくりのお手伝いをするわけです。標本の技師と変態的というか、閉鎖的な恋愛をするわけですが・・・その閉鎖的な感じがとてもいいです。
標本は誰に見せるわけでもない、ただ保管するわけです。で、依頼者は、捨てられないけど、自分から切り離したい物をもってくるわけです。

女の人がきれいです。裸もきれいです。でも男の人はいきなりズブッて・・・まあ・・・

それで、その変態技師に靴をプレゼントされてそれをずっと履き続けろって言われてその通りにするわけです。その女の子がその恋愛にはまっていく姿が靴に象徴されて、あるとき、靴磨きの叔父さんとのやり取りがいいです。おじさんは靴を脱がないと縛られたままの人生になってしまうから靴を標本にしなさいって言うんですけど、女の人は縛られていたいわけですね。

彼女は何を標本にしたかったか・・薬指の事件が心の傷なわけですが・・・、でも、最後は靴を脱いで・・・靴を標本にしたのか・・・と思ったら・・・靴をおいて・・・・はい、おしまい!

というわけで、フランス映画です。フランスの女の子の声はいいですね。フランス語がいいのかもしれない。韓国の女の人の声もいいですけどね。

泊まっているホテルと職場に行く船着き場を行き来するときに使う橋のシーンがなんかいいです。

スタートレック DS9 / 老化促進テレパシー

2007年01月10日 | スタートレック
老化促進テレパシー・・・という題名は正しくないような気がするのですが・・・だって、たしかに思考の中でおじいちゃんになっちゃったけど、ドクター自身が老化したわけじゃないし・・・

思考の中で敵と戦うというのはなかなか面白い話です。そういえばヴォイジャーのやつでも夢の中で艦をのっとられちゃう話ありましたね。

女の人(というのは正しくないか?)のこと、敵に好きなに\のにもう一歩を踏み出せないでいるただの臆病者だといわれたのに対して、たしかに好意をもっているけど、友情はかけがえのないものだからそうしていると、確固とした自分の意志としていうセリフは、ちょっとぐっと来ます。
今の友情を壊したくないというだけでなく、それがかけがえのないものというのはいいではないですか。
それが私の愛し方なのです。王様。


スタートレック TNG / 恐怖のワープバブル

2007年01月08日 | スタートレック
けっこう面白かったです。
ドクタークラッシャーががんばります。息子クラッシャーもがんばります。
消えていく感じが謎っぽくていいです。スタートレックらしい話しだし。っていうかスタートレックですが・・・
エンタープライズに一人きりなんてなんて贅沢なんでしょう!あのまま消えても本望ですね。

基地のシーンはどっかで見たことあると思ったら、映画の使いまわしみたいです。

舟に刻んで剣を求む

2007年01月08日 | ありがたいお言葉
時勢の変化に気がつかず、いつまでも古いしきたりを墨守する愚かさを喩える成語で、
『呂氏春秋』に出てくる寓話。



楚人有渉江者。    
其剣自舟中墜於水。  
遽刻其舟曰、     
是吾剣所従墜。    
舟止。        
従其所刻者入水求之。 
舟已行矣、而剣不行。 
求剣若此。不亦惑乎。 


楚の人で、長江を渡った者がいた。
その剣が舟の中から水に落ちた。
すると、あわてて舟に目印を刻んで、
「わしの剣が落ちたのはここだぞ」と言った。
やがて、舟が岸に着いて止まった。
すると、彼は舟に刻んだ目印から水に入って剣を探した。
舟は動いてしまっている。しかし、剣は動いていない。
このようにして剣を探すとは、なんとたわけたことではないか









スタートレック VGR / 2人のトレス

2007年01月07日 | スタートレック
どうして2人のベラナでなく2人のトレスなのか・・・ベラナとトレスとか・・・そんなことどうでもいいですね。

人間とクリンゴンに分離しちゃって・・・そんな漫画みたいなことありなの?と思いますけど、そうなっちゃったもんは仕方がないです。

人間がかわいい声出しちゃってよわっちくて・・・人間ってこんなによわっちかったのかと思いました。なんか不思議です。それが本当は素顔なのにどうやって額のぎざぎざ削ったんだろうとかちょっと考えてしまう瞬間がありました。クリンゴンのほうは面影なしって感じです。

人間のままでいてもいいかもと思いながら、そうしたら、クリンゴンを差別するようで申し訳ないなあなどと思って・・・ふと我に帰ってクリンゴンは実在していないことに気付きました。そんな、いろんな錯覚もさせられたお話でした。