唐茄子はカボチャ

映画と音楽と・・・

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

2007年01月04日 | 映画 ま・や・ら・わ行
死刑という刑罰が必要かどうか、事件の中で大きなテーマになっています。

そして、無実で死刑が執行されることもありうることを証明するわけです。

それが死刑が正しいかどうかとは直接的な議論ではないですが、人間がいつでも正しい判断ができるとも限らないことも事実です。死刑によって真実が明かされなくなる可能性もあるわけですもんね。

問題は、人間が人間を殺すことが法的にされるのかが一番問われるのだと思います。いろんな議論があるのでしょうが、そこまでの判断を人間ができるほど、人間は成熟していないような気がします。

裁判の公平さとか、真実を調べ上げるシステムとか、これも、政治的な影響などがあると思いますし、そういう未熟な環境の中で死刑という選択肢を人間が選べるというのはやっぱりいけないのではと思うわけです。死刑にされるような人間がほとんどいなくなったときにしか、死刑という刑罰は重みをもたないのかなあと・・・そんなことを漠然と思いました。

死刑が犯罪を減らす役には立たないことも映画の中でいってますが、それもその通りだと思います。

ただ、被害者の立場から、その加害者をどう罰すべきかとなれば、そう単純ではないのでしょうけど・・・

スタートレック DS9 / オブライエンの孤立

2007年01月04日 | スタートレック
この話の結末は悲しいです。
正義を貫こうとしている本人が知らないところで利用されて、そのまま死んでいく話ですから。オブライエン「本人」が本人らしく行動した結果、命をなくしてしまったわけですけれど、本人にとっては本人そのものナわけですからね。(何を言っているのでしょうか・・・)まあ、みればわかると思うんですけど・・・

愛し合っていた子どもやけいこさん、信頼していた仲間に裏切られた形で死んでいった「彼」はかわいそうすぎますね。


スタートレック VGR / 名誉の日

2007年01月04日 | スタートレック
セブンをみていて思ったんですが、スタートレックで知的な種族なんかが出てくると、感情をあまり出さなかったり、そもそも感情と無縁だったりというのが案外多いような気がしたのです。

これは、科学の発展が理性や感情を押さえ込んでしまうのではないかという不安からくるのかもしれません。もしかしたら、唯物論=感情を否定するという図式からくるものかもしれません。


まあ、それはそれとして、宇宙に取り残されるのはいやですよね。

ハリーポッターと炎のゴブレット

2007年01月04日 | 映画 は行
2度目みました。
ドラゴンの動きはすごいけど、今回はそれぐらいかなあ・・・
3人がけっこう離れてるからそういうところもちょっとつまらないかも。離れているなりの寂しさなり結束なりはありましたけどね。そこが太く貫かれているわけでもない感じだし。


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2005/12/15 00:31

IMAXシアターの大画面で見ました。一般の映画館の画面でコマーシャルの後に、グワーッと画面が広がって・・・3倍?4倍ぐらいあるんでしょうか。上から下まで全部画面でした。前で見なくてよかったです。
迫力はすごかったんですが・・・
字幕が映像の下側、枠の外にでてたんで、せりふをみるたんびに下を向いてました。こんなんで集中できるかな?と思ったんですが、以外にいつのまにか入り込んでいて、はっと気がつくと、せりふを終えなかったり・・いいのか悪いのかわかりません。

というわけで本題です。
ハリーポッターって結構暗い話ですね。

死んじゃった人はよみがえってほしかったけど死んだままでした。でも、それでよみがえってハッピーエンドというよりは、人は死んだら戻ってこないという現実を見せてくれたということである納得できます。

今回のハリーポッターの魅力は、彼だけがいい意味でも悪い意味でも特別で、みんなの知らないところで悩みや苦しみを抱えているところでしょうね。傷ついて帰ってくるわけです。
その悩み加減、傷つき加減がなんか男心をくすぐります。
そして、ひとりで戦ってうーん・・・一匹狼だ・・・
でも、だからといって、ひとりで閉じこもっているわけではなく、ちゃんと仲間を大切にする気持ちを忘れていないところが最大の魅力かも。
そして両親の愛に守られている。
うーん、やっぱり愛です。

あの舞踏会のシーンは面白かったです。自分も取り残される側の人間だから、あの感覚わかりますねえ。

あの女の子はまたまたきれいになっておりました。



マルホランド・ドライブ

2007年01月04日 | 好きな映画・良かった映画
マルホランド・ドライブ

ポニーキャニオン

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2回目みてもやっぱりわかりません・・

ダイアンの話は転げ落ちるように一気に行ってしまいます。結局ぐるぐるまわって振り出しに戻るって感じなのかなあ・・・最初のおじいちゃんとおばあちゃんが奇妙です。
2人のいちゃいちゃするところでのダイアンの表情がすごいですね。そう、グラスかなんかを鳴らす音で涙がつっとあふれるところも、すごいです。嫉妬、自分ではどうにもならない歯がゆさ、怒り、いろんな感情がそこに表れています。

登りつめるベティと転げ落ちるダイアンはまるで正反対ですけれど、たぶん同一人物でもあるのでしょう。よくわからないんですけど、切り替わるんですきっと。問題は、リタと誰だかが同一なのにまったく正反対な性格で・・・後半はむかつくったらありゃしない。
でも、何で映画監督は、奥さんいるのに・・・その辺のところがわからないですね。いや、わからないことといえばいっぱいありますけれど・・・

意外と深い意味をもつセリフはカウボーイと監督のやり取りの行動次第で人生が変わるという言葉かもしれません。

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2004/05/16 00:21

お話よくわかりません。

でも、映像きれいでした。

 監督が理不尽な選択を迫られたり、浮気の現場を見てしまったり、女の人二人の関係とか、愛を奪われちゃう悔しさとか、いくつかの細かいお話そのものは面白かったので、集中して見れました。それがどうつながるのかがよくわかりません。

オープニングであの女の人は実は死んでいて、ただの空想の中のお話で、あのベティさんは実在しなかったのか・・・最後のほうのお話は、オープニングの前の話??

おばちゃんの変な表情のうさんくささと劇場と青い箱がどうつながるのかよくわからない・・・

デビットリンチ監督は、「直感を信じなさい」と言っているので、そういうことだ。




スタートレックDS9 / 謎のカーデシア星人

2007年01月03日 | スタートレック
カーデシアの人がペイジョー虐殺にかかわった戦犯かどうか。
カーデシアの人はなぜ嘘をついてまで裁判にかけられようとしているのか・・・
そういう謎のところが面白いです。

戦争の加害者として、被害を与えた相手に対してどどのようなたいどでのぞむべきか・・・日本人としては考えてしまうわけです。自身が直接の加害者ではないにしても、日本の国が行った・・同じ日本人が行った行為として、その歴史は重く受け止めなければならないのだと思います。その正確な歴史認識と深い反省の上にたってこそ、他の国との真の友好はつくられると思います。

日本人は、いつまでもでっち上げとか平和のためとかアジア開放の戦争とか言ってないで、そこをのりこえなければならないときだと思うんですが・・・そこをのりこえなければならないのはそういう虚言を吐く政治家や学者でなく、国民なのかもしれません。そんなことをゆるさない国民性を持つように努力しなければならないのだと思います。

戦犯を罰すればそれで終わるのか。そうじゃないのだと思います。その戦犯を生み出したことそのものを反省し、二度と起こらないようにするのがその国の国民の使命になるのだと思います。

だから、きらさんは、新生カーデシアのためにあなたのような人が必要と言ったのです。
最後に釈放するときのきらさんの表情が美しいです。

最後のシーンはいらないでしょう・・・あえてそれをつけたのは、真の和平の道も困難がいっぱいあるのだよと言いたいのでしょうか。それでも、入れてほしくなかったなあ・・・

伯爵夫人

2007年01月03日 | 映画 は行
伯爵夫人

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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「伯爵夫人」と聞くだけでなんとなくエロ映画のような気がしてしまいますが・・・おれだけでしょうか・・・

でも、そんな映画じゃありません。チャップリン監督の81作目で遺作だとのことです。
昔からチャップリンの本を見ていて存在は知っていたのですが、見る機会はありませんでした。チャップリン自身もほんのちょっとおまけで出ているだけです。でも、チャップリンの息子が友達役で、娘さんも出ているようです。

香港の映像や海の上の映像なんかは、倉庫にしまってあったフィルムを使いましたって感じの映像ですが、それはそれでまた趣が・・・

話の中身は普通のお話ですが、そこはやっぱりチャップリン的なお遊びはところどころにちりばめてあります。

必要以上のあわてぶりなどは、当時だったら笑いがあるかもしれませんが、今となっては・・・というところもあります。そこは仕方のない部分でもあります。でも、それでも、間の取り方というか、タイミングはさすが!と思うところもあります。

チャップリン的といえば、何かのメッセージ性を考えてしまいますが、それほどのものはありません。こじつけ的にいえば、アメリカの外交官がロシアからの亡命者と恋をする話で、体面に縛られ、または人生を壊された2人の恋を描いているということになるのかもしれません。
それを強く感じたのは、自分の地位を捨ててしまいたいと告白するシーンですが、そのときに、「いけない」と言ったナターシャの言葉に重みを感じました。彼女は自分の置かれた地位のおかげで国を追い出され、つらい人生を送ってきたわけだから、その体面というものの前に個人の思いなどは無力であることをよく知っているわけですよね。そしてそれがまた彼女の前に立ちはだかるわけですから。

男の方はただの一時の気の迷いとも取れる・・・女に溺れて人生を変えるといってもおかしくない話になるわけですけれど・・・恋愛ってそういうものだと言いたいのかな?それこそまわりがどう思うかやその選択が結果的に失敗かどうかじゃないんじゃないの?といいたいのかもしれません。

共産主義者のレッテルを貼られ、アメリカにいられなくなったチャップリンの思いもあるのかもしれません。

最近、かもが多いかも。

それにしても、形式上の結婚をさせられた男の人はかわいそうです。

あと、最初と最後のダンスのシーンの対比は面白いです。


狼たちの午後

2007年01月03日 | 映画 あ行
狼たちの午後

ワーナー・ホーム・ビデオ

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実話に基づいた話のようです。1972年の出来事で、製作は1975年とのことです。

最初にみてて思ったのが、30年も前に撮られた作品です。その当時の人たちの体型が今とは違うのかもと思いました。服の形が違うだけかもしれないけれど・・・でも、体が細くて肩幅が狭いような印象を受けました。

人質と大衆を味方につけるところは見ていて気持ちがいいところです。でも、いつの間にかその大衆の盛り上がりに不安になってきます。それで、前半は不思議な盛り上がりを見せます。でも、後半になって、みんなの疲れとともにみる側も疲れてきて、冷静に考えれば、それで犯人を許すことができるのかということを考え始めるころに支店長に「親切ぶるのはやめてくれ」との言葉に、妙に納得させられるわけです。

変に英雄にすることもなく、最後は悲劇で終わるわけですが、それでつかまった時に、なんか犯人が取り残されたみたいでまたいいんです。心情的に味方につけたようにみせといて、でも、結局やっていることは犯罪なんだとそこで語っているようでした。

奥さんと母親の一方的な話しぶりが面白いです。本当イライラします。

アメリカ、家族のいる風景

2007年01月02日 | 映画 あ行
アメリカ、家族のいる風景

レントラックジャパン

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眠い状態でみはじめました。眠さに負けて寝てしまいそうな空気の中で、眠らないで最後まで見ることができました。

彼はなぜ仕事をほっぽり出して旅にでたのか・・・母親に会い、息子がいることを知り、息子に会いに行きますが、なぜそうしたのかはよくわからないです。本人自身に会ってこうしたいという確固としたものはなかったのでしょう。でも、会うことで何かを手に入れたかったのだと思います。その手に入れたかったものはなんなのかはよくわかりませんが、少なくとも、今までの人生で手に入れられなかったもの、もしかしたら失ってしまったものなのかもしれません。

生きている証というか、自分を認めてくれる誰かかもしれないし、気の休まる場所かもしれないし・・・会えばそれが手に入るという確証はないけれど、会うことにすがったのかもしれないです。

仕事に連れ戻されて同じ生活に戻りますが、きっと、それまでとは違う生き方をすることでしょう。それが何かもよくわかりませんが、そういうことですね。

子どもも、親との確固としたつながりを求めていました。いっしょに生活をしているわけでもなく写真を見ても確信はもてない。でも、共通点を探して自分の親であると確信できるものがほしかったのでしょう。その確たる証拠ははっきりしませんが、何かを確信して分かれます。それはやっぱり親子の絆なのでしょうか。

息子が母親にその男とファックして自分が生まれたのかと言うシーンでの母親の表情がなんともいえない表情でした。その男と愛し合った自分を否定されたような気がしたのでしょう。男とけんかするシーンもいいです。彼が自分をを求めてやってきたわけではないのに傷ついたもんだからってそこに救いを求めるな!というのもたしかにそうです。今でも愛していたのでしょうけれど、それがゆるせなかったのでしょう。

SHOT TO HELL / BLACK LABEL SOCIETY

2007年01月02日 | 音楽
ショット・トゥ・ヘル
ザック・ワイルド ブラック・レーベル・ソサイアティ
ビクターエンタテインメント

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ザックワイルド率いる超重量鋼鉄楽団、BLSだそうですが・・・・

なんとも煮え切らないようななまったるいというか、盛り上がりそうでそうでなく、はまりそうではまらないような・・・・でも、何度でも聴いていられそうな感じです。

ザックの声がそうさせるのかもしれません。歌というよりは雑音に近いというか、叫びも、地の底からの叫びみたいで重苦しい感じです。それでもメロディはわかりやすくてけっこうきれいな感じなんですよね。

けっこう面白いアルバムです。



チャングムの誓い / 52)誤解 53)ふたつの愛 54)わが道

2007年01月02日 | ほか
宮中が大切なものを失い、寂しくて、何でもできそうで何もできないところ・・・これまでの波乱の人生を語ってますねえ・・・宮中に入る目的が自分の生きる目的かといえば、ある意味においてはそうだったかもしれないけれど、そうではなかったわけですね。人間として生きることをどこかで否定しながら生きていかなければならないところが宮中なのでしょう。

身分制度の崩壊は国の崩壊であり、王室の崩壊であるというのはその通りですもんね。身分制度というものは、人間らしさとはもともと相容れないものだと思うので、王宮の安泰を守るということは身分制度を守ることです。その身分制度を廃止するということは、王制そのものを廃止することにつながります。

それで考えてしまうのが、じゃあ、今の日本は「民主主義国家」といわれているわけですけれども、果たして本当の民主主義国家になっているのかということですが・・・・

小選挙区制という選挙そのものの制度も民主的な制度ではありません。2大政党の流れも、民主主義を否定する流れだと思います。選挙での規制も、民主主義とは到底いえないし、その中で選ばれた国会の運営を見ても民主主義でない。政治のことを話すことがタブーな雰囲気もあり、国民の中の民主主義の意識というものも遅れているようにも思います。

民主主義国家の安泰を守るには、民主主義の意識を太く強くしていくこと以外にないし、今の国家や自民公明の与党、野党とよんでほしくないという民主党(民主主義の民は民間らしいけど・・・)がその根本を否定するということは、民主主義国家の崩壊にもなります。

じゃあ、そのときに民主主義を守るにはどうするかといったら、主人公である民がその力を発揮しなければならないのだと思います。それができなければ、民主主義国家ではないし、今ある自由も奪われることになると思います。

言葉ほど単純な道ではないですけれど、それしかないと思うんですが・・・
チャングムの意志は、それだ!と、勝手に解釈するわけですが・・・

まあ、なんにしても、ただのドラマ(といってはしつれいだけど)で、ここまでのものをあらわそうと思うことができた作者やスタッフはすごいと思います。そして、それをすることができた韓国という国が、民主主義の流れが大きく進んでいるからなのだと思うことができます。


ちゅうわけで、いろいろ泣かせてもらいましたが、終わりました。
よかったよかった。

チェ一族とのたたかいが昔のことのよう・・・昔のことですが・・・
クミョンはどうやって生きていってるのでしょうか・・・
女が一人で生きていくというのは大変でしょうけど、料理の腕で生きていったのか、愛する人ができて一緒になれたのか、それとも、苦難が待っていたのか・・・すぐ死んじゃったかも。クミョンのその後を追いかけるのも面白いかもしれませんね。ヨリはただ悪いやつだからどうでもいいけど・・・