炬燵で呑みたい純米燗
「神亀 ひこ孫 純米酒(3年以上熟成酒)」
純米燗金太郎です。
昨日は「文化の日」。
祭日だったとは・・
私の頭の中になく・・
運送屋さんや問屋さんも休み・・
昨日到着する段取りで発注した商品たちが、夜になっても届きません。
私のミス・・
今日、取りに来られる予定だったお客様に昨夜連絡・・
申し訳ありません。
m(_ _)m
本日午後、到着予定なのですが・・
14時現在、まだ届かない・・
お願い・・
運送屋さん、早く来て・・
お客様が、商品到着の電話を今か今かとお待ちです。
14時30分来たぁ〜ぁ!
早速、お客様へ電話!
今から隣県の岡山県から
1時間以上かけてご来店頂けるなんて
本当にありがとうございます。
そんな、お客様への感謝を再確認した日です。
😊
こんな日も純米燗で癒されて
明日の仕事に備えたい。
明日の集中力を高めなきゃね。
「神亀 ひこ孫 純米酒(3年以上熟成酒)」
(熟成を感じる旨味の奥行きと味の立体感に歓喜!)
上立ち香で黒糖、ナッツにも似た熟成香が強めにある。アタックで、凄くまろやかで、とろけるような旨味がガツ~ンときて駆け回る。それは、透明感がありながらも複雑で底なしの奥行きがある。直後にオレンジ系の酸が現れたかと思うと絶妙のバランスでキレを演出して爽快な辛口へと導かれる。
燗につけると、旨味と酸の輪郭がクッキリとして強さが出てくる。良い酒だ。
これこそ、神亀の真骨頂といえる燗酒の旨さだ。
*「日本酒の熟成の香りの考察」
「老香(ひねか)」「生ひね香」「熟成香」とは?
私が得意でない日本酒の香りに「生ヒネ香」というものがある。
「生ヒネ香」とは、火入れしていない生酒につきやすい独特の甘い香りである。
この香りを好きな人もいれば、私の様に生理的に受け付けない人もいる。
大抵の生酒を零度以上で保存していると、2,3日ではっきりと「生ヒネ香」が顔をもたげてくる。
この「生ヒネ香」は、
「イソバレルアルデヒド」や「ポリスルフィド」が原因物質であるので、
「つわり香」「甘臭」「漬けもの臭」「焦げ臭」
などが複雑にいりまじった香りであり、ナッツのような香ばしさや、甘い香りを伴う。
この生ヒネ香がついてしまった生酒は、冷たいときには、この香りがマスキングされて呑むことができても、燗にすると極端に浮き上がってくるので、興ざめしてしまう。
この「生ヒネ香」とは別に、
火入れした清酒が劣化した時の臭いの「老香(ひねか)」も、
成分的には「生ヒネ香」同様に
「イソバレルアルデヒド」や「ポリスルフィド」が起因する。
生ヒネ香との相違は、「甘臭」は余り伴わず、
「漬けもの臭」様の香りが強いかな、と思う。
ただ、これは私の感性であって、人によって、この香りをかいで受けるイメージは違うはずだ。
また古酒になると発する熟成の香り「熟成香」もある。
いわゆる「黒糖」「ナッツ」「醤油」「みそ」などにたとえられる香りで
「紹興酒」などについている香りや、梅酒につく香りなどを想像していただければ、
分かりやすいかもしれない。
この「熟成香」を「老香(ひねか)」と勘違いされるかたが多い。
ただ、この二つの香りを完全に分けることも難しいのが現実だ。
嗅いだときの感じ方に個人差があるから仕方がない事だ。
要は、「美味しそうな、旨そうな」香りが「熟成香」であり、
「生理的に嫌な臭い、不味そうな臭い」を「老香」と分類するしかないのだろう。
このなかで「生ヒネ香」は、生酒なら、どの酒にもつくかといえば、そうでもないのだ。
「お米の品種の違い」、「お米を生産する農家の違い」「お米の育つ立地の違い」
などの要因により
「この農家が栽培した米のお酒は、ほとんど生ヒネ香がつかない」
という経験則がある蔵元さんもいらっしゃる。
また、「澱(おり)が絡まないお酒」は、「澱が絡んだお酒」よりも生ヒネ香が出やすいんじゃないか?・・と私は感じる。
澱成分(にごり酒の成分のこと)が、生ヒネ香を吸着して生ヒネ香をマスキングする効果があるのかもしれない。
もちろん醸造過程での杜氏さんのスキルによっても生ひね香の出現に違いが出てくるであろう。
このように「香り」ひとつとっても純米酒は奥が深い。
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