燗で呑む熟成古酒の魅力
「日置桜 きもと雄町純米H30BY」
「きもと」の王道を行くような強い酒質。「きもと」らしい乳酸系の香り。まだ開ききっていないが、優しく奥行きある旨味が上品だ。リンゴや洋ナシを連想するような含み香も見え隠れする。後半に鋭角的な若い柑橘系の酸が立って、キレがあり、爽快。また落ち着きがあり、滋味深さも感じる。全体的には、まだ旨味の開き方が平たいかんじであるが、これからの熟成でどんどん膨らみそうだ。
燗につけると旨味が凝縮し、よりバランスが良くなる。
原材料: 米・米麹
酒米: 雄町(倉敷市 まめ農園栽培米)
精米歩合: 70%
アルコール度: 15~16度
日本酒度: +11
酸度: 2.4
酵母: 7号酵母
長期熟成させた完全発酵純米酒の古酒は、大変魅惑的だ。時を駆けて熟成し、練れて凝縮された旨味に打ちのめされる。そんな魅惑の「純米古酒」を紹介しよう。
長期熟成酒(古酒)の特徴
①色合いは、非常に「濃い山吹色」をしている。
②「黒糖」「ナッツ」「醤油」「味噌」などに通じる独特の香りの「熟成香」がある。 これは個人的嗜好により好き嫌いがはっきり分かれる香りだ。 私にとっては食欲をそそる香りなのだが・・・生理的に受け付けない人がいるのも否めない。(笑)
③時を駆けて、熟成により「練れた旨味」が集積、凝縮しているのが古酒である。一般的な完全発酵の2回火入れの純米酒ならば、時間が経つほど、気温が高いほど熟成度合いが増していくことになる。
(熟成度合=積算温度×時間)
④「燗酒」でこそ凝縮した旨味が開き、本来持つポテンシャルを発揮する。
⑤「食中酒」として料理とともに呑んでこそ真価を発揮し、お互いを高めあう。 和食はもとより、濃い味わいの中華料理、ジビエ・肉料理、チーズ料理などとも相性が良い。
純米古酒(長期熟成酒)は、このように大変個性的であり、慣れてない方は嫌悪感さえ感じる可能性もある。紹興酒や梅酒に似た酒質を有するので、これらを呑みなれている方なら、比較的すんなりと受け入れることができるはずだ。
注意:古酒の名称にある「H10BY」とは、平成10酒造年度(平成10年7月~平成11年6月)に搾られた清酒を意味します。
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