純米燗オヤジの戯言 佐用の酒屋 地酒のDON

「完全発酵の純米酒を燗で呑む文化を普及させたい」そんな純米燗伝道師を自負する酒屋のオヤジ奮闘記。

滋味深き燗酒・・「日置桜きもと玉栄純米R1BY」

2022年09月02日 | 純米酒
滋味深き燗酒
「日置桜きもと玉栄純米R 1BY」

きもと特有の乳酸系のシャープな香りを感じる。アタックで想像以上に、柔らかく上品な米の旨味に出逢え「ホッ!」とする。直後に一気に酸が立ち、同時に渋味に口中を支配される。旨味の伸びの余韻は短い。酸も少し角々しさがあり、若さを感じる。
熱めの燗につけると、旨味や甘味が一気に爆裂する(笑) そこから燗冷めさせていくと徐々にバランスが良くなり落ち着いてくる。

 原材料: 米・米麹
 酒米: 玉栄(エイチアグリ生産)
 精米歩合: 70%
 アルコール度: 15度
 日本酒度: +11.5
 酸度: 2.5
 酵母: 酵母無添加(蔵付酵母)

難しい事は言わない。呑んでみるべき純米燗です。

「きもと」「山廃」の世界
(そのスッキリ繊細な酒質を味わう)
その奥行きある味わいの背景にある微生物たちの奇跡的共演を想像すれば、きっと心揺さぶられずにはいられない!

速醸仕込み
人為的に乳酸添加する安全な醸造方法。
現在の一般的な酒造りの方法。酒母(もと)に人工的に乳酸を添加し、その酸で酵母を他の雑菌から守りながら育成する。この方法なら、ほとんど腐造の危険性は無く安全なので、大部分はこの仕込みで醸される。

きもと仕込み
「天然の乳酸菌」を取り込む醸造方法。
酒母(もと)の中に自然界の乳酸菌や硝酸還元菌が順繰りに発生しない場合には、腐造の危険性が付きまとう。しかも、山卸し(櫂で酒母を摺る作業)など昼夜を問わない大変な労力と時間と技術を要する。

山廃仕込み(きもと系)
「きもと」の山卸し(櫂で酒母を摺る)を廃止した仕込み。
きもと同様に天然乳酸菌を取り込むが、きもと仕込みの重労働のひとつの山卸しを廃止し、主に暖気樽(「だきだる」と呼ばれる湯の入った樽)を酒母に入れ、その温度調節で、麹の酵素力を引き出し、米を溶かす仕込み

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純米酒 日置桜 生もと玉栄純米 R1BY 1800ml | 地酒のDON BASE店 powered by BASE

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店主 純米燗伝道師
  赤松儀和
〒679-5523
兵庫県佐用郡佐用町上月1030-4
℡ 0790-86-1235
fax 0790-86-1236

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