平成27年度は見送られたが
平成28年度以降の酒税改革で
「発泡酒」と「第3のビール」の酒税を段階的に上げ
「ビール」の酒税は段階的に下げ
最終的には酒税額を揃えるという政府案が出てきている
現在350ミリリットル缶当たりの酒税額は
ビールが77円
発泡酒47円
第3のビール28円
この税額を段階的に見直し
最終的に約55円に一本化したいらしい。
ということは
「ビール」は減税で小売価格が下がり
「発泡酒」と「第3のビール」は増税で小売価格が上がることになる
そうなると各ビールメーカーが
企業努力により開発してきた「発泡酒」や「第3のビール」という「偽ビール」のジャンルは
風前の灯火となるかもしれない。
同じ価格なら一般的には「ビール」を呑むもんね
「味」と「コク」が違うからね
ただ苦みが強いビールが苦手な最近の若者はそうでもないかな?(笑)
私的にはこの税制改革を推し進めてもらいたい
とも思う
これでまた「本物ビール」に脚光があたり
「本物ビール」が「偽ビール(発泡酒・第3のビール)」を駆逐するかもしれない・・・
それを考えるとワクワクする (^_-)-☆
しかし「本物ビール」と「偽ビール」を同じ枠組みに入れようとするような矛盾には当惑する
というのも本音だ
そもそも本場ドイツでは
酒税法上「麦芽100%」でないと「ビール」と認められないのだ
日本では「エビス」「プレミアムモルツ」「一番搾り」などの原材料表示を見ると
「麦芽」「ホップ」のみであり
ドイツでいうところの本物の「ビール」ということになる
ところがだ・・例えば「スーパードライ」や「ラガー」の原材料を見ると
「麦芽」「ホップ」「米」「コーン」「スターチ」となる
麦芽とホップ以外の副原料がこんなに使われているのだ
ドイツで言えばこれらも「なんちゃってビール」ということにもなるんだろうなぁ
ただ日本では「ホップ」と「水」を除く原材料における「麦芽」使用率が3分の2以上
すなわち麦芽使用率「67%」以上なら「ビール」と認められている
故に余分な副原料を使用し
原材料単価を安くしたり・・・
あるいは麦芽100%では出せない日本独特の喉ごしの
「スッキリ感」「ドライ感」を出す傾向にある
これを「是」とするか「非」とするかは
各人の嗜好に委ねられるんだろうね
これが「発泡酒」になると
「麦芽使用率25%未満」であり
「麦芽」「ホップ」「米」「コーン」「スターチ」「糖類」
こんな原材料となる
「第3のビール」になると2種類あり・・・
「その他の醸造酒(発泡性)」:例えば「のどごし」の原材料は「ホップ」「糖類」「大豆たんぱく」「酵母エキス」
(ビールに必要であるべき「麦芽」は一切使用していない)
「リキュール(発泡性)」:例えば「クリア」の原材料は「発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・コーン・スターチ)」・「スピリッツ(大麦)」
(言いかえれば「発泡酒」を、麦風味の「ウォッカ」で割ったと考えれば良いかと・・)
こうして見てくると
「発泡酒」や「第3のビール」は
味わいを似せてはいるが
やはり「ビール」とは全くかけ離れた存在であることがわかってくる
これらの税率を1本化しようとする政府の酒税政策は
「本物」も「偽物」も一緒の枠に入れようとする試みであり
日本が誇る酒文化を世界的に貶めるような法改正にも思える
抜本的には理解できないし
何か矛盾を感じざるを得ない
日本の酒税制度の枠組みのニッチ(隙間)を突くビールメーカーの企業努力により
安価に呑める「偽ビール」が開発され
それらを美味しくなくても経済的なので我慢して呑むことを受け入れた日本国民
そしてそんな国民のささやかな愉しみを
全否定する施策をとろうとする日本政府の後出しじゃんけん的な税制改革・・・
何か全てが矛盾だらけに感じるのは私だけだろうか?
これら「ビール」と「発泡酒・第3のビール」との関係は
「日本酒」における「純米酒」と「アルコール添加酒、アルコール・調味液添加酒」との関係とも逆の意味で似ている
酒税法上の分類は現状の通り「ビール」と「発泡酒」・「第3のビール」は明確に分けておいて欲しいし
また
現状同じ「清酒」区分にある「純米酒」と「アル添酒」・「アルコール・調味液添加酒」は
別物として分類するほうが分かりやすいようにも思う
「ドイツのビール文化」や「フランスのワイン文化」が世界的地位を確立しているのは
酒税法上に明確な格付けがなされているのも大きな要因だろう
それにより世界的に「信頼」「信用」が担保されている
「日本の酒文化」も世界的に信頼されるような法制上の分類で
厳格に守っていただくような税制改革であれば良いなぁ
などと考える今日この頃・・・
平成28年度以降の酒税改革で
「発泡酒」と「第3のビール」の酒税を段階的に上げ
「ビール」の酒税は段階的に下げ
最終的には酒税額を揃えるという政府案が出てきている
現在350ミリリットル缶当たりの酒税額は
ビールが77円
発泡酒47円
第3のビール28円
この税額を段階的に見直し
最終的に約55円に一本化したいらしい。
ということは
「ビール」は減税で小売価格が下がり
「発泡酒」と「第3のビール」は増税で小売価格が上がることになる
そうなると各ビールメーカーが
企業努力により開発してきた「発泡酒」や「第3のビール」という「偽ビール」のジャンルは
風前の灯火となるかもしれない。
同じ価格なら一般的には「ビール」を呑むもんね
「味」と「コク」が違うからね
ただ苦みが強いビールが苦手な最近の若者はそうでもないかな?(笑)
私的にはこの税制改革を推し進めてもらいたい
とも思う
これでまた「本物ビール」に脚光があたり
「本物ビール」が「偽ビール(発泡酒・第3のビール)」を駆逐するかもしれない・・・
それを考えるとワクワクする (^_-)-☆
しかし「本物ビール」と「偽ビール」を同じ枠組みに入れようとするような矛盾には当惑する
というのも本音だ
そもそも本場ドイツでは
酒税法上「麦芽100%」でないと「ビール」と認められないのだ
日本では「エビス」「プレミアムモルツ」「一番搾り」などの原材料表示を見ると
「麦芽」「ホップ」のみであり
ドイツでいうところの本物の「ビール」ということになる
ところがだ・・例えば「スーパードライ」や「ラガー」の原材料を見ると
「麦芽」「ホップ」「米」「コーン」「スターチ」となる
麦芽とホップ以外の副原料がこんなに使われているのだ
ドイツで言えばこれらも「なんちゃってビール」ということにもなるんだろうなぁ
ただ日本では「ホップ」と「水」を除く原材料における「麦芽」使用率が3分の2以上
すなわち麦芽使用率「67%」以上なら「ビール」と認められている
故に余分な副原料を使用し
原材料単価を安くしたり・・・
あるいは麦芽100%では出せない日本独特の喉ごしの
「スッキリ感」「ドライ感」を出す傾向にある
これを「是」とするか「非」とするかは
各人の嗜好に委ねられるんだろうね
これが「発泡酒」になると
「麦芽使用率25%未満」であり
「麦芽」「ホップ」「米」「コーン」「スターチ」「糖類」
こんな原材料となる
「第3のビール」になると2種類あり・・・
「その他の醸造酒(発泡性)」:例えば「のどごし」の原材料は「ホップ」「糖類」「大豆たんぱく」「酵母エキス」
(ビールに必要であるべき「麦芽」は一切使用していない)
「リキュール(発泡性)」:例えば「クリア」の原材料は「発泡酒(麦芽・ホップ・大麦・コーン・スターチ)」・「スピリッツ(大麦)」
(言いかえれば「発泡酒」を、麦風味の「ウォッカ」で割ったと考えれば良いかと・・)
こうして見てくると
「発泡酒」や「第3のビール」は
味わいを似せてはいるが
やはり「ビール」とは全くかけ離れた存在であることがわかってくる
これらの税率を1本化しようとする政府の酒税政策は
「本物」も「偽物」も一緒の枠に入れようとする試みであり
日本が誇る酒文化を世界的に貶めるような法改正にも思える
抜本的には理解できないし
何か矛盾を感じざるを得ない
日本の酒税制度の枠組みのニッチ(隙間)を突くビールメーカーの企業努力により
安価に呑める「偽ビール」が開発され
それらを美味しくなくても経済的なので我慢して呑むことを受け入れた日本国民
そしてそんな国民のささやかな愉しみを
全否定する施策をとろうとする日本政府の後出しじゃんけん的な税制改革・・・
何か全てが矛盾だらけに感じるのは私だけだろうか?
これら「ビール」と「発泡酒・第3のビール」との関係は
「日本酒」における「純米酒」と「アルコール添加酒、アルコール・調味液添加酒」との関係とも逆の意味で似ている
酒税法上の分類は現状の通り「ビール」と「発泡酒」・「第3のビール」は明確に分けておいて欲しいし
また
現状同じ「清酒」区分にある「純米酒」と「アル添酒」・「アルコール・調味液添加酒」は
別物として分類するほうが分かりやすいようにも思う
「ドイツのビール文化」や「フランスのワイン文化」が世界的地位を確立しているのは
酒税法上に明確な格付けがなされているのも大きな要因だろう
それにより世界的に「信頼」「信用」が担保されている
「日本の酒文化」も世界的に信頼されるような法制上の分類で
厳格に守っていただくような税制改革であれば良いなぁ
などと考える今日この頃・・・
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