これはずいぶん昔に作った物のリメイクです。
といっても、当時は蛇の目基板でしたが、今回も業者発注基板で作ってみることにしました。
でも、どんな音だったのでしょうか。そして今聞くと、どう違って聞こえるのでしょうか。
単にそれだけが気になったというだけですが。
他の基板のついでに突然思い立ってアートワークして、何か気になるなと思いつつ発注して届いたものは、これでした。
シルクは表裏間違えず入っているし、肝心のスルーホールもサイズ違いもしっかりとできているし。
部品番号忘れていました(笑
実質1時間で作ったので、こんな事になってしまいますね。普段ですと角を丸めたパターンですがカクカクしていますし。
回路図はいたってシンプルです。
INVではなく、単なるバッファアンプなので並列にしていますが、秘密があります。
ICはMC14049UBを使っていますが、ICは基板裏側にも付きます。つまり、片ch6個、それがさらに倍。
12個並列駆動という事になっています。
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Ic-Amp 部品表
R1・・・3.3KΩ
R2・・・10KΩ
R3・・・10Ω
R4・・・10Ω
R5・・・10Ω
R6・・・1KΩ(パターンを忘れていたため、C2の基板裏側に直接取り付ける事)
R51・・・3.3KΩ
R52・・・10KΩ
R53・・・10Ω
R54・・・10Ω
R55・・・10Ω
R56・・・1KΩ(パターンを忘れていたため、C52の基板裏側に直接取り付ける事)
C1・・・1μF
C2・・・1000μF
C3・・・104 (0.1μF)
C51・・・1μF
C52・・・1000μF
C53・・・104 (0.1μF)
C4・・・1000μF (値は適宜。パターンを忘れていたため、基板部品側・電源端子部分に横倒しで取り付ける事)
IC
MC14049UB・・・4個
ICソケット
16ピン・・・4個分 (そのうち2個分は左右に分割する)
または、
丸ピンICソケット(シングル40P)・・・2個分
(8P分を8個分に分離する)
入力ジャック、ボリュームなど、基板固定用ネジは各自用意すること
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ミスその2。なんと、R6,R56をつける場所がありません。完全に忘れていました。
C2,C52の裏側、ハンダ面の所に抵抗をつけるしか方法ありません。
部品番号はこのようになっています。これは表側です。
こちらは裏側
手持ちのICソケットが何故か18ピンしかなかったので、1列1個ずつ切り詰めました。
(蛇足ながら、模型用の精密ノコがあると、ほとんどキリシロがなく(0.1mm以下)、丸ピンICソケットのピンの間も綺麗に切ることができました)
さて組み立てましょう。これまたパズルです。
まずは裏側にICソケットを切った1列状の物をつけます。
これまた表側にICソケットがつくため、足はその間から出るので、先に付けていなければ、表側でハンダ付けする事ができなく
なります。
ミスその3。何故だか抵抗の足の幅を間違えました。抵抗の下に足を織り込むように曲げるか、斜めにするか。
作り手の判断に任せましょう。
ミスその4。電源ラインにいれる電解コンデンサの事も忘れていました。
という事で、切った抵抗の足を端子代わりにして、電解コンデンサを横向きにつけました。
ちなみに裏側はこんな事に。写真を撮った時点で何か足りないなぁと思いつつ撮ったものです。
R6,R56が付いていません。(なくても動作しますが)
さて音だしです。
簡単ですから、よほどの事が無い限り問題は出ないと思いますが、いつでも電源入れる瞬間は緊張するものです。
電源は安定化電源から供給して+5Vにしてみました。
実をいうと、この写真は電解コンデンサを交換した後の写真でした。最初はTK(いわゆる黒いヤツ)を挿していたのですが、
メリハリも何も無く素直な音がしているものの、何か足りない。足りなさ過ぎるくらい足りないけれど、低域も中域も高域も出ている。
でもすっきりしすぎて、という事で、オーディオ用の電解コンデンサ(金色)にしてみました。
ああやはり。ある意味、音に色が付くというのはアンプとしては問題なのかもしれませんが、聴感上では若干補正あったほうが
聞き疲れしないという(思い込み)もあって、こういう仕様となりました。
このICはC-MOSですので、電源電圧+3Vから+18Vまで対応します。ということで・・・
なんという温度でしょう。写真とるとき手元がくるって、最大温度は53.8度と出ました。
これはIC2個並列で+15Vかけた時のIC表面上の温度です。これくらいでも問題ないといえば問題ないですが、これから暑い季節なのに
高発熱アンプはちょっとという事で。
実際聞いた感じでは、+5Vでも+15Vでもほとんど分かりません。低域が細くなる事もなく、いたって同じ音がしているというのも
不思議といえば不思議ですが。
夏には+5Vが一番かと。