まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

次なるヘッドホンアンプ 51

2013年03月27日 | Weblog

 張り合わせ両面基板は、手を入れやすいのと、パターン修正も楽そうなので、

実験に最適ということで、やっと安定しだしたものを触ることに。

(ああぁ、また始まったかと言われそうな)

 

題して「お前はどこへ行く?」

 

ふとしたことから、2Sk30Aを約30個ほど入手することに。一袋百円;;;

とある店(といっても、感の良い方は、どこか予想が付いていると思われるものの)の本店不良在庫の

処分という事で、ダンボール箱の中から、どろどろの袋類をひとつずつ取り出し検証した結果の事で。

おかげで手は真っ黒、喉はイガイガ。

 

これってFETだよねぇ。2SKって書いているし。

ぺるけ式も2SKだったよねぇ。使えないかなぁ、という事で使うことに。(をいをい、ろくに設計も出来ない奴が

下手に触ると大変なことに。。。)

だめもとという事もあるし、燃えたところで、ああ残念だったね、という事で自己責任という事で

好き勝手にやることに。

 

 そして張り合わせ両面基板が大活躍。なにせ付け外しが楽なので、適当にポイポイということに。

さて、元は2SK170から2SK30Aにすると、どうなるか。

どうも、選別が必要というのと、足が酸化しきっている状態の2SK30Aが生きているかどうかも

怪しいこともあって、idssを測定することに。

石の頭をみると、YとGRがあって、GRが3個。これも困る。

残りを測定すると、idssが4.3mAのが4個と、4.1mAも4個揃うなど、非常に都合が良いこととなり、

これは使えるぞ、という事に。

 

 とりあえず、張り合わせ両面基板の片chの初段2個を交換することに。

定電流回路の定数は、元のスカスカ大ハズレ2SK170にあわせていたので、ドレイン電圧が若干高くなるという好都合で、

あとは毎度ながらの抵抗の付け外しのアクロバットを行えば、目的の6.3V付近に持ってくることが

出来そうなので、ちまちまと測定しつつ付け外しを繰り返すことで、達成することに。

 

 

 

 途中、多回転半固定抵抗の上部を溶かすなど、失敗も若干あったものの、よくよく考えてみれば、この半固定抵抗

必要ないような気も。。。

まぁ、最後の調整ということで付けているだけなので、都合悪ければ取り外せばよいことなので、このまま置いて

おくことに。

画面後ろに写って、怪しげな綱代わりをしている抵抗が、今回のアクロバットで。

決して後ろのトランジスタの足と直接繋がっているわけではないので。

 

 Rchがうまくいった様子なので、Lchもどうように作業することに。

さてここで音出し。毎度ながらのiPhone用から始まり、問題がないことと電圧を測定しつつ、

次々と交換して聞いていくことに。

 

なるほど、これが2SK30Aの音かと。巷では、音の厚みがある、と言われているだけに、

まだ動作しだしたばかりというのに、2SK170よりもっと低域がしっかりしていて、

これはすばらしいなぁと感心して聞くことに。

 

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次なるヘッドホンアンプ 50

2013年03月22日 | Weblog

 張り合わせ両面基板仕様のぺるけ式ヘッドホンアンプVer3の、細々とした訂正を。

 

差動初段部分に半固定抵抗を追加したものの、ここに流れる電流を計測すると

4.3mAほど。

そして半固定抵抗(実際には多回転式)は100Ωのものを使ったため、

ガラスエポキシ仕様のVer3と聞き比べてみると、エージングが完全ではない状態ながら

やはり中域から高域にかけて曇りのような感じを受けてしまったため、このままエージングしても、今までの

経験からあまり芳しい変化は見られないので、100Ωを減らすことに。

といっても手持ちがないのと、半固定抵抗にあまり電流を流したくないのと、安定化というのも

含めて、固定抵抗を並列に追加することに。

 こちらの写真はR側で、多回転半固定抵抗に2個並列に抵抗を付けたところ、

定電流用の抵抗は150Ωに戻しても差し支えないため、元にもどすことに。

 

半固定抵抗に抵抗を追加したことで、付けないときと比べて若干シビアな調整部分になるものの、元から

多回転式なので、たいした問題ではないため、このまま様子見ということに。

 

しかし、部品が増えて、ずいぶんとにぎやかな事に;;;;

 

 

 

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次なるヘッドホンアンプ 49

2013年03月21日 | Weblog

 張り合わせ両面基板を作るときに問題になったのが、初段の2SK170の在庫が尽きていたという

ことで。残り5個で、4個使う必要が。

 一応、選別した残りなので、もはやどうしようもない物ばかり残っていたため、これをどう使うかが

大問題に。なにせ設計では初段の性能に頼っているらしく、これは困ったことに。

 

 

 最初、部品を付けて測定したところ、差動前段のドレインは、それぞれ6.80Vと5.45Vといった具合で

予想していたとはいえ、やれやれというレベルに。

差動後段もすさまじい?状態で、これで動作するのかといった値となっていて、結局、終段エミッタ

抵抗の間の値は左右で0.7V近くもずれている始末で。

嘆いていても解決しないものの、音を出すと、そう極端な変化を感じられないのは何故か???

ここまでが昨日の事。

 

現時点ではあまり気持ちが良いものではないので、対策をすることに。

定電流回路の抵抗を、ちまちまと追加、交換したものの、初段2つの差が酷すぎるので、シャッフルすることに。

表面実装の実力?の出番かと。

部品の付け外しが非常に簡単なのが利点かと。

 

FETに番号を振っていき、ドレイン電圧を測定して、右と左を入れ替え、左右の1個ずつを入れ替え、

残っている1個をこれまた入れ替えと、地味な作業をしたものの、やはり素性が悪いものはどうしようもなく

お手上げということで次の方法に。

 

 初段2つのソース間に多回転半固定抵抗(100Ω)をいれ、調整可能とすることに。

2SK170の足1本ずつ、追加した基板破片の上に、よっこらしょと乗っている状態で。 

 

多回転半固定抵抗を調整していき、差動両方のドレイン電圧値が揃うところにしたところで、次の策に。

 

ここで元の回路を見ていてふと思ったことが。

ドレインに電気を供給している抵抗の電源側の電圧を測定すると、原典とほぼ近い11.62Vとなっている

ということは、終段のエミッタ抵抗間は、理想としては5.81Vという事になるので、あとは手持ちの抵抗を動員して、

足したり引いたり並列にしたりと忙しいことになることに。

それも左右ばらばらなので、余計に手間がかかることに。

 

 あまりに面倒になったので、ここにも多回転半固定抵抗を追加使用としたもの在庫きれ。やれやれ。

抵抗の手持ちが限られているため、抵抗を付け換えるとドレイン電圧が6.38Vか、5.71Vといった具合で、

間の抵抗値が無いのでこれは困ったなと。

 ここらあたりで音を聴いてみることに。左側だけが非常に高音が伸びている様子で、アコースティックギターや

トライアングルも良い響きをしていて、これは良い感じがということと、原典を見ると、測定値と思われるが

終段での電源電圧のセンター電圧と思っていた5.81Vではなく、6.4Vと書かれていたことに気づき

(久々の製作ですっかり忘れていて;;;)これは何かあるなと。

それならばという事で右側も、これまた面倒な抵抗の付け替えをして、なんとか6.28Vに。

 

ここらで疲れてきたので、聴くことに。

電解コンデンサのエージングが出来ていないこともあって、「さ行」が若干歪みを感じる場合があるものの

今までの経験から、これは3日から1週間ほどすると解決してくるので、このまましばらくエージングを

続けて放置ということに。

 

 

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次なるヘッドホンアンプ 48

2013年03月20日 | Weblog

 張り合わせ両面基板で作ったぺるけ式ヘッドホンアンプを、若干変更と訂正を。

 

巨大な電解コンデンサをてっきり電源側に入れた物と思いきや、よくよく眺めると、マイナス電源側に

入れていたことが判明したのと(というか最初から気づけよ)、基板に手を入れるのに非常に邪魔という事もあって

他の電解コンデンサに交換することに。手持ちがなくなったので、6.3V/1500μFに。

ただし、外した物なので足が短いため、適当な抵抗の足で伸ばして取り付けることに。

 

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次なるヘッドホンアンプ 47

2013年03月19日 | Weblog

 張り合わせ両面基板に部品を付けることに。

実際には表面実装に近い形なので、裏側のハンダ付けを忘れなければ

ある意味、楽かも。

基板2枚分で、ぽちぽち作って約1時間程度。けっこうなペースでの製作かも。

 

 

久々の製作だったため、抵抗の買い置きがある物とばかり思っていて、帰還用の抵抗がなく

150Ωと50Ωのところを120Ωと100Ωにして、とりあえず動作確認ということで。

電解コンデンサは、プアーズ仕様という事で、古いマザーボードから使えそうな物を取り外して

使うことに。主に1000μF。

電源の大元のところだけ、サイズが大きすぎて今ひとつ使いみちに困っている2200μFを使うものの、

ケースの背が低いため、毎度おなじみの横倒しということで搭載を。

LEDは、ケースに穴明けを忘れていたので、基板上に設置のみ。

 

まだ動作しだして1日たっていないものの、音的には「ぺるけ式」の音ながら、

過去に動作していた電解コンデンサのせいなのか、それとも経年変化も加わっているためか、

新品のコンデンサを使ったときのような、スカスカ、ぺこぺこした低音のなさというのではなく

最初から以外としっかりとした低音が聞こえ、高音も思った以上に出ているので、これも

捨てたものではないなと。

 もっとも、エージングして見なければ分からないので、現時点では、こんなものだろうという

印象かも。

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次なるヘッドホンアンプ 46

2013年03月18日 | Weblog

 ある方との会話より、まさに頭の中の電球?(をいをい、LEDじゃないのかよ。人によっては切れかけ蛍光灯と

揶揄されているが)が光り、急遽ちがう物を作ることに。

 

しかし、題材は、あいもかわらず、ヘッドホンアンプ。

それも、「ぺるけ式ヘッドホンアンプVer3」を。

基板を製作する都合上番号を付けていたので、数えてみるとなんと7種類目だったとは。

良くぞ飽きもせぐ次から次へと妙な物ばかり作るものだと、自分でも呆れてきそうで。

 

今回は、いや、今回も本道に近いながらも、「側溝」と「道路」の間の「雑草」の上を走ることに。

 

 頭の中の電球(くどい)を実体化?したのが、これ。

別の知人からも、ガラスエポキシ基板とベーク基板との音の違いという微妙な問題を提起されていたものの

先送りになっていたので、ここで違う形で試してみようという事に。

 

 ぺるけ式ヘッドホンアンプのオリジナルは「ラグ板」仕様か、雑誌付録の両面基板が存在していて、

以前にも試しに作ってみたラグ板仕様は、以外と大きなケースが必要になり、狭い机の上(片付けると

すむことながら、ついつい必要な道具やら部品箱やらが占領していて)ではタカチ180ケースが、1つ2つ3つ

ともなると、何か邪魔な感じを受けてしまうので、もうひとつ小型の150か130のケースに、オリジナルに近い形で

収める事ができないか、という課題が出来てしまったため、さてどうしたものか。

 

それと、ラグ板仕様は、以外と配線の裏側での取り回しがうっとうしく感じられたので、これも解決するには

両面基板しかない、そしてベーク。流石に両面ベーク基板は持っていない(というか必要性がなくて)のと

市場でもあまり出回っていないので、入手性に時間がかかりそうなので、ここは昔ためしたことがある

無茶な方法の1つを登場させようかと。

 

 一番、無茶だったのは、片面基板に燐青銅板の薄板をエポキシ接着剤で貼り付けるという工法を

取ったことがあるものの、流石に0.2mm厚はパターンを残すために溶かす時間が非常にかかるので、

今回は、片面基板を張り合わせるという、もうひとつの工法を取ることに。(ここからして脱線)

そして、できるだけオリジナル状態に近い?(もう外れているでしょう)ぺるけ式ヘッドホンアンプVer3を

見習って部品配置とパターンを作り、そして手持ちであまらしているタカチ150ケースに入れることに。

 

写真の一番下が、無茶シリーズ2段目の結果で。

今回は手抜きもいいところでシューグーを塗り、そこらにあった外付けCD-ROM(ふるいなぁ)の分厚い

鉄板ケースどおしで挟むことで、無理やり硬化。

ベーク基板は柔らかいので、保管状態が悪いとすぐ反ってしまい、今回も、こんな小さな基板ながら

中央が1mmも隙間が開く始末で、これまた無理やり貼り付けることで修正ということに。

 

基板の厚さはしかたないとして、スルーホール処理は現時点ではできないので、抵抗の足を両面で

半田することで対処することに。

少しだけ小型化して表面実装・両面基板仕様の、ぺるけ式ヘッドホンアンプVer3は、どのような

音がするのかなぁ。

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次なるヘッドホンアンプ 45

2013年03月12日 | Weblog

 「たかじん式ヘッドホンアンプ」を若干改良を。

低音がすばらしく響くようになったものの、それと引き換えに終段の発熱量も増えて、

アルミ板のみのヒートシンクだけではトランジスタ付近で45度を超える状態となり

これは夏場に問題が出そうなのと、音にも若干影響が出てきているので、

ヒートシンクを追加することに。

 古いマザーボードのレギュレータに貼り付けられていた(両面テープで固定とは驚き。

そして熱でポロポロになっている始末)のを外してねじ穴加工をして取り付けることに。

 隙間から漏れている物は、シリコングリス。

これで発熱状態を計測すると

トランジスタ付近でなんとか予定していた40度を切る事が出来て、ヒートシンクの先では30度を切る状態となった

ものの、上蓋を閉めてしまうと放熱が出来ないのでケースに穴を開けるか、蓋部分に隙間を開けなければならないようなので、

まずは手抜き工事から。

 ケース下側の上面が折り曲げ加工されているため、そこにマジックテープを貼り、

上蓋はマジックテープだけで固定するようにして、少ないものの隙間を開けて熱を逃がそうという

姑息な作戦を。

 こんな1.5mmの隙間でも、あるのとないのでは相当な違いがあって、蓋無しに比べて1度ほど

高くなる様子で、夏までにはこのままでも十分使えそうな感じかと。

でも、根本的にはヒートシンクの真上の上蓋部分に穴を開け、網を取り付けて放熱させる必要が

ありそうかと。

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次なるヘッドホンアンプ 44

2013年03月08日 | Weblog

 現在時点での、「たかじん式ディスクリートヘッドホンアンプ」最終的な回路を。

 

 回路図と実体とで違いがあるので若干修正を。

グランドをシャーシに落としている所は、入力のグランド部分で、グランドループを切るために2.2Ωを入れているため

このようなややこしいことになるのはしかたないものの、とりあえず現時点では無音時にはハムノイズも発振も

聞こえない(耳での話し)ので、とりあえず、この状態で引き続きエージングということに。

 

 久々に、ぺるけ式ヘッドホンアンプVer3の音を聞いたところ、何か違いがあるのに気づいて。

今までの経験から、どれも同じような音になるはずだったのに、たかじん式が何か違うような気が。

低音のガツンとくるものがなく、これは変だと。

安定して動作しだした頃には、カナル型でもドスンドスンといった感じで音が鳴っていたのに、

音量を絞ると、なにかさわやかにさらっと鳴っている感じがして。

ただ、音量を上げると、低音もしっかり聞こえるので、これでもいいのだが、いつもいつも大音量というわけには

いかないのと、他の用事をしながら聞く場合が多いので、少し小さめの音量でも低音がしっかりと聞こえた方が

都合が良いので、少し手を入れることに。

 

 BC560/BC550Cの両端の抵抗を入れ替えることに。

括弧内が元の設定値ながら、低音重視?パンチ重視?という事で、それぞれ上に書いた抵抗に入れ替えると、

おおおお、これだこれだ。

 ひょっとすると、前述の「禁断のClassAAヘッドホンアンプ」を超えた音がしている様子で、

どうして早く気づかなかったものかと。(失敗ばかりなり)

 

 これでまたひとつ、聞く楽しみが増えたというのは、よろしいことかと。

 

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次なるヘッドホンアンプ 43

2013年03月06日 | Weblog

 蛇足編に続き、とんでも編を。。。

試作が完成したと思いきや、少しだけ足が出てしまったという話を。

 

出力側に蛇足的に電解コンデンサを追加したところ、なかなかよろしいという感じで

これはこれで気にいったものの、段々と欲が出てくるというか、細かい部分がますます気になってしまい。。。

 

 

実は、動作しだした当初から不思議な現象が現われていて。

2連ボリュームを絞りきる直前に何故かポップノイズが聞こえてしまう。

はて???

ひょっとして入力側のコンデンサに問題がるのかと思い、取り外したものの

変化なし。

はて?????

それならばと、ボリュームの不良を疑って交換したものの、変化なし。

 

マルツパーツで購入した2連50KΩ(Aカーブ)は、以前にもとんでもない不良品があって

端子のカシメ部分のカシメが非常に甘く、配線を揺らすと音が途切れてしまうという事なので

カシメを強く締め直したという事で、今ひとつ信頼性に欠ける物という認識が若干

あったもので。

 

 交換した物は、基板用のモールドタイプで、同じく50KΩ。

しかし現象が変わらないのでこれまた何故だろうかと回路図(原典)と自分の回路図を見比べてみると

なんとまぁ、10KΩを指定されていたとは。(これは大失敗)

 

しかし手持ちがないので、ここは無理やり(毎度ながら)という事で荒技を使うことに。

 

最初、ボリュームと並列に4.7KΩの抵抗を追加して、擬似的に抵抗値を下げようとしたものの

その後にも2本抵抗があるので、これは意味がないということで、4.7KΩを撤去。

ミュート回路がないポップ音よりは遥かに静かなものの、音が聞こえなくなるレベルで、ポコッと

音がすると、やはり気になってしかたなく。

 

この辺で気づけばよかったものの、どんどん泥沼に入っていくことに。

そう、ボリューム交換時に、根本的な間違いをしていたものの、そのまま気づかず、

おかしいなぁおかしいなぁと、音を聞くたびに首をかしげることに。

 

 そして原典を見ると、10KΩと22KΩが並列になっていて。そういえば最初から気になっていた点で。

合成抵抗値が6.75KΩ程度になっているので、ここも何かポイントがありそうだということで、

あえて22KΩを外してみると・・・・なるほど、音が大きくなった(当然)

では逆に2KΩにすると・・・・ハムノイズが聞こえる。

(入力インピーダンスなんぞ、どこかに飛んでいっていしまっているというか、この時点でもはや自分の頭が飛んでいる?)

それならばと、抵抗を間に入れるとどうなるか。

つまり、ボリュームが最低値、つまり絞りきった状態は0Ωになるので、回路的に

どうも都合が悪いようなので、直列に抵抗を足すと、トランジスタのベースからみると

抵抗値があるようにということで。

 

 そもそも、トランジスタを使用した差動回路の入力側はどうしてコンデンサを入れているのか?

では差動回路の逆側(2つめのトランジスタ)側は、どうしてコンデンサをつけなくてもいいのか?

(たかじん式には位相補正のためにコンデンサが入っていますが、並列に抵抗が入っています)

若干ここらが気になって、入力側のベース電圧を測ると、-3.9mV。

ボリュームの位置によって最大で+1.6mVまで変化するので、やはり入力側にはコンデンサが必要なのかと。

 

これならどうだと音を聞いたものの、まだ何かおかしな状況で。

ボリュームを最低にしてから回して行くと無音から急激に爆音状態となって、9時前でも

耳が痛い状況となって、変だなぁと。

1.1KΩを10KΩなどと無意味に交換しても、少し変化する程度で大きな違いがなく

これは何かとんでもないことをしでかしているなと。。。。

 

 配線をたどっていきよくよく見ると、唖然。

ボリュームの配線を間違えていたとは。

回路的にはこのような状況に。

なんだこれ?といった感じながら、いつしかボリュームを絞りきる直前のポップ音が消えていることに

気づき、あとは音量さえ解決できればということで、画策することに。

簡易アッテネータを入れるか、負帰還抵抗を交換するか。

とりあえず後者を選択して、いくつか抵抗を付け足すものの、極端な差がなくなり、ここもおかしいぞと。

やはりボリュームの配線かと思い、配線を元通りにしようとしたものの、ふと違う案が。

ここに抵抗をいれてみよう。どうせ試さなければ分からないことだし。

なんと無茶な。回路図を見て言いたい。自分に言いたい。

何をどうしたらこうなった?

 このBlogを書く前に、ふとネットサーフィンしてみたら、「擬似T型アッテネータ」として、この入力側の

ボリュームの使い方が存在するらしく、あながち完全な間違いではないらしくて。 

 

 

 しかし、非常に満足できるものとなっているのが。(ここが最大の問題であって、非常に良い音がしていて)

中域の厚みもかわらず、音像が遠くへいくこともなく、高域も伸びているし、

低域もかっちりとした太い音がしているし。

そして、ボリュームを絞る直前のポップ音が消えているし。

無音時にボリュームを回すと、9時から10時くらいの間で、がさごそとガリオームのように聞こえていたのが、

何も音がしないし、

全域でホワイトノイズも聞こえず。

(正確には、無音時のボリューム最大時に僅かホワイトノイズがしていたのにそれも消えていて)

ピーとか、ブーとか、動作しだしたころに散々聞いた音も全くしていないし。

 ただ、オシロで出力波形を見るのが非常に怖い気もして。。。。。

 

とりあえず、2連10KΩボリュームが届くまで、この状態のまま維持することに。

(初段のトランジスタが飛んだら飛んだということで、これも試作という事にしよう)

ちなみに、初段のベースの電圧を再度測定すると、ボリュームの位置に関係なく

-1.9mVという状態になっていて、ある意味、回路的には安定しているものなのかも。

 

気になるようであれば、外した入力側のコンデンサを元に戻せばすむことだし、

結局、何をしていたのかな???

 

 

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次なるヘッドホンアンプ 42

2013年03月05日 | Weblog

 

ぺるけ式ヘッドホンアンプVer3のトランジスタを交換することに。

前段はBC560/BC550Cに交換していたので、終段を換えることに。

 

 以前から、気になっていた点は、冷えた状態から電源を入れて40分ほどすると、音に変化が現れることで。

音像というか定位というか、温まってくると音が広がるというより、悪い言い方ながら、音として聞こえてくる

位置がぼやけてくる?、ぺるけ式の特徴でもある、ボーカルが遠くにある、というのではなく、また別の

感じを受けてしまい、この現象が終段の発熱状態に合わせて起こるため、放熱板をつけようかと

基板横からまっすぐみたのが、この写真で。

 基板設計時には放熱板を付ける予定をせずアートワークをしたのと、2SC3421/2SA1358であれば

トランジスタの表裏があまり違いがないため、放熱板をつけようと思えば真っ直ぐの板に穴を開けると

可能だったものの、2SC4793/2SA1837に交換すると、足の並びが違うため、元と逆に取り付ける事となり

どうしようかと思ったものの、トランジスタのタブ部分の上側(引っ込んでいる側)に放熱板をつけると、

多少なり放熱できるかとも思い。

 それとも、トランジスタ左右の裏側どおしを長い板2枚でそれぞれ繋ごうかという、無茶な方法も考えても

いるものの、さてどうしたものか。

 とりあえずトランジスタを交換して、クールブートさせてみると、1時間たってもあまり音的な変化が

現れず、一応安定している動作なので、放熱板の案件も頓挫中ということで。

ただ、冬場の話であって、夏になると、これも問題になりそうなので、今のうちから対策せねばと。。。

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次なるヘッドホンアンプ 41「禁断のclassAAヘッドホンアンプ」その後

2013年03月02日 | Weblog

 すっかり忘れていそうながら、実はしっかりとエージングをさせていた「禁断のclassAAヘッドホンアンプ」。

まずオペアンプを交換を。

+12V(正確には+-6V仕様)から、+15V仕様にして、5532からOPA2134にして、低域がよく出るようになったのと

出力側に付けていた電解コンデンサが不要と思われたので、撤去することに。

そして、+24V(+-12V仕様)にあげてエージングを続けた結果、すばらしい音に変化したことに

気づき、最初から高い電圧にすべきだと思うほどの変化があって満足することに。

 

+15Vでもオペアンプを交換したことで、低域はそれなりに出ていたものの、もうひとつしっくりとこないというか

いわゆるボワつくというか、もやもやした音だったものが、かちっとした感じでしっかりと出ている様子だし、

高域もさらに伸びたのか、すっきりと抜ける音になっているので、曲によっては耳が痛い場合があるものの、

少しだけ音量を下げるだけで十分に聞ける音になっていたのには、驚きかも。

どんしゃりではないものの、高域と低域が出ると、どうしても中域が弱く感じるようになるものの、

何故かそれを感じられないのは何故なのか???

これこそ、「禁断のclassAAヘッドホンアンプ」の本当の実力なのだろうかと、今頃知ることになるとは。

 

いろいろ試してみるのは大事だというのが、改めて分かったという次第で。

ちなみに、オフセット電圧はほとんど変化がないというのも、面白い傾向かと。

 

 

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