
ABCのタイヤセッターは、ミニッツ用のホイルをそのまま固定する事が
出来ますが、カットする部品に難点がありました。
丸い筒に荒い紙やすりを丸く貼り付けているだけなので、接触面積が
多いので負荷が非常に大きく感じられました。
また高速でタイヤを回転させると、ゴムタイヤの表面が大きく取れてしまう
事があるので、可変型3端子レギュレータで安易に電圧を落として、
モータの回転を落としてみました。
しかしながら、今度は低回転時のトルク不足で、タイヤを削ろうとすると
抵抗がおおきすぎ回転が止まることがしばしばなので、この2点の改良を
もくろみました。
1つは、カットする部分を紙やすりから別の物にしてみました。
画像が小さいですが、知り合いに頼んで真鍮の受けを削ってもらって、
弓ノコの刃を折って短くして取り付けてみました。
紙やすりだと面で削っていたものが、弓ノコの刃になると点に近くなるため
非常に負荷が減り、今までの電圧調整回路でもかなり低回転でタイヤを削れる
ようになりました。
しかしながら、電圧調整型ではレギューレータの発熱が大きすぎので、
PWMを使って低回転域でもトルクが出るような回路に入れ替える事にしました。
最初は苦手なPICプログラムに悪戦苦闘し、よくよく考えてみると、タイマーIC
を使用すると簡単な事に気づき、回路の変更となりましたが、次に問題が発生
しました。
何KHzで発振させてよいのか分からないので、とりあえずRCアンプなどの周波数
にあわせて3KHzにしてみました。
落とし穴は別のところにありました。これに気づかないため1ケ月近く
悩むことになったのですが、分かってしばえば何てことはない事で。
エンジンカー用のスターターに使用する540モータを買ったつもりが23ターンの
モータでした。
ICで作ったPWM回路でモータを回すと、必要な低回転域で負荷がかかると
ギクシャクした回転になってしまいましたので、これはPWMの周波数が高すぎて
トルクが不足していると判断して、どんどんと低くしていってもあまり好転しません。
どうしてだろうとずいぶん考え、ある日、いきつけのRC店の店頭でモータを
眺めていて買い間違いに気づきました。
しかしながら、このままモータを入れ替えるのも何か癪です。
いっそのことPWMの周波数を上げるとどうなるか。テストもしていませんでした。
えいやっ、という事でいきなり10KHzまで上げてみました。
あっさりと解決。やれやれ、こんなことに頭抱えることになろうとは。
なんとも情けない話となりました・・・・