たかじんさんが基板の頒布もされている「0db HyCAA」ヘッドホンアンプの電源を
秋月のDCアダプターから変更することにしました
http://nw-electric.way-nifty.com/blog/2013/09/0db-hycaa-ad1a.html#more
原典ではツェナーダイオードが使われていて、ダーリントントランジスタで構成されていました。
ところが、昨日朝おきてブログを見て、寝ぼけたままなのか、安定化電源とリプルフィルターが
混在してしまいまして、ここからしておかしな事となりました。
実は、3端子レギュレータが手元になかったときに、手持ちの部品でツェナーダイオードとトランジスタで
安定化電源(たしか5Vだったような)を組んだ事があります。ずいぶん昔でしたが。
5.6Vのツェナーダイオードで、無負荷で5.3V近くでておかしいなと思いました。
負荷をかけて(たしか数十mAほど)みて、5Vさえ維持できないのに驚きました。
LEDが3個付いて点滅する物でしたが、電流が変化すると電圧が0.5Vちかく変動する有様で
これは非安定化電源ではないかと思ったほどでした。
つまり3端子レギュレータは、凄い性能なんですね。
どうも、これがトラウマになっていまして、何が悪かったのかが払拭できないまま今に至っています。
そしてツェナーダイオードとトランジスタ1石を使った電源?を作ってみると、やはりトランジスタのベース電流が
足りるはずがありませんので、ツェナーダイオードとベース電流含めて10mAほど流す事にしました。
トランスが12V-1Aで、出力のところで実測16.8V程度でした。
この電源回路を通すと、ほぼ12.1Vくらいになりました。
0db HyCAAで聞いてみると、秋月小型DC12Vアダプターと差し替えると、確かに音が違って聞こえます。
まだできたばかりなので、エージングも何もありませんが、音がすっきりというか、抜けがよくなり、高域もよく
鳴る感じが受けました。
でも、やはり原典が気になります。それなりに回路を知り尽くして実力があり、実際に納得する物を製作して
基板まで頒布されている方が正しいはずですし、私の耳などあてになりません。
その日々の体調によって、簡単に音が左右されてしまうのですから、私の方が正しくないはずなので
原典どおり製作してみました。
鳴りはじめから、なにかおかしい、というかDCアダプターとの差を感じることができません。
そのとき思いました。花粉症の影響が耳に来てしまったのだと。そうでなければ正しいはずの回路で
良く思わないのは、そうに違いないと。
丸1日エージングしました。翌日、朝、もう一度、いつもの音源でいつもの3種類のヘッドホン、イヤホンで
かわるがわる聞いてみました。30分聞いて、電源を換えて、また聞いて。
おかしいです。耳がおかしいようです。
回路に手を加えたくなかったのですが、試してみなければ分かりませんので(いつもの消去法です。全部試してみて
どれが良いか悪いか判断するしかありません)、リプルフィルターに変更することにしました。
トランジスタを1石にして、ツェナーダイオードを単なる抵抗にしました。(最初15KΩでしたが22KΩに)
出力電圧は、無負荷(LEDが入っていますが)で、15.6Vもありますが、0db HyCAAをつなぐと12.1Vまで低下します。
そして電流は360mAほどで曲によってかなり変動するようですし、電圧は12.4Vくらいまで上がりました。
これがどうしてか、すっきりとした音がします。ノイズっぽくもなく、高域も中域も抜けがよく、凄くよい感じがします。
どうしたことでしょうか。
ということで、今日は花粉症を抱えて困っている上に(聞く間だけは薬が切れた時間です)、電源でこんなにも
頭をかかえる事になろうとは。
-----
電流値を間違っていました。
360mAです。訂正いたしました。