次のヘッドホンアンプのケース作りが暗礁に乗り上げていました。
今まででしたら力くらべ?のように、各種(といっても2つ)電動工具とハンドニブラ、
はたまた細密ノコ、ヤスリ、バリ取りetcなどを駆使して大穴をいかに丸く綺麗に
仕上げるかで苦戦(いつものこと)し続けるのですが、どうも気力が萎えていけません。
かといって、サイズごとにホルソーを買えばいいのですが、大きいサイズは値段も結構するので
これまた手が出かねています。
なかなか具合が良い、通称タケノコドリルビットも、大きめの物は偶数ミリはあっても必要な奇数ミリがなく
ヤスリでチマチマ、いや、ゴリゴリ開けるとなると、ケガキをしていてもいびつな穴になってしまうので
どうしたものかと、またもや最初に戻ります。
何が優れもので、綺麗に仕上げられる工具がないかと探していて、ありました。
回し者ではありませんが、これはなかなかの物でした。
ミヤモト工房という、鉄工所経営の方が、御自分で工具を作られているようでした。
となると、使い勝手が良いはずです。悪いはずがありません。
そして値段も、この手の物にしては格安とまではいきませんが、手ごろな値段でした。
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はい。これです。 サークルカッターにしては奇妙なばねが横にあるし、見ただけでは
これをどう使うのか、ピンと来ませんでした。
ビッグサークルカッターミニミニ50
ビッグでミニ? 関西なら、どないなってるんや、と突っ込みを・・・おっと大阪でした(。。。
刃はなんと自作です。上にギザギザがあると思ったら、弓ノコの刃を必要なサイズに切って
ざくりをして先を尖らしています。
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チンプンカンプン(これって通じるのかな。この言葉)な状態で蝶ネジをまわして、上から見たり
下から見たり10分ほど考えても、どうも使い方がよく分かりません。
分からないなら実践あるのみという事で、適当なアルミ板に4mmの穴を開けて、たぶん下側の
蝶ネジを緩めてここを通して、あとは、刃を固定しているところを横に出して、必要な穴サイズに
設定するのでしょうね。
開け方は動画で実演していただいているので、なるほどと思いました。
アルミ板を手に持つのではなく、机に固定して、両手で工具を回すとは。
そのためクランプなり木片で支える必要があるので、適当な物を探してみて、作業机の上に
仮固定してみました。
あとは・・・・油? 切削油。。。ミシン油がない。周りを見渡すと、556がありました。
切削側の横に切りクズで傷が入るとのことなので、全体をマスキングで覆ってみました。
そして、中央のハンドルを軽く1周まわすとマスキングが見事に丸くきれたので、
ピンセットで剥がしてから、556を軽く1周吹き付けました。
あとは、ほとんど力も必要なく(切れる刃物で切ると、楽に切れて仕上がりが綺麗です)
クルクル回していって。。。。えらくずいぶんかかります。60回くらい回す必要あるらしく
えらくかかったなと思ったら急に重くなったと思ったら、刃先が貫通しかけていました。
アルミなので、ここで歪みが出やすいので、少し戻しまた巻いての繰り返すと
スコン(と音はしませんが)という感じで綺麗な丸が取れました。
エッジは裏側が小さなばりが出ているくらいで、表側は仕上げがほとんど必要ない
くらいの切れでした。
これも刃先が尖っているときの話なので、換え刃もしっかり手にいれています。
5本組を2セット買っておいたのですが、本体にも1本オマケの刃がついていたので
12本ほど換え刃がある事になります。
自分でも研ぎ直せるとありますが、そこは熟練された方の話であって
自分が研ぎ直すと、刃先がよく光って、滑ってさっぱり切れない刃が出来るのは
当然なので、熟練の方のが作られた物を使うのが一番です。
出来上がりの写真は、どこかHDDの中に埋もれています。はてどこに。
部屋の中の探し物と同じで、必要ないときに、ああこんな所にと同じなので、
穴の写真はまたいずれ。