まるは の ココロ

ああだこうだの工作日誌

THA-06用アドオン基板 「ds昆布」

2016年07月17日 | Weblog

 またもや変な物を作ってしまいました。

これも業者発注基板の1連のつながりです。

この基板は青樹さんが頒布されていらっしゃる基板「THA-06」用に付ける基板です。

元は初段がデュアルオペアンプ、後段がシングルオペアンプ2個を使用するようになっていますが、シングルオペアンプの手持ちが

少ないため、デュアルオペアンプの1段だけを動作させてソケットさせるようにするために変換基板を作ってみました。

 

回路図は簡単ながら、こういったものです。

1,2,3ピン側のオペアンプは、単に入力端子をグランドに落とすだけではなく、安定して停止させるために

わざと抵抗を付けています。データシートにも、このように指定してあるオペアンプもあるため、安易に+端子をグランドに落とすのは

危険なようです。

5,6,7ピン側のオペアンプは、元のオペアンプと同様に使用できるようにしています。

つまりデュアルオペアンプを使っていますが、1個だけ動作させているということです。

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ds-conv (別名:ds昆布)  部品表

C1    チップコンデンサ    0.1μF (104) 基板裏
C2    チップコンデンサ    0.1μF (104) 基板表
ピンヘッダ 4列 (2個)    基板裏
ICソケット   8P  (1個)    基板表
R1    チップ抵抗    1KΩ
R2    チップ抵抗    1KΩ
(抵抗値は同じ値の物であれば、最小1KΩから最大5KΩまで使用可能)


部品実装時の注意

チップ抵抗、チップコンデンサを両面それぞれに取り付けてから、ピンヘッダ、ICソケットをつけます。
先にソケットを付けると下にコンデンサがあるため取り付ける事ができません。

 

部品点数は少ないものの、これまた表側のソケットの間に裏側のピンヘッダの足が表側でハンダ付けされるという

難解至極な状況となっていますので、製作手順を間違うと半田付けできないという最悪の状況が待っています。

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まずは、チップ抵抗、チップコンデンサを取り付けます。

基板表側です。

表裏の判別がつきにくいかもしれませんが、d-sのシルク印刷と8ピンのICソケットがある側が表側です。

C2のチップ抵抗を先にハンダ付けしませんtの、ソケットの下になりますが、8ピンソケットは最後にハンダ付けしなければなりません。


上が表側のパターン図です。

 

こちらが基板裏側です。

こちら側からピンヘッダを挿して表側面でハンダ付けしなければなりません

裏側のパターン図です

 

 

裏側のチップ部品と、4列のピンヘッダ2個はこのように取り付けます。

 

最後に表側の8ピンICソケットを取り付けます。

 

挿す方向。元のオペアンプと基板表側・オペアンプを挿した方向が同じになるようにします

 

こちらが全体図です。

(訂正:基板の向きを青樹さんが配線図で説明されている方向に合わせましたので、上の画面とは90度右に回っています)

 

このゲタを使う事で、多くのデュアルオペアンプが使用できるため、好みの音が得られる可能性も大きいのではないかと思っています。

肝心の音的には、このオペアンプが好きな感じでした。

しっかりと電流を流せるタイプなので、音の厚みが増える「気」がしました。もっとも何度も書いているように「駄耳」ですので

大きな間違いかもしれませんが、今まで「741」という古典的なシングルオペアンプを使用していましたので、余計に違いが

出るのかもしれません。

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Ic-Amp (リメイク品)

2016年07月01日 | Weblog

 これはずいぶん昔に作った物のリメイクです。

といっても、当時は蛇の目基板でしたが、今回も業者発注基板で作ってみることにしました。

でも、どんな音だったのでしょうか。そして今聞くと、どう違って聞こえるのでしょうか。

単にそれだけが気になったというだけですが。

 

 

他の基板のついでに突然思い立ってアートワークして、何か気になるなと思いつつ発注して届いたものは、これでした。

シルクは表裏間違えず入っているし、肝心のスルーホールもサイズ違いもしっかりとできているし。

部品番号忘れていました(笑  

実質1時間で作ったので、こんな事になってしまいますね。普段ですと角を丸めたパターンですがカクカクしていますし。

 

回路図はいたってシンプルです。

INVではなく、単なるバッファアンプなので並列にしていますが、秘密があります。

ICはMC14049UBを使っていますが、ICは基板裏側にも付きます。つまり、片ch6個、それがさらに倍。

12個並列駆動という事になっています。

 

 

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Ic-Amp 部品表

R1・・・3.3KΩ
R2・・・10KΩ
R3・・・10Ω
R4・・・10Ω
R5・・・10Ω
R6・・・1KΩ(パターンを忘れていたため、C2の基板裏側に直接取り付ける事)

R51・・・3.3KΩ
R52・・・10KΩ
R53・・・10Ω
R54・・・10Ω
R55・・・10Ω
R56・・・1KΩ(パターンを忘れていたため、C52の基板裏側に直接取り付ける事)

C1・・・1μF
C2・・・1000μF
C3・・・104 (0.1μF)

C51・・・1μF
C52・・・1000μF
C53・・・104 (0.1μF)

C4・・・1000μF (値は適宜。パターンを忘れていたため、基板部品側・電源端子部分に横倒しで取り付ける事)

IC
MC14049UB・・・4個

ICソケット
16ピン・・・4個分 (そのうち2個分は左右に分割する)

または、

丸ピンICソケット(シングル40P)・・・2個分
(8P分を8個分に分離する)

入力ジャック、ボリュームなど、基板固定用ネジは各自用意すること

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ミスその2。なんと、R6,R56をつける場所がありません。完全に忘れていました。

C2,C52の裏側、ハンダ面の所に抵抗をつけるしか方法ありません。

 

部品番号はこのようになっています。これは表側です。

 

こちらは裏側

 

手持ちのICソケットが何故か18ピンしかなかったので、1列1個ずつ切り詰めました。

(蛇足ながら、模型用の精密ノコがあると、ほとんどキリシロがなく(0.1mm以下)、丸ピンICソケットのピンの間も綺麗に切ることができました)

 

 

さて組み立てましょう。これまたパズルです。

まずは裏側にICソケットを切った1列状の物をつけます。

これまた表側にICソケットがつくため、足はその間から出るので、先に付けていなければ、表側でハンダ付けする事ができなく

なります。

 ミスその3。何故だか抵抗の足の幅を間違えました。抵抗の下に足を織り込むように曲げるか、斜めにするか。

作り手の判断に任せましょう。

ミスその4。電源ラインにいれる電解コンデンサの事も忘れていました。

という事で、切った抵抗の足を端子代わりにして、電解コンデンサを横向きにつけました。

 

ちなみに裏側はこんな事に。写真を撮った時点で何か足りないなぁと思いつつ撮ったものです。

R6,R56が付いていません。(なくても動作しますが)

 

さて音だしです。

簡単ですから、よほどの事が無い限り問題は出ないと思いますが、いつでも電源入れる瞬間は緊張するものです。

電源は安定化電源から供給して+5Vにしてみました。

 

 実をいうと、この写真は電解コンデンサを交換した後の写真でした。最初はTK(いわゆる黒いヤツ)を挿していたのですが、

メリハリも何も無く素直な音がしているものの、何か足りない。足りなさ過ぎるくらい足りないけれど、低域も中域も高域も出ている。

でもすっきりしすぎて、という事で、オーディオ用の電解コンデンサ(金色)にしてみました。

 

ああやはり。ある意味、音に色が付くというのはアンプとしては問題なのかもしれませんが、聴感上では若干補正あったほうが

聞き疲れしないという(思い込み)もあって、こういう仕様となりました。

 

このICはC-MOSですので、電源電圧+3Vから+18Vまで対応します。ということで・・・

 

なんという温度でしょう。写真とるとき手元がくるって、最大温度は53.8度と出ました。

これはIC2個並列で+15Vかけた時のIC表面上の温度です。これくらいでも問題ないといえば問題ないですが、これから暑い季節なのに

高発熱アンプはちょっとという事で。

実際聞いた感じでは、+5Vでも+15Vでもほとんど分かりません。低域が細くなる事もなく、いたって同じ音がしているというのも

不思議といえば不思議ですが。

夏には+5Vが一番かと。

 

 

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