あいもかわらず、ああでもないこうでもないとやっていますが、
すこし手直しをする物が出来ました。
「たかじん式ヘッドホンアンプ」お重仕様?として、タカチ180ケースを2段にして
上段にHPA-12に似せた自作基板、下段にRコアトランスと電源回路を入れていましたが、
別に作ったHPA-12(トロイダルトランス+3端子レギュレータ)があまりにも気に入ったため
これに似せるために、あえて電源周りを組み替えることにしました。
しかしながら若干問題が発生しました。
素晴らしい性能をみせるRコアトランスですが2次出力は6.3Vなので、3端子レギュレータを使用して
8Vを出すには若干電圧が低すぎます。
それならば上げてしまえばいいじゃないか、ということで、無茶承知である事を試す事にしました。
整流回路には面白い回路があります。
整流部分がちょっと違っていますが、「倍電圧整流回路」を使って、2次出力を上げてみました。
しかしながら、回路定数がさっぱり分かりません。分からないのであれば実験してみればすむことですので
いくつか電解コンデンサとダイオードを用意して電圧を測定してみることにしました。
しかし、あっけないものでした。最初の部品で十分に用を成すことがわかったので、別に使う予定だった
基板をこちらで使う事にしました。
組み込んでみました。
3端子レギュレータのヒートシンクが横を向いていますが、なんとケースの天井にヒートシンクが当たるので
横に向けて固定したまでです。
電源は倍電圧整流回路の出力で約16V、3端子レギュレータは8V用をそのまま使用しましたが、
プラス側とマイナス側で若干の差(0.2V)がありますが、誤差の範囲内ということで、HPA-12に電源を
供給したところ、±7.9Vとほぼ誤差もなくなり安定動作するようでした。
ハムノイズも聞こえず、心配された電源電圧の変動もほどんどなく、安定して動作するのが分かりました。
音的には、低域がしっかりした感じですし、定位がかちっとしました。電解コンデンサがエージングされてくるにつれて
中域から高域がのびてくると予想しています。