TLE2426ILPという、凄いICがあります。
仮想GNDを簡単に実現させるための物でして、小型のトランジスタサイズの物とDIPタイプの物が
あるようですが、小型化を優先という事で、小さい物を入手してみました。
これを+HV 0dbHyCAAの仮想GNDとして使用してみる事にしました。
元は、抵抗2本の簡易版にしていました。
基板裏は大変な事になっているところに、まだ部品を追加したので、肝心のICを正面から
撮る事ができなくなってしまいました。(というか、これみて、まともに動作しているのかな?と
自分でも気になってしまいますが)
これほど作り方が悪くとも、ポイントさえ押さえておけば、しっかりと動作するという悪い見本という事で
まっとうに動作しています。
実験基板での動作状況から判断して、ICの電源ライン(VddとVee)間、最短でフィルムなり、積層セラミックなどの
コンデンサ(0.1μF)を付けると、電源ラインを少々伸ばしても超々高域での発振もなく安定していますし、
出力側は、この手のレギュレータにはお約束のブリーダ抵抗(470Ω)を付けることで負荷が軽くても問題ないようです。
(液晶オシロの画面上で、500KHzあたりで不必要な山が出たところで聞こえるわけないのですが、気分的という事も
あって、動作安定重視です)
また、出力側にはかなり大きめの電解コンデンサを付けていますが、最初は小容量(100μF)を付けて
いましたが、他の方々が紹介している情報では負荷の変動に対して追従性がよくなるので小容量の
電解コンデンサを使っていらっしゃるようでしたが、逆に不安定になる要素が増えて、わざと2200μFを付けると
電源を入れてから10秒近く電圧が上がっていきますが、球が動作しだすのはその先の数十秒の話なので
電圧が安定してからは大きめの電解コンデンサの方が逆に安定して動作するようでした。
ただ、手持ちで2200μFしかなかったので使っていますが、ICの電流供給能力を超える電流が流れる可能性が
大きいので、長期的にはあまりよくないような感じですが、一定動作時での安定動作を求めてという事で
この値を試しています。
実験中はいろいろと間違いが起こりますが、データシートを見て確認しても、実装で間違うという
大マヌケな事をして、電源入れてなにげなくICを触ると、あちっという事で、慌てて電源を切って
確認してみると、端子をつけ間違えていたという事がありました。
右側が今回使用した足3本ですが、てっきりBottomViewとおもいきや、データシートにはTOP VIEWと
書かれていました。
思い込みというのは怖いですね。そして確認しても間違いますし、いわゆる電源を僅かの時間とはいえ
逆接しても、正しく付け直すと動作するので、意外と丈夫だなと、変な安心感があrました。
これが現在動作状況での回路です。
抵抗2本の簡易型と比べて、定位が良いというか、音がしっかりと鳴っている(ような)感じがします。
耳が耳ですので、気のせい、かもしれませんが。
ただし液晶オシロの波形は嘘を付きませんので、別の意味で安心感があります。