このごろはアドオン基板と市販キットの製作ばかりしていましたが、久々に基板のみのヘッドホンアンプを作りました。
ツイッター上で青樹イツキさん
が基板頒布されている物です。
この中から今回は「THA03Re」「THA-08X」の2種類と同時に作り、1個のケースに押し込んでしまいました。
幸か不幸か、この2種類の基板は電源が同じ構成となっています。
(正確にはTHA-08Xが派生版です)
ですから、THA-03Re側だけ電源回路を付け(市販・昇圧回路基板)も含めて、そこからTHA-08Xに電源を
供給する方式にしました。
毎度お約束となっているダイソーの缶ケースです。
余裕で2枚とも入ります。
さくっと製作しました。ほぼ同時進行でしたが、1発で鳴りました。
(ただ配線の色が手持ちでこれしか残っていませんでした。買いに行こうと思いつつ店の営業時間内にたどりつけず)
ただ右側の基板は、あまりに手抜きをしたため、若干問題が発生しました。
電源はプラスマイナス電源ですので配線は3本必要ですが、右側のTHA-08Xに電解コンデンサを付けるのを忘れ
奇妙な音が鳴ることに気づきました。
これまた手抜きでボリュームは1個。そこから分岐して両方の入力に繋がっていますので、片側だけ鳴らすと
シャリシャリといった高域で音がしている事に気づきました。
これの対策は、基本的なことを忘れたのが原因です。 上にも書いたように、THA-08X側のプラスマイナス電源部に
電解コンデンサを追加する事で解決しました。(電源ラインのインピーダンスが高くなったせいかと)
ケースは、鉄板が思ったより薄く、かなりびびり音をさせながら穴明けしましたが、若干ずれてしまいました。
ドリルビットを押し付けたときに薄板が変形して、少し横にずれてしまいました。(保持の問題)
極端に穴がずれていないので、とりあえずこの細いジャックでも固定できますが、イヤホンプラグを挿すと
鉄板がペコペコと動くので、今ひとつといった感じです。
今回、基板をビス留めしない方法をとる事にしました。
中華に注文した基板の端に凸状のものを加えて作成しました。
0.8mm厚のが3枚で一組ですが、1つずつ切り離し整形し、瞬間で貼り付けるのが以外と手間かかるようでした。
基板にはTHA-03Reに1個、THA-08Xに3個のビス穴があいていますので、そこに凸状のを差し込む格好で固定しますが
1個しかない方は基板の外から挟み込む格好にして、あとはシューグーを塗り乾燥した後に押し付ける事で固定化が
出来るようでした。
後はシューグーを凸部分の側面に少し塗り、乾燥させたあと基板を押し付けると見事に固定化されていますし
少し力を加えると外す事も可能となりました。(もっとも再度付けると塗りなおさないとしっかりと固定されない可能性がありますが)
これで右と左のジャックそれぞれで聞くことができます。(もっとも人間は一人で聞くのでどちらかしか選択できませんが)
右側のアンプTHA-08Xは、シングルオペアンプを4個使用する設計になっています。
個人的に作った「ds昆布」(デュアルオペアンプをシングルソケットで使うためのゲタ)を挿す事も可能です。
これはまたのちほど。