親指の爪くらいの大きさのムーンストーンのペンダントを持っている。
白いくもやっとした中に光の加減で綺麗な線が浮かびあがる。
その感じが好きで、かなり昔30年以上前に買ったものだ。
でも、なかなか出番がなかった。
18Kの台にのせてあるから安っぽさはないけれど、何となく自分の服装に似合わないのだ。
ましてこの年になると尚更だ。
それで、金やプラチナが高騰している時でも有り、飽きて使わなくなった指輪やネックレス、片方しかないピアスなどといっしょに売ることにした。
買取してくれる宝石やさんに持っていってみると、店員さんが、「ムーンストーンは持っておかれたほうがいいですよ」とアドバイスしてくれた。
「これは女性を守るパワーストーンなんですよ、それにこのくらいの大きさの綺麗なものが少なくなって来ていますから勿体無いですよ」とのことだった。
買ったときは、ムーンストーンがパワーストーンだということを知らなかった。
というよりパワーストーンなんて言葉もあまり聞いたことがなかった。
そうか、女性を守る石なのか、それならということで、ムーンストーンは売らずに持ち帰った。
そういう目で見ると、なんだかとてもありがたいオーラが漂っているような感じがする。
ネットで調べてみると、愛を呼ぶ石とも言われ、聖なる石として尊ばれてきたという。
更に旅の安全を守る石でもあるのだそうだ。
これはもう愛用しなくては。
ついていた18kのチェーンをはずして、黒い皮ひもを通してみたらぐっと垢抜けた感じになった。
胸の空いたTシャツなど着ているときに丁度よい。
旅行には必ず持って行って、災難から守ってもらおう。
売らないようにアドバイスしてくれた店員さんに感謝しなくては。