道庁の蓮を見に行こうと思ったら雨が降ってしまった。
私一人ならそれでも見に行ったかもしれないけれど、友人と一緒だったのでやめておいた。
それで、写真は昨日と同じ10年ほど前のもの。
ところで、蓮の花というと、「花が咲くとき音がする」と、言われている。
随分昔、花郁悠紀子さんの漫画「カルキの来る日」の中で知った。
でも、当時、私はそれを作者の創作だと思っていた。
それが、一般に言われていることなんだと、後で知った。
ポンというような音だという。
実際にその音を聞いた人がいるかどうか知らないけれど、蓮の花が咲くのは夜明けごろだというから、自分の家の庭に池でもあって蓮を育てていなければ難しいだろうな。
朝もやの中でポンとひそやかな音がして、もやが明けるとともに蓮の花びらがゆっくり開いていく。
幻想的で美しいだろうな~
「カルキの来る日」では、「花が咲くとき音がする」に、続きがある。
「蓮の花の咲く音を聞けるのは清らかな心を持った人だけ」
正確な言葉は思い出せないけれど、そういう意味のものだ。
でも、他で聞いたことがないから、その部分は作者の創作かもしれない。
創作だったとしても、そう信じさせるイメージが蓮の花にはあると思う。
そして、清らかな心を持っているとは言えない私には、やはり聞けそうにない。
花郁悠紀子さんは、幻想的な作品が多くて、とても好きな漫画家さんだったけれど、病を得て20代半ばで亡くなっている。
あまりに若すぎる。
30年も前のことだ。今なら助かっているかもしれない。
とても残念だと思う。