珊瑚の時々お絵かき日記

夫と二人暮らし、コロナ自粛するうちに気がついたら中国ドラマのファンになっていました。

かもめ食堂

2014年01月20日 | 映画 ドラマ 観劇 その他 観る

昨夜、wowowで映画「かもめ食堂」を観た。

以前から観たいと思っていたのに、放送に全然気づかず

見始めたのは30分以上経ってから。

場所はフィンランド、ヘルシンキ、

小さな日本食堂「かもめ食堂」を営む小林聡美演じるサチエが、

町の書店で日本人旅行者みどりに声をかけ、ガッチャマンの歌の歌詞を教えてもらう場面からだった。

現地の少年に尋ねられて、答えられなかったことが気にかかっていたのだ。

いきなりガッチャマンの歌詞と言われても、そう簡単にスラスラ書けるもの?と

思うけれど、相手が片桐はいりなら不思議じゃない、いかにも有りそう。

いろいろ話しているうちに、その旅行者みどりは、かもめ食堂を手伝うことになる。

お客さんのほとんど来ない暇な店なので、お給料はいらないからと頼み込むのだが、

その気持ちがとてもよくわかる。

数日後、もたいまさこのマサコがふらりとやってくる。

空港に荷物が届かなくて困っているのと言いながら、少しも困っているようすはない。

のんびりと服を買ったり、森でキノコ採りをしているうちに

やはり、かもめ食堂を手伝い始める。

映画は、どことなく風変わりな3人の女性のかもめ食堂での日常を

映していくのだけれど、

何となく引きつけられて目が離せない。

3人がかもめ食堂へ行きついたのが、恋に破れてどうこうという

ありがちの傷心旅行でないのも良い。

両親を介護し看取って、肩の荷を下ろしたマサコの、何かを見失ったような、

それでもどこか満たされたような、何とも言えない表情がとても良い。

気の合う女友達と、こんな風に働いて、こんな風に暮らせたらいいなと思う。

でも、サチエの、「誰も同じではいられないのよね。

いつかは変わらなきゃならないのよね」

という言葉にはっとさせられる。

そうよね、この3人の生活は、きっとそんなに長くは続かない。 

でも、いつか、「あの時は楽しかったね」なんて、思い出を語り合える関係で

いてほしいなと思う。