ダンスレッスンの休憩時でのおしゃべりは、もっぱら七飯町の男の子のこと。
見つかって良かった良かったと言っているうちに、
話題は自然しつけについてへと流れて行く。
私たちのサークルは高齢者が多い。後期高齢者までいる。
自然、両親の気持ちがわかる派だ。
特に、男性は父親の行動を擁護する傾向がある。
「昔はあんなこと普通でしたよ」
「私なんか、いつ薪が飛んでくるかわからないものだから、いつも父親の顔色を窺っていましたよ。
なんたって、ものも言わずに投げつけるんですから」
「昔は年長のガキ大将にぶん殴られるから、いたずらもどこまでやっていいか、わかっていったもんです」
「孫のやんちゃがあまりにひどいんで、一発ガツンとやってやろうと思いますよ、
息子に怒られるからやりませんけどね」
「いや、ほんとに、手を焼いたらどうしようもないですよ。車から降ろすくらいは
仕方がないですよ」
次々と、自分の経験やら、孫のいたずらぶりやらで盛り上がったのだけれど、
それが実に楽しそうで、それも、大和君が無事に見つかったからだ。
あらためて、ほんとうに良かったのだけれど、高齢者の皆さんの意見は、
今は体罰を避けるから、結局そういう仕方しか思いつかなかったんじゃないだろうか
ということだった。
確かに、「言えばわかる」は子供には通用しないしね。
では、どうしたらいいのか・・・悩ましい。
子育てが終わっていて良かった。
置き去りは、ある意味安全な日本だから、できることかもしれない。
子供の誘拐事件が多い外国では、あり得ない罰だと思う。