「キャリア~型破りの警察署長」というドラマを毎週見ている。
主役の型破りの警察署長を演じるのは、玉木宏さん。
遠山金四郎という名前からして、まあ、シリアスドラマでないことはわかるよね。
普通はでんと所長室でふんぞり返っているはずの?署長が、自ら事件の捜査をしては、
刑事たちに、迷惑がられ邪魔にされているという内容だ。
現代の遠山金四郎ということで、人情ものになるのだろう。
ところで、ついこの間は、署長が迷子になった猫を探してと頼まれ、
何とか探し出して、依頼者に感謝されていた。
そして、その話を聞いて次から次へと頼みごとをしたい市民が押し寄せていた。
あくまでもドラマの中だから、まさか、警察署長が猫探しなどあるはずもなく、
現実に頼みに行く人はいないだろう。
でも、そういえば、110番や119番にバスに乗り遅れたので送って欲しいとか、
酒を飲み過ぎて動けないので送って欲しいなどという
非常識な相談が増えているという報道を思い出した。
警察署長が猫探ししてくれる、なんていう内容のドラマを観ていたら、
もしかしたらと思って、非常識な依頼を持ち込む人もいるかもしれないな~。
何年か前だけれど、旅行関係のお仕事の人が何かの番組で話していた。
テレビの旅行番組で、海外旅行しているときに現地の人と知り合いになり、
家に招かれてご馳走になったり、時には泊めてもらったりいして、
素敵な思い出ができたという内容のものがあるが、
日本人が事件に巻き込まれる原因の一つになっているのではないか、という内容だった。
現地の人が実際に外国人と知り合って、家に招く、ましてや泊めるなどは滅多にない。
番組の中で偶然に見えても、必ず、前もって入念にコーディネートされているそうだ。
それがそういう番組を見ていると、いかにもそういう偶然がよくあることに思えて、
親し気に近寄ってくる人に簡単に気を許してしまう。
そういう日本人旅行者が、事件に巻き込まれるケースが多いのではないかというのだ。
一理あるな~と思う。
もちろん、ほんとうに親切なひともたくさんいるだろうから、
素敵な偶然の出会いがまったくないとは言えない。
でも、そうは多くないだろう。
やはり、あまり期待はしない方がいいように思う。
テレビの内容は、その時は、こんなこと本当はないよねと思ってみているけれど、
いくらあり得ないことでも、何度も同じような内容のものを見ていると、
あり得るように思えてくるのではないかしら。
脳が緩みがちな今日この頃、ドラマはドラマでしかないと、心してみなければ。
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