私達の職場で最年長、QVC好きのKさんが、9月末で退職することになった。
きっかけは、7月に半月板損傷で手術を受けたことだ。
春先に、何ということもない段差を降りたとき、着いた足の膝がグキっといって痛みが走った。
痛みはどんどん増してきたけれど、2~3日で治るだろうと、あまり気にしなかった。
ところが、2~3日たっても良くなるどころか、夜も眠れないほどの痛みになったそうだ。
これはちょっとまずいかも知れないと、整形外科を受診したら、軟骨が磨り減って出る痛みだと言われた。
そう言われれば、若くはないから、なるほどと納得してしまう。
それならばと、整骨院へ通ったり、グルコサミンのサプリを飲んだり、いろいろしたけれど、痛みは増すばかり。
知り合いに別の整形外科を勧められて再度受診したところ、半月板が損傷していることが、そこでやっと判明した。
半月板損傷なんて、けっこうよくあることだと思うのに、最初に受診した整形外科でなぜわからなかったのか?
やっぱり、先生がヤブだったのだろう。
最初に行った病院で半月板損傷だとわかっていれば、すぐに対処して、手術するほどには至らなかったらしい。
けれど、ヤブな先生に、「適度な運動をしてください」などと言われたものだから、痛みに堪えて歩いたり体操したりしていて悪化させたのだ。
手術後の経過は良好、リハビリを頑張って、今は歩くのに不自由はない。
でも、このことがきっかけで、ご主人から「もう辞めてはどうか」と言われてしまった。
また、彼女自身、仕事をするのが億劫になってしまったのだそうだ。
これから冬に向かって、暗くなり寒くなり、雪が降り、道路に降り積もり、アイスバーンになる。
そこを運転していく自分を想像すると、もう嫌、辞める、と気持ちが決まったそうだ。
そうだろうな~、私も嫌だもの。きっかけがないだけ。
Kさんは、私より年齢は上だけれど、職場では少し後輩、それでも20年近くも一緒に働いてきた。
顔を見られなくなるのは、寂しい。
でも、仕方がない。
Kさんのご主人も今年いっぱいで退職する。
二人で毎日が日曜日になるわけだけれど、それがちょっと心配だとか。
「QVCが思う存分見られなくなるのよね~、それが悲しいわ」
と言うのは、半分冗談、半分本気かな
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