少し前に、「唐朝詭事録」が断然面白いと書きましたが、それは今も変わりません。
第9話で、飼い主というか、餌(人間ですが)の調達人が笛を吹くと蛇が集まってくるというシーンがありました。
これを見て、シャーロック・ホームズシリーズの「まだらの紐」という短編を思い出しました。
ヒロインが、夜中に毒蛇に襲われそうになりますが、待ち構えていたホームズがステッキで蛇をたたき殺して事なきを得ます。
遺産を狙った叔父が彼女を殺害しようと、笛を吹いて毒蛇を誘導したのですが、その叔父は捕まって、めでたしめでたしという話です。
ところで、実際には、蛇は耳がないから音は聞こえない、だから笛の音には反応しないのだそうです。
それで、「まだらの紐」はストーリーとしては成り立たないのですが、シャーロック・ホームズの世界では、そんなことはどうでも良い、ホームズ先生がそういえば成り立つのですよ。
笛の音に誘われて壺から出てくる蛇も、音ではなく、奏者の微妙な体の動きに反応しているのだそうです。
そのことを書くのに、蛇は耳がないから音が聞こえない、だから笛には反応しないということを、一応確かめようとググってみたら、何と、蛇には外耳はないが内耳はあるというじゃないですか!
確かに音そのものは聞こえないが、皮膚や骨、つまりは体全体を使って感じた振動を内耳が伝えている、つまり聞こえていると言えるのだそうです。
ああ、そうだったんですか!
では、ホームズ先生はやはり正しかったんですね。
笛の音が空気を振動させて、蛇を呼んでいたんですね~、目から鱗でした。
書こうと思っていたことと反対の内容になりました。
なんでもググってみるものですね。
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