財閥家の末息子』『私の夫と結婚して』『もうすぐ死にます』…韓国で人気の“転生ジャンル”、気を付けるべき点とは。
一度失敗した人生を再びやり直せる機会が与えられたらどんなに良いだろうか。現実では不可能だが、ドラマでは可能だ。そしてこのような視聴者の願いを実現させるのが、まさに転生物だ。
2年前ソン・ジュンギが主演を務めたドラマ『財閥家の末息子~Reborn Rich~』(以下、『財閥家の末息子』)が転生物の頂点に立ち、その人気も冷めると思われたが、最近パク・ミニョンが主演を務める『私の夫と結婚して』が視聴率10%を控えて再び人気を博している。
冷めない“転生ジャンル”人気。
2022年11月18日から12月25日まで放送された『財閥家の末息子』は、財閥グループ「スニャン」のオーナーリスクを管理していた秘書のユン・ヒョヌが、財閥家の末息子チン・ドジュンに生まれ変わって2回目の人生を生きる“人生リセット”ファンタジードラマだ。
ソン・ジュンギは一人二役を務め、それぞれ異なる魅力を見せた。同局の最高記録を残したドラマ『夫婦の世界』(28.4%)に続き、視聴率26.9%を記録し、JTBC歴代最高視聴率2位に名前をあげた。
パク・ミニョンの復帰作『私の夫と結婚して』は、最近盛り上がりを見せていなかったtvNドラマの自尊心を取り戻す作品となった。
『財閥家の末息子』と同じく、同名の人気ウェブトゥーンが原作の『私の夫と結婚して』は、夫と親友の不倫を目撃して殺された女性が、10年前に転生して“2回目の人生”を生きながら地獄のような運命を彼らに返そうとする“運命開拓”ドラマだ。
主人公は支配的な夫と結婚してしまったうえに、ガンを患い余命まで宣告されたカン・ジウォン(演者パク・ミニョン)。放送序盤から“クズ夫”と呼ばれたパク・ミンファン(演者イ・イギョン)と内縁の妻チョン・スミン(演者ソン・ハユン)まで加わり、破格的な展開が繰り広げられており、朝ドラ顔負けの水準を見せた。刺激さがよかったのか、第7話の最高視聴率は9.4%(ニールセンコリア)を記録し、10%を目前にしている。
また、ソ・イングクとパク・ソダムが主演を務めたドラマ『もうすぐ死にます』も、地獄に落ちる直前のイジェ(演者ソ・イングク)が12回の死と人生を経験することになる転生もので人気を得た。
増えていく転生物…結末が大事に。
最近、お茶の間やOTTで転生物が溢れているが、“竜頭蛇尾”の結末を見せれば、視聴者からの酷評と批判が溢れる。“竜頭蛇尾”の結末とは文字通り「龍の頭と蛇の尻尾」という意味で、最初とは異なり不振な結末という意味だ。
転生物は大部分が人気ウェブトゥーンやウェブ小説などをベースに作られているが、原作の意味をしっかり生かすことができなかったり、失望した結末を出したりすれば批判は避けられない。
『財閥家の末息子』もやはり視聴率は30%に迫るほどの成功を見せたが、作品としての評価は極と極に分かれている。その理由はやはりエンディングだった。
その反面、『もうすぐ死にます』は原作の感動をそのまま伝え好評を得て、総合編成チャンネルであるにもかかわらず、3%に近い視聴率で人気を証明した。
最近、『私の夫と結婚して』の後半には原作にはいなかったキャラクターで、ユ・ジヒョク(演者ナ・イヌ)の婚約者として歌手BoAの登場を予告。悪役として登場するBoAの出演がドラマにどんな影響を与えるのか、視聴者が満足する結末を見せることができるの、関心が集まっている。 韓ドラ時代劇.com
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