映画「群盗:民乱の時代」あらすじと感想。
悪徳官僚が世を支配し、貧しき民を救うため命をかけて立ち上がったのは、誇り高き「群盗」
世の中を痛快に覆す義賊たちのアクション時代劇。
そして、カン・ドンウォンが美しすぎる悪役で新境地を開いた2015年の話題作。
出演は豪華キャストでハ・ジョンウ、カン・ドンウォン、イ・ギョンヨン、イ・ソンミン、チョ・ジヌン、マ・ドンソク。
(あらすじ)
悪徳官僚が世を支配し、貧しい民衆は搾取と弾圧に苦しめられていた1862年。極貧にあえぐトルムチ(ハ・ジョンウ)は、富豪の剣豪ユン(カン・ドンウォン)からある仕事を受けたことから最愛の家族を失ってしまう。やがて誇り高き義賊のもとに身を寄せたトルムチは、復讐のため変貌を遂げていく。理想の世を築こう民たちが立ち上がり、トルムチはユンとの勝負に挑む!
本作はハ・ジョンウとカン・ドンウォンの正反対の魅力が話題になり、民の血と汗を搾取し、富を蓄積する民の敵、その頂点に立っているチョ・ユンと、賤民よりも下の階級に属する牛白丁、出身から正反対の二人の対比はルックスと武器からもはっきりと表れている。
ハ・ジョンウとカン・ドンウォンが演じたトルムチとチョ・ユンは、避けられない強烈な対立構図の下、両極端に立っているキャラクターの魅力で観客を魅了する。
とにかく、豪華なキャストで2015年の映画なのでチョ・ジヌンさんやマ・ドンソクさんも若いです(笑)また、ハン・イェリさんがハ・ジョンウさんの妹役で出演されていましたが、彼女は今も変わらない容姿でぜんぜん違和感ありませんでした。
また、カン・ドンウォンさんが美しすぎる悪役で冷酷さが際だっているのですが、悪役なのに腹立たしくないのが不思議・・・(笑)
やっぱり、イケメンはお得ですよね、彼寄りに観てしまうから(笑)
更に剣さばきがお見事で、強すぎる武官でした。彼は陰のある危うい感じがお似合いです。
ハ・ジョンウさんは、はじめのころはなんか弱々しい感じでしたが、智異山の盗賊団チュソルに入って名前をトチに変えてから目力も鋭くなりカッコよくなってきて、目を楽しませてくれます。
ストーリーはごく普通なんですが、ラスト民衆が立ち上るところはやっぱり胸が熱くなりますね。ただ、智異山の盗賊団チュソルのアジトをイ・ギョンヨンさんが教えてしまったのはなぜ?と視聴者は賛否両論あると思いますが、最後まで心に引っかかりました・・・
↓(ネタバレありのあらすじ)
・ユンは遊郭の芸妓の子として生まれ、8歳の時初めて父親の顔を見ることになるのです。
ユンの父親は先王の時代に莫大な財を築いた悪徳官吏チョ・ウォンスクだった。
・庶子ユンの登場で娘ばかり4人を産んだウォンスクの本妻は危機を感じる一方で、ウォンスクは 後継ぎが出来たことだけを喜んでいたが、その後、本妻が男の子ソインを産みます。
・後継ぎから、つまはじき者へと転落したユン(カン・ドンウォン)は11歳にして人生の諸行無常を悟るのです。
・そのむなしさは言葉にできない怒りと敵対心に変わり悪夢のような歳月をユンは耐え忍ぶのですが、ユンはソインを殺そうとします。
ところが幼いユンの意志ではないと考えた本妻はユンの母を殺します。ユンは11歳で暗闇での幽閉という過酷な罰を受けます。
・その後、成長し官職に就いたユンは弟ソインが事件に巻き込まれ亡くなったことを聞きます。
そして、弟ソインの妻が身ごもっていることを知り殺そうとしますが、その仕事をユンから騙されて引き受けた、と畜人のトルムチ(ハ・ジョンウ)は大事な家族を失うのです。
・殺されそうになったトルムチは智異山の盗賊団チュソルに助けられます。
群盗と呼ばれた彼らは世の中に絶望し、卑劣で強欲な権力者を嫌っていますが、群盗になれるのは選ばれし者だけだったのです。
・金持ちの財を奪い、貧しい者に分け与え、弱者の味方になり強者と戦う、今日からトルムチ(ハ・ジョンウ)も盗賊団チュソルの仲間たちと志を同じくするのです。
そして、名前をトチとし、盗賊団チュソルの期待の星となります。
・また一方で、ユン(カン・ドンウォン)も羅州の新領主ソン・ヨンギルに取り入って、父親を超える三南地方一の大富豪となります。
・汚い手を使って民から土地と米を取り上げたユン(カン・ドンウォン)と戦う盗賊団チュソル。 いよいよ、トチ(ハ・ジョンウ)がユンに会う時が来たのです。