ソン・ガンホ演じる英祖とユ・アイン演じる思悼世子、
ソ・ジソブ演じる正祖まで登場する、朝鮮王朝時代の
悲劇が描かれた映画「思悼(サド)」が公開13日目で
観客動員数400万人を突破!!
ユ・アイン君は映画「ベテラン」に続き
連続の大ヒットです!
イ・ジュンイク監督の「思悼」は英祖と思悼の葛藤が最高潮になった
時点から始まる。取り返しの付かない“思悼世子の悲運の運命”を
予熱なしで、すぐ100度に沸騰させ、映画はランニングタイムの間ずっと
熱気をグツグツと噴出し、父子間の愛憎関係を徹底的に掘り下げる。
ランニングタイムである125分間、時計を見る暇もなく吸い込まれていく。
10年前、「王の男」で映画界を騒がせたイ・ジュンイク監督は
「思悼」でもう一つの頂点を打った。
俳優たちのことを紹介しなければならない。
ソン・ガンホについて先に紹介しよう。
演技経歴25年目を迎えるこの俳優が、今まで見せずに隠していた顔は一体
いくつあるのだろう。確かにソン・ガンホが解釈した英祖は、既存の作品で
見てきた英祖とは違う。「思悼」は英祖をひたすら偉大な人物として
描いていない。時には嫉妬に狂い嫌味を言ったり、時にはコンプレックスで
意地悪をする姿を描き、英祖に対する様々な解釈を見せた。
手に届きそうで届かない英祖の力強い魅力は、ソン・ガンホの努力から
にじみ出たものだ。この俳優の演技には、決まった掟がないようだ。
英祖のコンプレックスが生み出した怪物が、まさに思悼世子(と映画は解釈
した)だ。
思悼世子を演じた30歳のユ・アイン。「密会」で視聴者を魅了し、
「ベテラン」でこれまでにない魅力を放ち、「思悼」でそれ以上のものを
見せた。ユ・アインは思悼世子に対して「与えられた運命に疑問を抱く
気質を持っている人物だと思った」と説明したが、これは間違いなく
ユ・アインが追及している演技観だ。父である英祖の前で不安で
おろおろする時や床に頭を打ち感情を爆発させた時、そして太鼓を
叩きながら涙を流す時、米びつの中で怖気づきながら幻想と戦う時の
ユ・アインの演技はつまり……
“最高潮に達した”としか言いようがない。
この俳優に注目せざるを得ない。
ソン・ガンホ&ユ・アイン以外の役者たちも素晴らしい演技を見せた。
恵慶宮洪氏(ヘギョングンホンシ)を演じたムン・グニョンは内面の不安を
隠したまま時限爆弾のような人生を最後まで力強く歩いていく演技を
披露する。大王大妃の仁元王后(イヌォンワンフ)を演じたキム・ヘスクの
貫禄は言うまでもなく、思悼世子の生母である暎嬪李氏(ヨンビンイシ)役を
演じたチョン・ヘビンもかなり印象的だ。素晴らしい演出の上で俳優たちが
見事に演じているので、当分英祖と思悼世子の映画を作りたいと思う
演出者は(度胸の持ち主でなければ)いないだろう。
(kstyle)
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