苦労の末、海軍兵学校名簿を手に入れました。
兵学校を卒業した全生徒の氏名出身地がクラス別に書かれているのものなのですが、
なんと、恐るべきことに!
氏名がハンモックナンバー順に掲載されているのです。
これを編纂にあたった元海軍出身者は「完全な名簿である」とあとがきで語っています。
いわく、
「しかしてこの名簿の特徴は、卒業序列名簿であることである。
クラス・ヘッドという言葉が通用した海軍では当然のことかもしれぬ」
海兵で成績がいいからといって出世したわけではないのは、勿論、
いろんな軍人のストーリーに照らしても皆さん御承知のこととは思いますが、
だからと言って、一番最後に名前が書かれている名簿が未来永劫人の眼にふれ続ける、
というのも、元海兵生徒にとってあまりこころ楽しからんことに違いありません。
歴史に名を残す人間であれば「成績は何人中何番、決して良くは無かった」
しかし、と続けてもらえるのでしょうが、ただそのとき兵学校にいたというだけで、成績表が
皆に回覧され続ける海軍士官には、この点全く「予想外の落とし穴」であったと言えましょう。
だって、もし戦争に負けず(仮の話ですよ、仮の)海軍が消滅しなかったら、兵学校の成績は
「歴史資料」ではなく、いまだに学校内に保管されたままだったんでしょうし。
軍神広瀬中佐だって、
「兵学校じゃ80人中64番だった」(49番説もあるそうですが、これはまた別の日に)
と日本国民全員が知ったら、その神話に当時水を差した可能性さえあります。
これが全国からもの凄い倍率の試験を潜り抜けてきた秀才集団で、たとえその中の
最下位であってもたいしたものあるということを念頭においても、かれも人の子、そしてわれも。
ついつい興味半分でこういうのを見てしまう、という俗はやはり人の子であるゆえに。
まあ、そんな風にこの名簿をつらつらと見て考えていたところ、ふと、
以前どこかで読んだ、在る海軍軍人のハンモックナンバーが、
この「完全バージョン」とは違う数字であるのに気がつきました。
はて。
もしかしたら、年度途中のものも出回っていて、こういう間違いが起こるのかな?
というわけで、もし、気になる軍人の「真実の」ハンモックナンバー、是非知りたい!という方。
こんなわたしにしか聴くところがなければ、お教えしましょうとも。
ただし、返事は非公開にしてgooメールで送りますのでご安心ください。
ところで、この名簿、兵学寮時代から74期までの全卒業生の名簿なのですが、最後の
卒業生である74期の総人数、何と1024人。
これが当然のことながらきっちり成績順に名前が並んでいます。
本当だろうか?
もしかしたら、同率同位が何十人単位でいるのではないだろうか?
この名簿で30番目に書いてある人と、42番目に名前のある人は、実は同じ点数ではないのか?
そんな不安に胸を掻き立てられる想いすらします。(←嘘)
そして、これだけの人数のクラスの首席ともなると、
真のクラスヘッド!最強のクラスヘッド!って感じで、ラスボス感満載なのですが、
逆に、この1024人の明らかに一番最後に名前を書かれた人って・・・・・。
(T人T)ナムー
注*本日画像は、74期のものではありません。