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ダメージコントロール制御の「XYZ」〜USS「リトルロック」展示

2025-01-19 | 軍艦

USS「リトルロック」のセカンドデッキを歩きながら見てきましたが、
そろそろ端に到達したようです。

ここで唐突に「PLAN OF THE DAY」、
本日の予定というのが掲示されていました。

但しこれは現役時代のものではなく、スカウトのためのものでした。

■スカウトの1日


1630 - スカウト到着、隊は展示棟(博物館に隣接)で集合。
隊長はミュージアムで会費の残金を支払い、
宿泊キャンプメンバー全員にリストバンドを受け取り、配布する。

1730 - 船尾のムービールーム、または
前方のオフィサーズワードルームの指定された場所に集合し、
オリエンテーションと安全に関するレクチャーを受ける。
食堂係は訓練中に選ばれる-夕食係5名、朝食係5名。

1830 - イブニング・ミール(チャウ)、モーション・シミュレーター、
展示棟(アーティファクト・ディスプレイ・ヤードも含む)、
ミュージアム(シップス・ストアを含む)がオープン。

1945 - 博物館(シップス・ストアを含む)、
展示棟(モーション・シミュレーターを含む)、工芸品展示ヤード閉鎖!
総員USS「リトルロック」に戻る!
注:上記はすべて朝8:00に再開されます。


1945 - チャウライン(食事配給)Tagged (Closed)終了。

2000 - スカウトや大人隊員を含むすべての野営隊員は
艦上にいなければなりません。

USS 「ザ・サリヴァンズ」のギャングウェイは警備されてます。
(『リトルロック』は「ザ・サリヴァンズ」甲板から乗艦する)

2015 - ムービーコール

2種類の異なる映画が、一つはムービールームで、
もう一つはオフィサーワードルームで上映されます。
ファーストクラスCPOメスではドキュメンタリーが上映されます。

2230 - TAPS
TAPS消灯、デッキでは静寂を保つこと。

0630 - Reveille(総員おこし)
ギアを寝台に移動し、就寝した場所を清掃(Square Away)します。
当直士官の点検を受けるとチャウに行くことができます。

当直士官の許可が出るまで列に並ばないこと!

0730 - 朝食(モーニング・チャウ)
食事係は0725にギャレーに出頭すること。

0830-セルフガイドツアー
コメントシートに記入しメスデッキにあるボックスに投函してください。

そのあとは好きなだけパークをお楽しみください。

公園は1000時に一般開放されます。
個人的な装備はすべて、1000より前に車までお持ち帰りください。


注:パークは1000に開園します。

持ち物はそれまでに車に積んでおいてください。


■ ダメコン制御の分類




一瞥して、一般人にはなんのこっちゃという文章ですが、
おそらく海上自衛隊の方ならよくご存知のはず。

ここからは、軍艦のドアなどに必ず見られる閉鎖マークについてです。
海自の護衛艦でも必ず目にする、XYZなどの意味を解説しています。

日本語では「艦内閉鎖標識」、英語でいうところの
「ダメージコントロールフィッティング」についての分類です。
調べたところ、これは万国共通らしく、日本と同じでした。

準備の重要条件

1. コンディションXRAY


- 安全な港と海軍施設にのみ設置される
XRAY(X)のマークがあるレバーは、
航海、停泊時でも常に閉鎖・停止

2. コンディションYOKE 


通常の平時の入港・航行状態
XRAY(X)・YOKE(Y)と記されたレバーは、
実際に使用されている時以外は、常時閉鎖されている
開いているときは、D.C.閉鎖日誌にそのように記すこと

3. コンディションZEBRA 


平時の緊急作戦および戦時の戦闘状況に設定される
XRAY(X)YOKE(Y)ZEBRA(Z)と書かれたレバーはすべて閉鎖されており、
D.C.セントラルから許可を得た場合のみ開けることができる。

4. XRAY (X) 

平時・戦時を問わず、点検、清掃、修理、補給品の受け渡しなど、
開放が必要な期間を除いて常に閉鎖する全てののドア、金具、バルブを含む

一般的に「X」は、人が区画内にいる場合や金具を使用している場合に
開けてよいドアや金具を指し、
それ以外の場合は閉めておくべきとされる。

例:
倉庫および二重底のドアおよび通風カバー、

空気試験接続部、音響板、弾薬庫への入口、爆発室、締切り、
ピークタンクおよび油水タンク、すべてのマンホール。

5. クラスYOKE (Y) 

艦内警戒閉鎖発令時に閉鎖・停止
クラス「Y」には、クラス「X」以外のすべてのドア、
付属品、またはバルブが含まれる。
これらは、船舶の安全、作業の遂行、または
乗組員の快適性に影響を与えることなく、
作業時間終了後に閉じればよいとされる。

例:
日常的に使用される区画、操舵室、作業場、
頻繁に使用されるが夜間には一般的に使用されないすべての区画、
タンク、通路のドアおよび付属品に使用される。

6. ゼブラ(Z) 
戦闘配置につく通路などで警戒配置中は開放
船の運用、居住性、アクセスのために通常開いており、
戦闘時や非常時には閉鎖される。


船舶の運航のために昼夜を問わず必ず開いているべきドア、

付属品、バルブ、換気カバーが含まれるが、
作業中または緊急時には閉じなければならない。

例:
 居住区画や戦闘配置へのアクセスドア、居住区画の換気ダクトカバー、

消火用配水管の切り取り部分、機械室への入口、
総員配置前に閉めることができないドア、弾薬庫の換気、
巡航条件下で船舶を運用するために換気が必要な居住区画、
作業場、その他の類似区画の換気カバー、
衛生および居住条件に必要な最低限の空気口、
および戦闘用ポートに適用されます。

7. WILLIAM (W) 
いかなる場合でも開放・運転
(近くで火災発生し被害を減らす必要がある時、
または総員離艦時に閉鎖・停止可)

作戦行動中に必ず開けなければならないドア、バルブ、付属品に使用。
これらは、局所的な緊急事態を除いて開けたままにしておくべきであり、
特にクラス「W」の火室換気用開口部は決して閉めてはいけない

Wクラスのドア、ハッチ、およびスキッドは、
船舶の運航や武装に悪影響を及ぼさない場合、
一時的に閉鎖することができる。 
メインデッキより下では、一般配置時に「W」ドアには
必ず当直を配置しなければならない。
 水線下の「W」ドアおよびハッチは最小限に抑えなければならない。

例:
弾薬ホイストのある区画とコンベアのある区画の間のドア、

エンジンルームに空気を供給する送風機モーター、
エンジンルームからの排気筒ハッチ、
船の戦闘に迅速なアクセスが必要なバルブ、
弾薬ホイストなどがある区画への入口、 弾薬庫の排水コック、
またはボイラー停止弁のリーチロッドがある区画への入口、
修理班用の装甲甲板を通る1つまたは2つのハッチ、
上部構造物の気密化が不可能な部分にあるドアおよびハッチ、
乗組員が常駐する区画にある排水バルブ、
機械室および機銃への冷却水を制御する消火栓バルブ。


以下は、弾薬の移送や重要なシステムの作動を可能にするため、

特別な権限なしに開けることができるレバーである
使用していない時には閉める

1. 

サークルXRAY


サークルヨーク


サークルゼブラ

閉鎖されていても限られた場合に限り艦長の許可を得て開放
コンディションゼブラの間、食料の分配、衛生設備へのアクセス、
戦闘ステーションやその他の重要なエリアの換気を可能にするため、
指揮官の権限のもとに開くことが許可される。

開放された場合は、必要に応じて直ちに閉鎖できるようにしておく。


BLACK D ZEBRA(ブラック・D・ゼブラ) 

灯火管制時、夜間、艦内を暗くするために閉鎖される。

CIRCLE WILLIAM (W) 


CBR防御発令時に閉鎖・停止
- ZEBRA状態中は通常開いているが、
NBC(核、生物、化学兵器)攻撃があった場合は閉じることがある。

続く。


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1 Comments

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艦内閉鎖のチェック (Unknown)
2025-01-21 10:22:19
自衛隊では、出港すると「艦内閉鎖のチェック」が行われます。すべてのハッチ類は、閉鎖担当が決まっており、閉めるべきところが開きっ放しであれば「不良個所〇〇。受持ち分隊×分隊」と艦内放送でアナウンスされます。
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