なんとしても平成の大遷宮の年を逃したくなくて、ずっと機会を伺っていた出雲大社参拝。
ようやく都合がついたので、電車利用の往復10時間、サクッとお一人様日帰りで行って参りました。
10月20日、日曜日。
眠い目を擦って8時過ぎに新大阪を出発。
岡山までの40分は九州新幹線さくらで。
さくらは初めてでしたが、横4列のゆったり席で、グリーン車のように快適でした。朝食は新大阪で買った淡路屋の日本の朝食弁当。
今思えば、この日フツーに美味しく旅行を楽しむテンションで食べられたのはこれだけだったかもしれない。
岡山から特急やくもに乗り換え、電車に揺られて寝たり起きたりを繰り返しながら夢現の退屈な時間を過ごし、正午を回って少し経った頃ようやく出雲市駅に到着。
旅行は好きだけど長時間乗り物に乗るの苦手なので、特急に3時間も乗っているとクッタクタです。しまねっこのお出迎えにも気付かずスルーして、実はこれ、帰りに撮りました。列島中が大雨の日で、島根の予報も一日中雨だったから長傘を持参したのに、着いたタイミングでは雨が上がってますやん、傘邪魔やん。
出雲市駅から徒歩3分で一畑電車に乗り換え。そこから20分程で目的地の出雲大社前駅にやっと到着!
家からここまでやっぱり5時間ちょい。
向かいのホームに可愛らしい特急が停まってました。
その足で出雲大社へは向かわず、一旦タクシーで近くの海岸へ移動。
大社の近くの浜は、神在月に八百万の神々が上陸してくる稲佐の浜。
今月は島根県だけ神在月なので、ここから歩いて出雲大社に行くと、ちょうど神さん達と一緒に出雲大社に向かう気持ちに浸れる、というのはWEBの受け売り。
本来の旧暦神在月は来月なので「神さん達は来てないんよなぁ」と思いながら向かったのですが、タクシーの運ちゃんに「今月は神在月、来月も神在月、深く考えず“今”は2回神在月が有ってお得と思うと楽しいですよ」と言われて、島根の人がそう考えてるならと、よりしゃんとした気持ちで浜に降りました。浜に着き、iPhoneからデジカメに切り替えて撮影しようとしたのですが、家でチェックした時は問題なかったのにスイッチを入れても即フリーズを繰り返すばかり。
仕方がなく、この先もiPhoneでの撮影です。
そう言えばiPhone5Sも、この日は買ってから初めて2回程フリーズしてました。何の影響やろ。
祠の有る岩(島)付近以外には人っ子一人居ない秋のこの海水浴場は、防波堤に集まったウミネコたちが騒がしくニャーニャー鳴いていて、時間が十分有れば留まってボーっと眺めていたかった。
歩いて一の鳥居へ向かう途中、タクシーの運転手さんが美味しいと教えてくれた平和そば本店の前を通るも、外に待っている人が20人近く居て、混んでいたので中も覗かずにスルー。
一の鳥居の近くまで歩くと、外に待ってる人が居ない大衆食堂風のそば屋が有ったので、とりあえず昼食はここに決定。
でも中は満席で、厨房の二人以外に店員が居ないせいか接客は無茶苦茶。さらになかなか注文を聞いてくれなかったり、待たされたりでイライラ。
式年遷宮で混んで無ければ、本来はもっとゆったり食事の出来る街なのかな?
やっと出てきた、割子そば。
平打で細くて、戸隠そばのぼっち盛りのような水を切ってない感じ、十割そばにしてはしっとりつるつるしているのが特徴的だったけど、香りと味はフツー。
そば湯は飲んでる人が居なかったし、そもそもそば湯が有るのか聞こうにもまたそっけない返事をされそうなので、頂けないものと決めてサクッと食べたら即お勘定しました。
いろんなところでそばを食べてきたので、手間暇かけてるそば屋は時間がかかるのを承知してるけど、愛想も感動も無かったし、次に出雲に来る事が有ってもそばは十分かな。
食事が済んだら、いよいよ鉄筋コンクリート製の一の鳥居をくぐって出雲大社へ。
二の鳥居までは参道の中央が車道になっていて、両脇に立ち並ぶ商店を覗きながら進みます。島根と言えば(俺の中では)吉田くんですが、グッズをたくさん扱ってたのはこのお店だけで出雲大社周辺の商店では殆ど見かけず。
流石にこの付近では御本殿の屋根を背負ってる“しまねっこ”の方が人気の様子。
木製の二の鳥居をくぐった先は境内の森。途中の祓社で汚れを払って頂き。三の鳥居からは古い松の巨木が立ち並び、より一層神聖な領域に立ち入った事が感じられます。
まっすぐ進むと拝殿が見えてきました。
銅で出来た四の鳥居の奥のエリアは、大国主大神が御座すところ。大昔の本殿はこの頭上辺りに有ったのかな?雨のはずだったのに、日がさしてすっかり青空が。
御神体に対して西側が正面にあたるので、拝殿の有る南側以外にこちらの小さな祠でも重ねて参拝するのが作法として良いのだそうです(WEBの受け売り)。
人が並んでいなかったらそのまま通りすぎてしまいそう。
出雲大社と言えば、神楽殿にある日本一の大しめ縄と、日本一の国旗も有名…って、国旗が掲揚されてないw
風がキツかったり、雨が降ってると掲されないらしいのですが、この日はご覧のとおりこの時間帯になって晴れたし、風も別に無かったので残念。
にしても、この国旗掲揚塔がデカすぎてインパクト凄いんですが、大昔の本殿は巨大な柱の上に有ってこの掲揚塔とほぼ同じ高さまで有っただったそうですから、「この掲揚塔のてっぺん付近が、その昔天上に一番近かったところに位置してるんやなぁ」なんて太古に思いを馳せたりして。
もう一度本殿の八足門に戻って参拝。
本殿前には本殿が高層建築物だった当時の柱が発掘された位置を示す大きな◯印が地面に書かれていますが、殆どの参拝者の方は関心が無いのか知らないのか立ち止まって観る事もせず通り過ぎておられました。勿体ない。
宝物殿前には巨大な柱のレプリカも。宝物殿の中は相当貴重そうな物が展示されていましたが、そっち方面に明るい訳では無い俺は、掛け軸に書かれた昔の本殿の絵や、超有名な名刀にしか興味が沸かなかったのは内緒。
ひと通り参拝を終えたのが16時過ぎ。
帰りの電車は出雲市駅18時半発なので、参道でお土産でも買おうかと、さっき通り過ぎた辺りに戻って来て散策してみたものの、なんと商売っ気の無いことか土産物屋はごく少なくて、観光客相手の食べ物屋もそば屋以外は大阪にも有りそうなクレープ屋とかハンバーガー屋とか小洒落たカフェが中心。
やたら勾玉とかとんぼ玉のアクセサリー屋は有ったけど、石のアクセサリーは気の流れを乱すので持たない主義なので興味なし。
結局ここではそば粉のおやきの出雲ぜんざい味を食べただけ(美味しかった)。ひたすらうろうろして時間を潰し、17時前の一畑電車で出雲市駅に戻りました。
大社周辺は、式年遷宮に関係のない普段は閑散としてるのかな?
お伊勢さんのおかげ横丁みたいなのが有ると良いのにね。
出雲駅はさすがに土産物屋が充実していたので、ここで買い揃えられます。
しかし、最後になってまた問題が。
電車の中で晩飯に食べようと期待していたような美味しそうな駅弁がほぼ無いんですよこの駅。
改札前のそば屋がいくつか用意してるのですが、どれもついでに作ってる感じが微妙で食指が伸びない。
「車内販売は全く有りません」とアナウンスが有り、渋々ここでカニ寿司弁当を購入して待合所で食べたのですが、何か間違えてないかと思うくらい酢飯が甘くて不味かった。蟹肉の香りは酢飯の甘さで完全に飛んでしまって、少しだけ乗ってる漬物と佃煮をあてに酢飯を食った感覚。
あ、数子乗ってる新鮮なグリーンピースはプリップリな食感で美味しかったか(嫌味)。
そんなこんなで、忙しい旅なだけに食に関しては豊かで有りたかったのが、かなりがっかりな結果に終わってしまいました。
帰りの特急やくもは空いていて、何故か俺の席だけ前の二人がけの椅子の片方が抜けていたので脚を伸ばせて快適でしたが、飯で気分が沈んでしまったので、ここから新大阪までの4時間が楽しくないったらありゃしない。
家に帰り着いたのは23時、電車の中で十分寝たのに、即ふて寝を重ねましたとさ。
何れにせよ、式年遷宮の出雲大社で参拝する目的は達成出来て良かった。
ようやく都合がついたので、電車利用の往復10時間、サクッとお一人様日帰りで行って参りました。
10月20日、日曜日。
眠い目を擦って8時過ぎに新大阪を出発。
岡山までの40分は九州新幹線さくらで。
さくらは初めてでしたが、横4列のゆったり席で、グリーン車のように快適でした。朝食は新大阪で買った淡路屋の日本の朝食弁当。
今思えば、この日フツーに美味しく旅行を楽しむテンションで食べられたのはこれだけだったかもしれない。
岡山から特急やくもに乗り換え、電車に揺られて寝たり起きたりを繰り返しながら夢現の退屈な時間を過ごし、正午を回って少し経った頃ようやく出雲市駅に到着。
旅行は好きだけど長時間乗り物に乗るの苦手なので、特急に3時間も乗っているとクッタクタです。しまねっこのお出迎えにも気付かずスルーして、実はこれ、帰りに撮りました。列島中が大雨の日で、島根の予報も一日中雨だったから長傘を持参したのに、着いたタイミングでは雨が上がってますやん、傘邪魔やん。
出雲市駅から徒歩3分で一畑電車に乗り換え。そこから20分程で目的地の出雲大社前駅にやっと到着!
家からここまでやっぱり5時間ちょい。
向かいのホームに可愛らしい特急が停まってました。
その足で出雲大社へは向かわず、一旦タクシーで近くの海岸へ移動。
大社の近くの浜は、神在月に八百万の神々が上陸してくる稲佐の浜。
今月は島根県だけ神在月なので、ここから歩いて出雲大社に行くと、ちょうど神さん達と一緒に出雲大社に向かう気持ちに浸れる、というのはWEBの受け売り。
本来の旧暦神在月は来月なので「神さん達は来てないんよなぁ」と思いながら向かったのですが、タクシーの運ちゃんに「今月は神在月、来月も神在月、深く考えず“今”は2回神在月が有ってお得と思うと楽しいですよ」と言われて、島根の人がそう考えてるならと、よりしゃんとした気持ちで浜に降りました。浜に着き、iPhoneからデジカメに切り替えて撮影しようとしたのですが、家でチェックした時は問題なかったのにスイッチを入れても即フリーズを繰り返すばかり。
仕方がなく、この先もiPhoneでの撮影です。
そう言えばiPhone5Sも、この日は買ってから初めて2回程フリーズしてました。何の影響やろ。
祠の有る岩(島)付近以外には人っ子一人居ない秋のこの海水浴場は、防波堤に集まったウミネコたちが騒がしくニャーニャー鳴いていて、時間が十分有れば留まってボーっと眺めていたかった。
歩いて一の鳥居へ向かう途中、タクシーの運転手さんが美味しいと教えてくれた平和そば本店の前を通るも、外に待っている人が20人近く居て、混んでいたので中も覗かずにスルー。
一の鳥居の近くまで歩くと、外に待ってる人が居ない大衆食堂風のそば屋が有ったので、とりあえず昼食はここに決定。
でも中は満席で、厨房の二人以外に店員が居ないせいか接客は無茶苦茶。さらになかなか注文を聞いてくれなかったり、待たされたりでイライラ。
式年遷宮で混んで無ければ、本来はもっとゆったり食事の出来る街なのかな?
やっと出てきた、割子そば。
平打で細くて、戸隠そばのぼっち盛りのような水を切ってない感じ、十割そばにしてはしっとりつるつるしているのが特徴的だったけど、香りと味はフツー。
そば湯は飲んでる人が居なかったし、そもそもそば湯が有るのか聞こうにもまたそっけない返事をされそうなので、頂けないものと決めてサクッと食べたら即お勘定しました。
いろんなところでそばを食べてきたので、手間暇かけてるそば屋は時間がかかるのを承知してるけど、愛想も感動も無かったし、次に出雲に来る事が有ってもそばは十分かな。
食事が済んだら、いよいよ鉄筋コンクリート製の一の鳥居をくぐって出雲大社へ。
二の鳥居までは参道の中央が車道になっていて、両脇に立ち並ぶ商店を覗きながら進みます。島根と言えば(俺の中では)吉田くんですが、グッズをたくさん扱ってたのはこのお店だけで出雲大社周辺の商店では殆ど見かけず。
流石にこの付近では御本殿の屋根を背負ってる“しまねっこ”の方が人気の様子。
木製の二の鳥居をくぐった先は境内の森。途中の祓社で汚れを払って頂き。三の鳥居からは古い松の巨木が立ち並び、より一層神聖な領域に立ち入った事が感じられます。
まっすぐ進むと拝殿が見えてきました。
銅で出来た四の鳥居の奥のエリアは、大国主大神が御座すところ。大昔の本殿はこの頭上辺りに有ったのかな?雨のはずだったのに、日がさしてすっかり青空が。
御神体に対して西側が正面にあたるので、拝殿の有る南側以外にこちらの小さな祠でも重ねて参拝するのが作法として良いのだそうです(WEBの受け売り)。
人が並んでいなかったらそのまま通りすぎてしまいそう。
出雲大社と言えば、神楽殿にある日本一の大しめ縄と、日本一の国旗も有名…って、国旗が掲揚されてないw
風がキツかったり、雨が降ってると掲されないらしいのですが、この日はご覧のとおりこの時間帯になって晴れたし、風も別に無かったので残念。
にしても、この国旗掲揚塔がデカすぎてインパクト凄いんですが、大昔の本殿は巨大な柱の上に有ってこの掲揚塔とほぼ同じ高さまで有っただったそうですから、「この掲揚塔のてっぺん付近が、その昔天上に一番近かったところに位置してるんやなぁ」なんて太古に思いを馳せたりして。
もう一度本殿の八足門に戻って参拝。
本殿前には本殿が高層建築物だった当時の柱が発掘された位置を示す大きな◯印が地面に書かれていますが、殆どの参拝者の方は関心が無いのか知らないのか立ち止まって観る事もせず通り過ぎておられました。勿体ない。
宝物殿前には巨大な柱のレプリカも。宝物殿の中は相当貴重そうな物が展示されていましたが、そっち方面に明るい訳では無い俺は、掛け軸に書かれた昔の本殿の絵や、超有名な名刀にしか興味が沸かなかったのは内緒。
ひと通り参拝を終えたのが16時過ぎ。
帰りの電車は出雲市駅18時半発なので、参道でお土産でも買おうかと、さっき通り過ぎた辺りに戻って来て散策してみたものの、なんと商売っ気の無いことか土産物屋はごく少なくて、観光客相手の食べ物屋もそば屋以外は大阪にも有りそうなクレープ屋とかハンバーガー屋とか小洒落たカフェが中心。
やたら勾玉とかとんぼ玉のアクセサリー屋は有ったけど、石のアクセサリーは気の流れを乱すので持たない主義なので興味なし。
結局ここではそば粉のおやきの出雲ぜんざい味を食べただけ(美味しかった)。ひたすらうろうろして時間を潰し、17時前の一畑電車で出雲市駅に戻りました。
大社周辺は、式年遷宮に関係のない普段は閑散としてるのかな?
お伊勢さんのおかげ横丁みたいなのが有ると良いのにね。
出雲駅はさすがに土産物屋が充実していたので、ここで買い揃えられます。
しかし、最後になってまた問題が。
電車の中で晩飯に食べようと期待していたような美味しそうな駅弁がほぼ無いんですよこの駅。
改札前のそば屋がいくつか用意してるのですが、どれもついでに作ってる感じが微妙で食指が伸びない。
「車内販売は全く有りません」とアナウンスが有り、渋々ここでカニ寿司弁当を購入して待合所で食べたのですが、何か間違えてないかと思うくらい酢飯が甘くて不味かった。蟹肉の香りは酢飯の甘さで完全に飛んでしまって、少しだけ乗ってる漬物と佃煮をあてに酢飯を食った感覚。
あ、数子乗ってる新鮮なグリーンピースはプリップリな食感で美味しかったか(嫌味)。
そんなこんなで、忙しい旅なだけに食に関しては豊かで有りたかったのが、かなりがっかりな結果に終わってしまいました。
帰りの特急やくもは空いていて、何故か俺の席だけ前の二人がけの椅子の片方が抜けていたので脚を伸ばせて快適でしたが、飯で気分が沈んでしまったので、ここから新大阪までの4時間が楽しくないったらありゃしない。
家に帰り着いたのは23時、電車の中で十分寝たのに、即ふて寝を重ねましたとさ。
何れにせよ、式年遷宮の出雲大社で参拝する目的は達成出来て良かった。