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グランド・イリュージョン

2013-10-29 | 劇場映画れびゅー
公開直前になって何故か予告編が減った気がする『グランド・イリュージョン』を観てきました。
★★★★

イリュージョン系マジックと騙しのテクニック、メンタリズムのその道のプロ4人が目的もわからないまま何者かに招集される。
時間が経過した後、彼らはフォー・ホースメンと名乗って大掛かりなイリュージョンマジックショーを行い、その中で銀行強盗を起こして警察にしょっ引かれる…。

どうやってるのだろうと思いながら見ているマジックのネタをどんどん暴きながら(イチイチ暴く稼業ってどうよと言うメッセージが根底にある映画なのに)描いて面白いし、マジックならではな伏線を使った演出も盛り上げる。
個性の強い役者ばかりを集めたキャスティングが、裏をかく要因になりうる点にも注目。

常に裏の裏の裏で行く反則技を繰り出し過ぎて逆に読めてしまい気味なんだけど、結果反則技で騙された。
でも反則なので清々しくは無いのが勿体無い。

編集のトリックが有ってこそな、映像上で無いと有り得ないトリックがベースになっているイリュージョンが多いので、偽物感を感じてしまうところも勿体無い。
やり過ぎてファンタジー入っちゃってるんよね。

あと、“マジック”って言葉は日本では手品を指すけど、英語では手品と魔法の両方を指すからニュアンスが難しくて、曖昧なまま話が進んでしまうところを字幕の職人技できっちり表現して欲しかった。

ネタバレ
いつもと雰囲気が違って妙に男前なジェシー・アイゼンバーグに最初のショーまでを仕切らせ、警察にしょっ引かれてからはマシンガントークで口八丁手八丁なキャラクターに変化させて芝居の幅広さで魅せる。
その陰でマーク・ラファロの役どころを煙に巻かれるFBI捜査官と決定付けさせてしまう脚本の構成が見事で、これでもう誰も銭形警部を疑わず、フランス人女に目が行く。
気付いたら後半はジェシー・アイゼンバーグの出番が極端に減っていて、主人公がいつのまにかマーク・ラファロにバトンタッチして、どんどんキャラクターに上っ面の肉付けされ、ラストでの驚きを誘う作り。
最初の取調べの場面でウディ・ハレルソン演じるメンタリストが、思いっきり核心を突くネタバレを言ってしまっているところにこじつけてしまってるのが上手い。
でも反則技過ぎるので釈然としないんですけどね。

モーガン・フリーマンとマイケル・ケインの最近はあまり憎まれ役をしない大御所二人に慢心する人生のベテランを演じさせ、裏をかかれた時の一世一代の表情をさせてしまうところもこの映画の観る上での美味しいところ。

逆に最近悪役もしくは輩役付いてしまった感の有るウディ・ハレルソンが、笑顔たっぷりな芝居をしてるところも見所。



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