しあわせの雨傘

カトリーヌ・ドヌーヴ＋フランソワ・オゾンの奇跡『８人の女たち』が再び！
予告編を見て以来、有り得ない赤ジャージ姿のカトリーヌ・ドヌーヴがでーんと載ったポスターを見かける度にワクワクしていた『しあわせの雨傘』を観てきました。
★★★★★

2011年、一発目に濃いぃ映画をチョイスｗ
でも期待通りの★５つ。

クスクス笑いの連続。
匂わせる以上の映像はバンバン出てくるのに、イチイチ言葉にしなかったり、いきなりズバッと本音を言う面白さ。

ストーリーは目覚めたドヌーヴがどんどんエスカレートして、歯止めが効かなくなっていく後半の大げさなところはちょっとやり過ぎ感が有りますが、総じてこんなに楽しい70年代ウーマンリヴ（＋ちょいゲイリヴ）コメディー映画も無いってくらいに楽しんでゲラゲラ笑いながら観ました。

全く違った作風の映画ばかり撮っては絶賛されてきたオゾン監督ですが、ここ数年はちょっと不調。
『８人の女たち』や本作のようなコメディータッチな映画は今後も大切にしていって欲しい。

邦題が『シェルブールの雨傘』を彷彿としたので、昨晩チェックしてから観ましたが、“雨傘工場”が舞台なのと「ガソリン臭い」って台詞が一箇所有ったくらいで、特にパロディーってワケでは無かったです。
オゾンによるドヌーヴ様リスペクトですね。
『８人の女たち』のような“歌うサスペンス映画”では無いにせよ、ドヌーヴ様が無駄に歌ってくれるのは素敵過ぎます。

赤ジャージを着たドヌーヴは有り得ない姿だったけど、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』でほっかぶりの女工姿でプレス機弄ってたのと比べたら全然アリでお美しいｗ

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