マザーウォーター

Pascoの映画第四弾、『マザーウォーター』を観てきました。
★★★★

『かもめ食堂』『めがね』の荻上監督が離れ、監督を変えて臨んだ第三弾『プール』はバッタモン映画のような出来。
さらに監督が変わった本作は…キャストと空気はシリーズとして保っているものの、原点に還って真似を辞めたところが好印象でした。

空間を見せる撮り方と長回しも面白い。

何も起きず、街を流れる川の流れのようにゆったりとした心地良過ぎる展開。
眠くなる程本当に何も起きない。
ただ余所者同士が知り合い、小さな輪が出来る様子を描く。

にしても、京都が舞台なのに八百屋の原由子以外は標準語。
期待して出店したのに、排他的な京都人（悪意はありませんｗ）にとけ込めない余所者達が集まって、傷を舐めあう映画のようにも思えてしまいました。

ネタバレ
本当に何も起きない本作、最後に子供を引き取りに来るお母ちゃんの声で終わるところ、なんかほっこりした。
『プール』と同じ★の数ですが、こっちのが好きです。

かもめ食堂[Blu-ray] バップ このアイテムの詳細を見る