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劔岳 点の記

2009-06-25 | 劇場映画れびゅー
大自然を相手に、実写にこだわった過酷な撮影云々が公開前から噂になっていた『劔岳 点の記』を観てきました。
★★★★

「素晴らしい」って言葉が似合う映画。
過酷な撮影と聞かされて、「最近はVFXで何でも出来ちゃうけど、どうして今更本物にこだわるんだろう」なんて陳腐な想像をしていたけれど、本物の壮大な風景をバックにした映像の美しさたるや、どこを取っても絶品。
計算されつくされた映像は、美しくもあり、本物だけしか持たない迫力をもって迫ってくるものでもあり。
さすが名撮影監督がやりたいように作り上げた映画だけある。
大自然を前にすれば人間なんてちっぽけだとか、その大自然を相手に果敢に挑む彼らの姿が勇ましく思えたりだとか、ずーっと見入ってしまいます。

足を滑らせたらコロッと死んでしまいそうな断崖絶壁や、45度を超えてそうな雪の急傾斜なんかでの撮影にも役者さんたちが挑んだのだそうで、無茶させるよね。
猛吹雪の場面や豪雨の場面は、どこまで実際のそれを利用して撮ったんだろうか。

出演しているのは名優揃い。
中でも役所広司が登場する場面では、山には登らないけどキュッと空気が締まって面白い。
よく見てみると、ジュニア俳優がたくさん居る辺りにもなんらかのこだわりがあるのか。

なんせ、この映画の素晴らしいところは“本物感”。
何を書いても嘘っぽくなってしまうので、とりあえず観てみてください。
それも大きなスクリーンで上映している間に。

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1 コメント

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こんばんは^^ (KLY)
2009-06-25 23:43:53
これは劇場で1800円出して観る価値がある作品ですよね。監督の情熱と仕事に対する誇りが伝わってきます。流石は名カメラマン木村大作。
個人的には香川さんの朴訥な演技が際立っていると感じました。「無理をしても行きましょう。」の台詞は震えました。
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