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カリフォルニア・ダウン

2015-09-25 | 劇場映画れびゅー
少し前までは、映画の中で津波のシーンを観るだけでいろんな事を思い出して落ち着かない気持ちになっていたくせに、時間が経つと人は麻痺をしてしまうものなのか『カリフォルニア・ダウン』を観てきました。
★★

米国西海岸を襲う大地震の惨劇と、それを予知する地震学者の行動、そして震災の中に居る娘を救助に向かう親子愛を描いています。
描いているのはその三点で、焦点を絞っている割りに成功していない。

カイリー・ミノーグが「なぜこの役で?」と言う役で出演しているのが謎。

ネタバレ
前半はパニック映画としてはなかなかの見もので、地震のゆれが広がる様子を俯瞰で見られたり、強固なビルでも倒壊してしまうメカニズムがなんとなく見て取れて関心させられる点が良い。
でも、三陸の津波映像を観てから本作を観て思うのは、津波ってこんな感じじゃないよねって言う違和感ばかりで、ゴミが浮いていても澄んでいて目を開けて泳げる水だとか、濁流の中でも怪我ひとつしない様子だとか、嘘くささばかりが目立つ後半に萎えてしまった。

地震学者の予知についてはあまりにもご都合主義で、既に被災していて電波が無さげな地域であの放送が本当に伝わったのかってところを中心に、高台に逃げろって言ってないのに、なんかヒーロー視されてハッピーエンド的な幕の閉じ方に違和感感じまくり。

娘を救助に向かう救助隊のお父ちゃんは、この人リーダーなのに娘の救助最優先で任務放棄して行って良いの?と言うもやもやとしたものがずっと付き纏う。
そりゃ同じ立場なら俺だってそうするんだろうけど。



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