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リリィ、はちみつ色の秘密

2009-03-23 | 劇場映画れびゅー
『着信アリ2』の怨霊リ・リィをダコタ・ファニングが演じる(嘘です)『リリィ、はちみつ色の秘密』を観てきました。
★★★

『着信アリ2』とは何の関係もありません。

舞台は黒人の公民権が認められたばかりでまだまだ差別意識の強かった頃の合衆国。
リリィは幼い頃に不慮の事故で自らの手によって母親を死なせてしまった女の子。
母親を死なせてしまった罪の意識に苛まれながら、育児の下手な父親に育てられ、ある日黒人家政婦をつれて家を飛び出してしまいます。

彼女達が腰を落ち着かせたのは黒人姉妹が養蜂を営む一家。
彼女達がそれまでの生活からくる苦悩から解放される一方、時代背景にある黒人差別の問題と、一見幸せそうに見えた養蜂家姉妹の抱える特殊な事情が浮き彫りになってくる。

この映画の見どころは何と言っても演技派女優達の共演ですね。

主演のダコタ・ファニングについてはそろそろ子役を脱却したい時期であり、役を選ぶのも凄く大変だったろうと思うんだけど、この映画での彼女の役はまさに子供っぽい思考から大人の事情を察する賢さを学んで成長していく姿が、そんな移行を思わせる。
次回作は、きっともっと成長した女性を演じるつもりなんでしょう。

クイーン・ラティファ、ジェニファー・ハドソン、アリシア・キーズと、歌いまくってくれそうなキャスティングですが、歌はほんの少しだけ。
代わりにもの凄く包容力のある演技で包み込んでくれますよ。
時代が時代なだけに、ショッキングな出来事も多いけど。

クイーン・ラティファやっぱ良いな。
昔のウーピー・ゴールドバーグの位置を見事かっさらって、今や黒人おばちゃん枠で引っ張りダコ。

子育てが下手なオヤジについても考えながら観ると、尚面白いかも。



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コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (KLY)
2009-03-23 00:29:29
こんばんは^^

>代わりにもの凄く包容力のある演技で包み込んでくれますよ

特にクイーン・ラティファにそれを強く感じました。慈愛に満ちた優しい表情は、男性の私にとっては母親を思わせ、堪らなく癒される感じがしました。^^;

それにしてもダコタ・ファニング上手いですねぇ。末恐ろしいです。(笑)
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>KLYさん (そーれ)
2009-03-23 02:02:56
どうもです!
>男性の私にとっては母親を思わせ
ほんと、そうでしたね。
役の幅がどんどん広がってきて、いつの間にか本当の意味で演技派の上手い“女優”になってるクイーン・ラティファ、良いですよねぇ。

ダコタちゃん、そろそろ最後の子役演技になるのかもと思うと、ちょっと勿体ないですよね。
大人な彼女の演技も楽しみです^^
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