住職の独り言

~ご縁に触れて~

無慚無愧

2020年07月10日 | 独り言
世界のニュースを見ていると、他国を責める発言を多く目にするが、
自国を自制反省する記事は少ない。
我は正義と思っているのか…?

個人に於いても同様に、
人のことは良く分かるけど、
自分の事となるとあやふやだね。

自力とは、自分の力でを自分を見つ自覚する。

他力とは、自分の眼で見つめると同時に、阿弥陀如来の真実の智慧の眼を通して自身を知る。
 
無慚無愧(むざんむぎ)のこの身にて  
まことのこころはなけれども
弥陀
(みだ)の回向(えこう)の御名(みな)なれば  
功徳は十方にみちたまふ

「無慚無愧」とは、自己に対して恥じることなく、他に恥じることを知らないこと。
『涅槃経』には
「慚愧(ざんぎ)なきものは名づけて人と為(な)さず、名づけて畜生(ちくしょう)と為す」と示され、
外面は人の姿を形をしていても、自他に恥じることを知らない人は畜生と同じ。
欲望に支配され、「欲しい、欲しい」と、自他に恥じることを忘れている。
まさに、餓鬼・畜生と同レベルの存在でありましょう。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする