「仏法をあるじとし、世間を客人(まろうど)とせよ」
(蓮如聖人御一代聞書)
仏法とは、阿弥陀如来の本願を信じて念仏し、生死を超え、愛憎を超えた浄土の実現を目指すことを意味す。
世間とは、私の日常生活…自己中心的な想念に支配され、愛と憎しみに揺れながら生きる世俗の生き方。
「煩悩をば心のま(客)人とし、念仏をば心のあるじとしつれば、あながちに往生をばさえぬ也」
(『真宗聖教全書』第四巻)」
現代語
「(煩悩(自分の心)を人生のお客さんとして、念仏(阿弥陀さまのお心)を人生のご主人として生きてゆくならば、間違いなく(お浄土を目的地とした)豊かな人生を歩むことができるでしょう」
逆に言えば「煩悩をご主人にし、念仏を客人としたら…」空しい人生になる。