住職の独り言

~ご縁に触れて~

岸壁の母

2023年01月31日 | 独り言
戦地からの帰らぬ夫の無事を願い、舞鶴港の岸壁で待つ女性は「岸壁の母」と呼ばれ、足繁く舞鶴に足を運び、なかには夫を待つために、舞鶴に移り住んだ人も居たそうです。昭和29年にヒットした歌謡曲「岸壁の母」のモデルになったのが端野いせさんで、戦争が終わっても帰らぬ息子の無事を信じて港の岸壁で待ち続けた母の心情を歌った歌詞は当時の人々の心を打った。
「岸壁の母」
歌:二葉百合子
作詞:藤田まさと
作曲:平川 浪竜
母は来ました 今日も来た
この岸壁に 今日も来た
とどかぬ願いと 知りながら
もしやもしやに もしやもしやに
ひかされて

(セリフ)
又 引揚船が帰って来たに
今度もあの子は帰らない。
この岸壁で待っている
わしの姿が見えんのか。
港の名前は舞鶴なのに
なぜ飛んで来てはくれぬのじゃ…
帰れないなら大きな声で…
お願い…せめて、せめて一言…


呼んで下さい おがみます
ああ おッ母さんよく来たと
海山千里と 言うけれど
なんで遠かろ なんで遠かろ
母と子に

(セリフ)
あれから十年…
あの子はどうしているじゃろう。
雪と風のシベリアは寒いじゃろう
つらかったじゃろうと命の限り抱きしめて…
この肌で温めてやりたい…
その日の来るまで死にはせん。
いつまでも待っている…


悲願十年 この祈り
神様だけが 知っている
流れる雲より 風よりも
つらいさだめの つらいさだめの
杖ひとつ

(セリフ)ああ風よ、心あらば伝えてよ。
愛し子待ちて今日も又、
どとう砕くる岸壁に立つ母の姿を…






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