住職の独り言

~ご縁に触れて~

正信念仏偈を拝読

2023年09月13日 | 独り言
浄土真宗で最も拝読されるお経さまは「正信偈」です。
さて、この正信偈には何が書いてあるのか?
何の為に拝読するのか?

よく葬儀の司会者が「御導師様ご回向の程よろしくお願いします」
と言われるが、浄土真宗では見当違いであります。

浄土真宗では、故人の為にお経を拝読して、その功徳を故人に差し向ける為ではありません。

お正信偈には、阿弥陀さまの願いとはたらきが示されています。

その願とは「私をほとけのいち」に仕上げる。という願いであり仏のはたらきであります。

私たちの人生は、日々歳を老い、体力は衰え、病気をし苦しみ、愛する人と必ず別れがあり、最後はただ一人で死を迎えます。

生まれてきて人として生き、それで終わってしまうのか?墓の下に埋葬…?

そんな私の人生を「ほとけのいのち」に仕上げ、菩薩となりて、この世に還ってほとけのはたらきをする「いのち」へと仕上げて下さる。

共に仏さまの願いとはたらきを疑いなく聴きひらき帰命無量寿如来とお念仏を慶ばさせて頂きましょう。




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