2021年11月のブログです
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土居健郎さんの『精神療法と精神分析』(1961・金子書房)をかなり久しぶりに読む。
なかなか難しい本なので、つい再読が遅くなった(土居さん、ごめんなさい)。
土居さんが精神療法について精神分析の立場から述べた本で、じーじのような初学者にはなかなか理解するのに苦労するところが多い。
しかし、詳しい症例がたくさん提示されているので、精神療法の実際を学ぶにはすごく参考になる。
また、治療者の面接場面を執筆の時点でさらにコメントというか、スーパーヴィジョンしているところがすごいと思う。
こんなことをするのは、他には小倉清さんくらいだ。
その謙虚さと探求心に脱帽する。
そのおかげで、精神療法や精神分析の概念が、身近に理解できるし、面接技法についてもていねいに学ぶことができる。
とはいっても、じーじのような未熟者にはやはりなかなか難しい。
理解できたのは2割(?)くらいか。
さらに、読み込んでいこうと思う。 (2021.11 記)